お客様の声

このページでは演奏会やイベントその他、本HPに寄せられたお客様の要望・声の中から、
当社の任意抽出で掲載・紹介させて頂きます。

10/23「ジン・キム バッハに心寄せる名曲の夕べ」に寄せられた声

座禅を休んで行った価値がありました。彼女の無伴奏ソナタは素晴らしかったです。音楽を超えていると感じました。ホールを超えて空中の霊気を集めて音波に変換し人の耳から入り脳を通さず直接脊髄を震わせ体内に霊気を再生するというと大げさでしょうか。身体が内側からかすかに震えたような気がしました。演奏者であると同時に「霊媒師」のようであるというと叱れられるでしょうね。つまりJ.S.バッハの曲でなくても即興でも彼女はこのような神技ができるような気がしました。平均律BWV853は、ホールの空気も人の心も整理整頓してくれるようで晴明な気分になりました。音楽なのに感性のみならず理性にまで働きかけるような稀有な演奏でした。ガンバソナタBWV1028はとても良かったです。ガンバの楽器としての持ち味がよく出ていました。

 

演奏会、ありがとうございました。キムさん、龍之介さん、田中さん。お三人で造りあげられる音楽に、感動しました。キムさん、素晴らしかったですね。一緒に聴いてくださったかたがたも、その素晴らしさに驚かれていました。弓が弦に触れた瞬間からキムさんで、特別なかたです。田中さんのガンバも素敵でした、トリオの演奏に、集中されていたような合わせ振りで、知性と想像力でしょうか。素敵な方ですね。

 

ステージと一体感のある響の良いホールで、天上の音楽に酔いしれることが出来ました。私は特に最初と最後のトリオソナタが好きでしたが、キムさんのバロック楽器のガット弦の深い響き、田中さんのヴィオラ・ダ・ガンバの柔らかい響き、岡田さんの寄り添うようなチェンバロがとても素敵でした。それぞれの楽器のソロも素晴らしかったです。アンコールがまた素敵な曲でした。

チューニングの時からバイオリンの音の透明度が桁違いで、すっかり魅了されました。優雅で高貴なテレマンも私にとっては発見で、快活で親しみやすいばかりと思っておりましたので認識を改めました。バッハの無伴奏の集中力は昨年も体験したとおり決して大きな音ではないと思うのですがホール全体が鳴り出すような不思議な感覚でした.あれだけ孤高で厳しい演奏の直後にアンサンブルに戻ると柔らかく調和する柔軟性も素晴らしくキムさんのいろいろな側面が拝聴でき素晴らしい時間でした。

昨日の演奏会、いい演奏会でした。特に、キムさんの、すばらしいですね。あの音色、他ではきいたことがないと感じます。また、深い表現寳保、とても参考になります。また機会があれば、ききたいと思います。ありがとうございました。

最前列の真ん中で聴きました。バッハの無伴奏バイオリンソナタ第2番のアレグロに入った途端、ジン・キムさんのバイオリンから発せられる音が天井に駆け上がり、そして自分に舞い降り、降りかかって来る感覚を覚えました。今までに無い経験でした。キムさんのバイオリンは典雅で繊細だけど力強い!素晴らしい充実した時間をありがとうございました!

艷やかな音色と呼吸、キムさんの世界観に自然と引き込まれていきました。また、会場の音響も古楽に合っているのか、田中さんと岡田さんとの音の一体感があり、とても心地よく届きました。素敵な機会をありがとうございました。

8/07「井上玲リコーダー・リサイタル」に寄せられた声

昨日の素晴らしい演奏、非常に楽しみました。昨年鶴見での演奏会では、岡田龍之介さんとのコラボに感動しましたが、今回も、上羽剛史さんのチェンバロと井上玲さんのリコーダーの上品な寄り添い方が素晴らしい!と感じました。特に、ミケーレ·マシッティ(ト短調)は終わらないでいつまでも演奏し続けて欲しいと思ってしまいました。暑い中頑張って足を運んでほんと良かったです。ありがとうございました。また次回も楽しみにしています😌

 

初めて井上さんのリコーダーと上羽さんのチェンバロを聴きました。大変素晴らしくて感動しました。私は40年来バロック音楽のリコーダーを学んでいましたので、オトテールは格別に大好きな曲です。特に最後の組曲2番はレッスンも受け何度も練習しました。井上さんのリコーダーはとてもナチュラルで素直な音に感じました。心地よい温かな音色は身体にスーッと沁み込んでいきました。以前より井上さんの演奏を聴きたかったので、やっと願いが叶いました。上羽さんのチェンバロは、まず初めのアルペジオを聴いて背中がゾクゾクしました。余りに綺麗な繊細かつ豊かな音でした。現在チェンバロを学んでいますので、あのような美しい音色を出すことがどれほど難しいことであるかが良く分かります。通奏低音も現在学び初めましたので、上羽さんの演奏の凄さが分かりました。オトテール中心のプログラムにジャーマンのチェンバロとご紹介された記憶がありますが、大変相性が良く美しい音色に聴き入りました。お2人の演奏は至福の時間を与えてくださいました。有り難うございました。

7/09 菅野可愛ピアノ・リサイタルに寄せられた声

昨晩の菅野 可愛 ピアノ・リサイタル、全体としてなかなか良かった。特に後半に入って、Beethoven, Brahmsはかっちりとした演奏で印象的、素晴らしかった。マイクの調子がわるく、話がよく聞き取れなかったのは残念。

 

とても素敵なリサイタルでした。ありがとうございました( . .)”

 

昨日はソロリサイタルをありがとうございました。かなり以前、名古屋の拙宅でのガーデンコンサートにて普段のピアノから素晴らしい音を引き出して頂いて以来大ファンですが、家事、育児、お仕事、婚家の演奏会支援とご多忙の中、一年近いご準備でソロリサイタル開催は本当に嬉しく思いました。ありがとうございました。

 

昨日は素晴らしい企画をありがとうございました。

 

藝高受験前にレッスンに来られていて、既にいろいろと能力が高くて大学院を修了されるくらいまでも良くピアノを聴いていましたがご結婚以降は聴く機会がありませんでした。 最初はなんだかドキドキしていましたが、各作品に対する思いが演奏から伝わってきて素敵でした。

 

菅野さんのリサイタル、鴻巣で聴かせて頂いて以来久々に拝聴させて頂きました。お得意のドイツものによるプログラム、どのような演奏を聴かせてくれるか大いに期待が高まりましたが、冒頭のバッハから完全に彼女の音楽世界の虜に!一見淡々と弾き進められているようで、3連符の淀みない動きの中から様々な表情・音色の変化が聞こえてきたり、コラールではポリフォニックな音の掛け合いが立体的に表現されたり、ほんの僅かなテンポの緩急が実に活き活きとしたメリハリを生んだりと、曲が進むに連れてその豊かな音楽的イメージに、知らぬ間に没入していました。続くシューマンでは一曲一曲の個性を大切に、コントラストに十分な配慮が払われているのが感じられましたが、全体として作曲家の感じたファンタジーが見事に再現され、好演でした。 後半のベートーヴェンは、一楽章序奏部のゆっくりしたテンポ設定が印象的でしたが、そのゆったりとした足取りと息の長いフレーズの謳い回しに、以前の彼女の演奏とはまた一味異なる成長ぶりを垣間見た思いです。古典派のソナタらしい端正な表現ながら、音楽的な感興に溢れた演奏で楽しみました。最後のブラームスは、個人的に今回一番楽しみにしていた作品で、彼女がどうアプローチするか興味津々でしたが、徒に背伸びをすることなく、彼女らしい誠実な表現でこの最晩年の作品と取り組んだのが聞こえてきて好感が持てました。晩年のピアノ作品において、ピア二スティックな名技性や派手な演奏効果、外面的な美しさを強調した曲想などをブラームスが意図的に排除したことはよく知られていますが、それだけに僅かな表情の変化、微妙な和声やリズムの変更が織りなす淡い色調の推移といったものを表現するのは、ピアニストにとって至難の業と言えるでしょう。その様な難しいレパートリーに果敢に挑戦し、ブラームスの謂わば「心の声」に寄り添おうとした彼女の姿勢に拍手したいと思います。あわよくばまた10年、20年後に再びこの作品を取り上げ、菅野さんがどのような演奏を披露するか、是非聴いてみたいものです。

充実した心に響く時間を有り難うございました。

5/09 さくらde古楽「上羽剛史 17世紀を旅するチェンバロ」に寄せられた声

イタリアタイプのチェンバロなのに減衰が遅く音が長続きする上に、上羽さんがメリハリをつけて弾かれるので、とても賑やかで華やかな演奏会になりました。スウェーリンクやバードやフレスコバルディの曲がまとめて聴ける機会は滅多にないのではじめからワクワクでした。特にスウェーリンクとフレスコバルディの同じ元曲の聴き比べは圧巻で堪能しました。フレスコバルディの方が明るくておおらかですね。ギボンズのイタリアングラウンドも似ているのでこれも元曲は同じなのかも知れませんね。
とても良い企画の演奏会ありがとうございました。

3/14 「今橋夢佳&宇田川日和 デュオリサイタル」に寄せられた声

先日のデュオは素晴らしい演奏会でした!前回と比べても、更に音楽を細部まで良く作り込んでいるのが聞こえてきて、お二人が並々ならぬ決意でこのコンサートに臨んだのがハッキリと伝わりました。武満作品での今橋さんの気迫と集中力溢れる演奏、宇田川さんのリスト作品の演奏で、主題が戻る直前のキラキラと光彩を放つような見事な音色の変化など、スリリングな展開に満ちた瞬間が多く、一方でバロック作品では典雅で軽やかな味わいが感じられ、プログラミングにも絶妙の工夫が感じられました。(宇田川さんの通奏低音のセンスも流石でした)が、何と言っても圧巻はフランクのソナタでした!この曲がヴァイオリンが原曲の編曲版であることを完全に忘れさせるほど見事な演奏で、技術的にも音楽的にも完成度が高く、とりわけ終楽章最後の部分は見事なクライマックスの築き方に圧倒されました。この作品を聴いてこれ程感動したのは何年ぶりでしょう?演奏者と聴衆が一体となった稀有の瞬間でした。

 

3/14  2回目の今橋夢佳&宇田川日和 デュオ・リサイタル楽しみました。さすがに長年のコンビで息もぴったり、見事でした。特にルクレールのフルート・ソナタ、フランクのヴァイオリン・ソナタ(フルート版)が良かった。どちらも初めて聞いた曲でしたが、堪能致しました。

4/25 「井上景 19cギターの夕べ」に寄せられた声

昨夜は井上さんの優しいギターの音色に包まれて優雅なひとときを過ごさせていただきました。モリトールの大ソナタは聴きごたえのある大曲でした。とてもギター1本とは思えない豊かなハーモニーを感じました。繊細なギターのために晴天の1日で良かったです。また次の演奏会を楽しみにしております。
幼稚園から帰ってきた孫に、今日の幼稚園での様子を、引き出すように語りかけると、次々とお話をしてくれます。そのお話を心に染み込ませるように、「うんうん、それで、それからどうしたの?」と、お話が続いていきます。井上さんの、変わらない楽器への愛情と、語らせてあげようというあたたかい思いで、会場が、満たされていました。井上さんとギターと作品が、一つなって、素晴らしいパフォーマンスとして完結していました。素敵な演奏でした。
先日の井上景さんのコンサートは素晴らしかったですね。2021年に初めて聴いてから、3年ぶりにコンサートへ伺いました。その時と変わらず、フレーズの歌い方が美しくて、撥弦楽器でどうしてここまで「歌」が聞こえてくるのかと思うほどでした。モリトールの大ソナタはもちろん圧巻でしたが、その後のアンコールバッハのサラバンドはデザートかと思ったらもう1皿メインディッシュが運ばれてきたような、集中力の途切れることのない心のこもった演奏でした。
こんなサラバンドをこれまで聴いたことがない、そう思って感動しました。
1曲目のディアベリの作品は有名な作品で良く知られた作品で当日の演奏の中で最もロマン的な作品でベートーヴェンとの親交があった方の作品でした。他は初めて聞く曲でした。そのことでコンサートに行きましたが。その意味で.行った意味がありました。ロマン派の作品まで含めて、古典派の作品でもディアベリのソナタでジュリアンブリームの編曲したソナタは2曲を1曲に編集しなおしたもので美しい作品です。同じく。ベートーヴェンの友人であったジュリアーニのワルツも。ほとんど演奏されませんが小品ながら。古典派らしい理屈抜きに音楽を楽しめる作品だと思います。ルイ14世時代のバロックギターの作品も聴いてみたいです。ルイ14世自身もバロックギターの名手でした。「王から学べるものはギターと踊りだけだ」と言われたようです。なお。踊りとは現代のクラッシックバレーのことです。

1/25 リコーダーとヴィオラ・ダ・ガンバで紡ぐルネサンスからバロック に寄せられた声

短い時間であったにも関わらず、プログラムの流れに沿って、時代の移り変わりと音楽の変化が大変わかりやすかったです。
リコーダーとヴィオラ・ダ・ガンバというシンプルな2声であるからこそ、それぞれの役割やフレーズが聞き取りやすく、演奏の魅力と共に勉強になる演奏でした。

 

先日はたいへん楽しませていただき、ありがとうございました。とても変化に飛んだおもしろいプログラムのコンサートでした。中世から現代までの幅広いレパートリーをもつ本村さんだからこそできるプログラムだったと思いました。ルイエやコレッリなどのバロックのソナタも、旋律のリコーダーとベースのガンバの二声の音楽としてきくと、輪郭がはっきり浮かび上がるというか、なにかこう…腑に落ちた感じがしました。フォリアのように華やかな音楽でもチェンバロがいないことを全く忘れさせるほど密度の濃い熱い演奏でした。本村さん、加藤さんのそれぞれのソロのテレマンもすごかったです。ひきこまれました。ホールではなく自然光が入るこじんまりとしたお部屋のコンサートも、いいですね。忙しい日常を忘れ、束の間、穏やかな気持ちになれました。

 

今回の演奏会の案内を頂きまして有難う御座いました。普段なかなか聴けないプログラムを聴かせて頂き、大変楽しむことができ有難う御座いました。今後の企画を楽しみにしています。

1/23 ムジカ・レセルヴァータ 新春のトリオ・ソナタ に寄せられた声

昨日は大変充実したコンサートのご案内いただきありがとうございました。本当に久しぶりに国枝さんのリコーダー、トラベルソをかぶりつきの席でどっぷり聴くことができ、甘い音色と正確な音程で出てくる幸せを感じました。他の皆さんの音の切れも良いので、一曲目、5秒くらい聞いたところで、ああ、来ることができて良かったと思った次第です。余談ですが、国枝さんは巨匠の風格が出てきた割に?手がキレイなのが印象的でした。小野萬里さんは、私が大学生のころから演奏家としてバリバリやってらして、今後も引き続きぜひお聴きしたいと思いました。

 

23日は有難うございました。全てよかったですが、テレマンは特に秀逸でした。よく練られていました。アンサンブルとしてはほぼ完璧。頭が下がります。今後もずうっと継続される事お祈りしています。

 

ムジカ レセル ヴァータ、素晴らしかったです。特にテレマン。あの日は寒かったようですが、途中、全く寒さを感じることなく、お家に帰りつくことができました。

 

有名な作品はもちろん、初めて聞くような曲も抜群に面白かったです。このアンサンブルは得難いですね。
引き込まれたまま最後まで聴きました。とても楽しい演奏会でした。

1/31 平野沙知 ピアノ・リサイタル vol.3 に寄せられた声

平野さんのリサイタル、素敵でした!キラキラした多彩な音色と軽やかで繊細なタッチが身上の彼女の演奏ですが、表現に一層磨きが掛かったように感じました。

 

何れも結構な難曲を軽々と弾きこなしたテクニックは素晴らしいと思いました。特にシャブリエのスペイン狂詩曲とアルベニスのイベリアが良かった。南欧の雰囲気を堪能致しました。

 

長い時間かけて入念に準備されたことがうかがえるありがたい機会でした。お得意のフランスから初まりフランスの作曲家がスペインの異国情緒を表現することでスペインへの期待が高まり、二部はグラナドス、アルベニスの地方色溢れるスペイン音楽そのもので満ち溢れるという流れがとても良かったです。前回21年11月に聴いたときは奏者がピアノや曲に挑んでいるような迫力を感じました。今回は曲によって奏者と楽器との関係が変化していたように感じました。ドビュッシーでは奏者とピアノが一体となって自然な喜びが伝わりました。ラヴェルでは奏者がピアノを通じて語りかけてきました。シャブリエは オーケストラでしか聴いたことがなかったのでこんな規模感のある豪華な曲をどうやってピアノで表現するのだろうと思いましたが杞憂でした。ピアノの持っている可能性を最大限に引き出しながら見事にピアノとの共同作業でオーケストラの向こうを張ったという印象を持ちました。(奏者の意図とは違ったかも知れませんが) グラナドス、アルベニスは奏者がピアノを自在に楽しんでおりそれが聴衆に伝播するという雰囲気を感じ自分も楽しくなりました。とてもこなれていて聴衆の前で演奏されるのは初めてとお聞きし驚きました。

2/13 プリズムの「サント・コロンブ頌歌」に寄せられた声

Bravissimi !  とりわけ師弟それぞれのトンボーは心に染み入りました。ヴィオラ・ダ・ガンバ・コンソートPRISMの 「サント=コロンブ頌歌」(サルビアホール)、しみじみよかったです。櫻井 茂さん&佐藤亜紀子さん(客演・リュート)の師匠組と、折口未桜さん&清水愛架さんの弟子組に分かれ、師匠組がマラン・マレの曲を、弟子組がサント=コロンブの曲を交互に弾くという構成。サント=コロンブとその弟子マレの世界を交歓させることにより、この謎の多い作曲家像を浮き彫りにしようという試み、素晴らしかったです。結成7年を迎える充実した演奏と佐藤さんのナイスアシストに熱い拍手が送られていました。ちなみに、使用ガンバはこの作曲家が発明したとされる7弦バス・ガンバです

 

2月13日の演奏会は、生前に深い結びつきのあった2人の音楽家が時空を超えて今も精神的な交流を深めている事を感じさせる、非常に深い素晴らしい体験でした。本当にありがとうございました。

 

2/13ご公演を聴かせていただき、ありがとうございました。マラン・マレについて僅かに親しんでいる程度の私にとって、当日の演奏は新鮮な驚きと感動を齎してくれました。更に聴いてみたい気持ちが強くなりました。

 

サント・コロンブ、いい演奏会でした。冒頭の司会者の説明通り、サント・コロンブ氏の横顔が垣間見れたような気がしました。また、プリズムの演奏会には、伺いたいと思いました。

12/07 「歌唱とアンサンブルの愉しみ」に寄せられた声

村上さんの歌声はいつ聴いてもいいですね。足のオペもされての演奏会で、大丈夫でしたかね?アンコーががほしかった。アンコールにアベマリアが聴きたかったです。

 

村上さんの声は年齢を得てもなお素晴らしく、美しく、それでいて自然体で、ホールに響き渡っていました。国枝さんの笛も村上さんの歌に寄り添って、心地よく響いてきました。ヴェラチーニのソナタ変ロ長調、初めて生で聴きました。素敵な曲ですね。美しい旋律、リズミカルな楽章、掛け合いがおもしろかったり、スリリングなところもあり、とても楽しかったです。もう一度聴きたいです。響きのいいホールで素敵な生演奏を聴き、とても幸せな気持ちになりました。
先日のサルビアホールの演奏会にご縁を頂き、聴きに行くことが出来て大変嬉しく思いました。みなさん、息ピッタリの演奏で素敵でした。中でも、リコーダーとトラヴェルソの国枝さんの演奏の表現技術には目を見張りました。素晴らしかったです。前半最後のクレランボー「蜂に刺されたアムール」がすごく良かったです。

村上さんの歌は、やさしく、愛らしく、心に響いて、そして、溶けていくような気がしました。国枝さんは、特別な特異な方ですよね。同じ笛をやるものとしてこのごろは、別次元と心得、純粋に楽しめるようになりました。岡田さんの寄り添っていかれるひびきは、やはり大好きです。

11/29 「鈴木羊子 ピアノ・リサイタル」に寄せられた声

素晴らしかったです。楽しませてもらいました。特に最後のファリャのアンダルシア幻想曲は超絶テクニックですごかったです。
アンコール曲のGatos jugandoも軽快なリズムで大好きな曲の一つでした。
演奏を楽しめる機会を作って頂きありがとうございました。

 

楽しい演奏会にお誘いありがとうございました。びっくりするほどたくさんの音符を素敵に弾きこなされて、メリハリのある素晴らしいコンサートでした。自作の曲も日本を印象付けながら、それだけでない素晴らしい曲と演奏でした。こんな素敵な音楽家が、海外で活躍されているのだと、日本人として嬉しく誇らしい気持ちになりました。

 

本当に素敵なコンサートでした。アリシアデラローチャの世に出ていなかった作品群が聞けたり、グラナドスはじめスペイン音楽に堪能しました。企画、主催ありがとうございました。

 

先日は、鈴木羊子さんのリサイタルを開催いただき、ありがとうございました。11/3NHK「駅ピアノ」を見て、鈴木さんの演奏や楽曲に心震えました。聞けば、帰国され、リサイタルがあるということで、東京まで伺いました。伺ってよかったです。せっかくだからと最前列で聴きました。鈴木さんの奏でる音もそうですが、真摯にピアノに向き合う姿に惚れ惚れいたしました、美しかったです。一見静かな佇まいの中に情熱を秘め、その熱い心を感じました。鈴木さんの楽曲もスペインの音楽もどちらも人生のドラマを感じ、とても豊かでした。心満たされるひとときをありがとうございました。

11/10 「瀧井レオナルド テオルボ・リサイタル」に寄せられた声

テオルボの演奏会のお知らせを頂いていたことを思い出し、ぎりぎりにもかかわらずお申込みをさせて頂きました。お忙しい中お手続きを頂き、誠にありがとうございました。会場の雰囲気が大変素晴らしく、またテオルボの奏でる音楽にとても感動いたしました。大学時代にちょうどイタリア初期バロックの美術史を選択させて頂いておりましたが、当時の絵画に描かれていた音楽の様相を実際の音から感じることができ、とても感慨深かったです。またイタリア初期バロック時代を題材にした演奏会がございましたらぜひお声をお掛けください。

 

瀧井様のリサイタルを拝聴させていただき有り難うございました。リュート楽器のファンの一人といたしましては、ソロ演奏のコンサートは聴く機会があまりなく、大変楽しみでした。瀧井様の演奏の素晴らしさは以前より存じておりましたので、間近に拝見し、繊細な演奏技術と音色に感動いたしました。 またこのような機会がありましたら、大変嬉しいです。いつも素敵なコンサートを企画してくださり、古楽の一ファンとして応援しております。

 

演奏会は本当に素晴らしく、目の前の席でしたのでレオさんの息遣いまではっきり聞こえて、繊細に小さな音を出す時には深くスッと吸うのが伝わりました。数年前にバッハのクリスマス・オラトリオを聞いた時に59番のコラールがレオさんのテオルボだけで歌われるのを聞いたことがあります。あの時の密やかでもときめきの伝わる合唱に寄り添い、密やかな中に強いものを感じる音色が忘れられません。今回も穏やかなメロディーなのに情熱を感じられるような、時にラテン音楽を聞くような躍動感が感じられて、バロックの通奏低音としてしか知らなかった私にはとても意外で心を揺さぶられました。アルペジオで指を上から滑らせるように下ろして弾くスタイルはあまり見かけないと思うのですが、テオルボではよくある奏法なのでしょうか。見た目も音も美しくて魅了されました。Vox Poeticaのコンサートで何度か聞いた(CDにも収録されている)ヴィゼーのシャコンヌは、慈しむような音色が素晴らしかったです。

 

リュートの音だけでなく、レオさんの息遣い、指の音などステージでは聴くことのできない音まであの空間では聴こえてきました。耳ではもちろんのこと、目でも楽しみました。実はレオさんが前に立った瞬間から鳥肌が立ちました。ありがとうございました。

10/04 「岡田龍之介チェンバロ・ソロ・リサイタル」に寄せられた声

お名前はもちろん存じ上げていましたが、生の演奏は今回初めて聴かせて頂きました。観客に最上の音楽を最良の状態で届けたいと言う氏の思いがひしひしと伝わる演奏会でした。一音一音を大切にする、とても誠実で学究肌なお人柄なのだなと感じました。曲が進むにつれ段々と調子が出て、気のせいかチェンバロも音が大きく良く鳴るように感じました。バッハの半音階的幻想曲とフーガをプログラムの最後に持って来たのは、正解と感じました。アンコールに入ると一転してリラックスされて、氏のとても素直なお人柄が感じられ、ひとりでも多くの人に、色んな素晴らしい作曲家がいることを伝えたいと言う思いが良く理解出来ました。新潟から聴きに来た甲斐がありました。機会があれば、また演奏会に足を運びたいと思います。

 

素晴らしい演奏をありがとうございました✨久しぶりに岡田さんの演奏を聴くことができ(チェンバロの音色も久しぶりです!) 幸せなひと時でした。大サービスのアンコールも含めて、様々な音楽を楽しめてお得な気分です♪バッハ以外は、初めて聴く作品でどの曲も魅力的でした。ブルの《ウトレミファソラ》は12の調すべての調で主題が現れるとの解説を読んで、耳を澄ませて聴いていましたが追えませんでした(笑) どんな構造になっているのか興味深く、楽譜を見ながら聴いてみたいです。バッハの半音階幻想曲とフーガ、演奏が素晴らしく感動しました。チェンバロの演奏で初めて聴きましたが、特にフーガの部分での音が重なり壮大になっていく音色はピアノでは表現できない圧倒されるものがあり色々と納得しました。

 

今日の龍之介さんのコンサート素晴らしかったです。特に一糸乱れることのないバッハは圧巻でした。そしてパヴァーヌやアンコールの4品も素敵でした。最後のアダージオは私たちの結婚式の時の入場音楽だったので、懐かしさでいっぱいでした。素敵なコンサートありがとうございました。

 

岡田龍之介氏のソロリサイタル、チェンバロの典雅な響きとバロック音楽の粋を堪能いたしました。目を閉じて聴いていると、ヨーロッパの宮殿の一室にいる様な気持ちになりました。演奏会でのトークや過剰なMCが苦手な私にとって、岡田さんの演奏に集中するご態度に共感を持ちました。
「本編が短かったので」と言って始まった4曲ものアンコール。それも知られざる曲ばかりを解説付きで ! いかにも岡田さんらしい試みですね。本編も自家薬籠中のイギリスのヴァージナル音楽、クープランに加え、大バッハの傑作と国・様式の異なる多彩なプログラム。弾く方にも聴く方にも緊張感を求める幻想曲とフーガを最後にしたのは正解だったと思います。前2回より全体的に安定感と余裕が感じられる充実したコンサートを楽しみました。
お久しぶりの龍之介さんのソロリサイタル、すてきでした。ルイ クープランのパヴァーヌは、哀しみとなぜか安らかさが、細かな波紋のように漂う素敵な演奏でした。バッハでは、少しどきどきして聴き始めましたが、その幾重もの響きに、サグラダ・ファミリアが完成したときのオルガンの響きを想像して、デュアルな世界に連れていかれそうになりました。
今回、初めてチェンバロソロをお聴きしました。何という贅沢でしょう。一回で、一台の楽器で、このようなプログラムが聴けるリサイタルは、最近、あるようであまりないのではないでしょうか。良質な焼き物の茶器のような、しっとりとして深みのある音楽。浮足立たず、ただひたすら、そこにある音楽に畏敬の念を抱かせてくれるような素晴らしい演奏でした。アンコールの、小躍りするようなウォーキングベースでは心躍りました。また次の演奏会を心待ちにしております。

龍之介さんのリサイタルとても良かったです。ご本人が満足されていることも表情の中に現れていたようです。バッハの曲については①バッハの中では感情的 ⇒ 奏者が感情移入し勝ち? ②超技巧要 ⇒ 奏者が技巧を衒い勝ち?との印象が勝つ曲だったが、演奏はそのどちらも感じることなく、まさしく「等身大」の演奏で、それゆえJSバッハが作曲し意図した通り、この曲の「等身大」つまり正味の真価が出ているのではと感じた。この曲ピアノによる演奏は①や②を感じるものが多いも、生まれて初めてチェンバロで聞いたが、聞けて良かった。40年の精進の精華を会場に行くだけで聞けた。贅沢、幸運 感謝。

9/20 9/21 「ジン・キム バロック・ヴァイオリン・リサイタル」に寄せられた声

熱心なご案内をいただき半信半疑で伺ったのですが、あまりの素晴らしさにすっかり心を奪われました。テクニックはもちろんですが、あれだけのキャリアがありながら、まるでビギナーのように緊張される姿にキムさんの作品に対する敬意に心打たれました。初心忘るべからずとは、言うのは簡単ですがなかなかできることではありません。決してルーティンになることなく真心を込めることができるのが真のプロフェッショナルと教えられました。第二弾を心待ちにしております。

 

とても、いい演奏会でした。非常に、感銘を受けました。あらためて、ヴァイオリンの表現力の豊かさに、感動し、これまで私が接したことがない、魅力的な歌いまわしに、とても感動させられました。私リコーダーながら、ぜひ、参考にさせていただきたく思いました。キムさんの演奏は、また次回、聴きに行きたいと思います。

 

無伴奏のbaroque violin には丁度いい会場の広さで演奏を堪能致しました。Jin Kim 聴くのは初めてでしたが、清潔な演奏でなかなか良かった。この次に機会があればバッハのSonata/Partitaを「通し」で聴きたいものです。

 

キムさんは特に細かい音の部分が軽やかかつ滑らかかつ丁寧で、とてもすばらしいと思いました。バロックバイオリンとは思えない豊かな音量にも驚きました。ホールの大きさもちょうどマッチしていたように思います.またヴィア・ガレリアのコンサートシリーズに登場していただければうれしいです。

 

とても上質で素晴らしい演奏会だったと思います。無伴奏のたった1台のバイオリンから奏でられた重層的な音色に会場が包まれていました。キムさんのお人柄なのでしょうか、力強くもどこか初々しい音色でした。充足感のある凝縮した時間を過ごさせて頂き、ありがとうございます。

 

先日のジン・キムさんの演奏は衝撃でした。(何と言って良いか言葉も見つからず、すみません)
また、プログラムに綴られたキムさんの音楽観にも深い感銘を受けました
素晴らしい演奏会にお声をかけていただきましたこと、心より御礼申し上げます。

 

キムさんの演奏は、一音ずつ丹精込められていて、このステージの為にどれほどの時間とエネルギーと集中力を費やしてきたのかが窺える圧倒的な素晴らしさでした。キムさんの演奏を聴くのは3回目だと思いますが、毎回慈愛に満ちた奥深さを感じます。またの来日を楽しみにしていますので、キムさんにくれぐれもよろしくお伝えくださいませ。

 

 

すばらしい演奏をありがとうございました。胸も脳も、震えました。キムさんの、演奏に対する、神聖な責任と覚悟。正に、Rerijonの語源である、゛神との関係”を感じる、キムさんのヴァイオリンの響きとともに、魂が宇宙をめぐるような、すばらしい演奏でした。

 

9/07 「本村睦幸 バロック音楽サロン Vol.3」に寄せられた声

カルテットのお一人が前日体調を崩されて公演の中止延期が危ぶまれました。しかし急遽トリオで決行する事になり、楽器の数が減った分音が薄くなることも無く、むしろ一つ一つの楽器がクッキリと浮かび上がる鮮烈な印象さえ受ける演奏になました。これを瓢箪から駒とでも言うのでしょうか。またあまり鳴らさず響かせずに前面に出過ぎずに、それでいて良く制御されたヴァイオリンヴィオラの奏者がとても光ってました。また機会があれば是非聴きに行きたい気持ちにさせられます。

 

たいへん楽しいコンサートをありがとうございました。エマニュエル・バッハのバスリコーダーとヴィオラと通奏低音のためのトリオや、ヘルテルのソプラニーノとヴァイオリンと通奏低音のための曲などなかなか生演奏で聴く機会がない珍しい曲を聴かせていただけて、大変趣向の凝らされた素晴らしいプログラムでした。またリコーダーの新しい魅力を知り新たな世界が開けた心地がしました。折口さんのガンバが聴けず残念でしたが、また折口さんが加わる次の機会を楽しみにしています

 

昨日は素晴らしいコンサートをありがとうございました(午後の部)。折口さんの演奏を聴けなかったのは残念でしたが、そんな直前のアクシデントを全く感じさせない熱のこもったアンサンブルでした。特に、池田さんのつややかでエモーショナルなヴァイオリン(とビオラ)に魅了されました。是非もう一度四人のアンサンブルを聴いてみたいです。

 

昨日の「バロック音楽サロン」ありがとうございました。折口さんが急に不参加な中、本村さん、池田さん、上羽さんが素晴らしい演奏を聴かせていただきありがとうございました。通奏低音の楽器が抜けてしまうとチェンバロの音数が増えるのでしょうか?すぐに補えるというのもさすがですね。とても良かったです。バロックバイオリンの音色にも大変魅了されました。池田さんの音色が素晴らしかったです。ソプラニーノリコーダーやバスリコーダーでの演奏も興味深かったです。本村さんがしてくださる、曲がかかれた背景などのお話も、いつも興味深く有難いです。これからも、楽しみにしております。サルビアホールの音の響きも好きです。ありがとうございました。

 

昨日は大変素晴らしい演奏をありがとうございました。リコーダーの多彩な世界に魅了されました。まさかエンドピンを使うことがあろうとは!様々なリコーダーを自在に愉しげに操る演奏に引き込まれるうちに、固まった頭がほぐれていくような不思議な感覚になりました。思えば奏者の息遣いが聴こえる席で拝聴する機会も久しぶりでした。まだまだコロナは怖いですが、うまく付き合っていこうと思いを新たにしました。それにしてもアクシデントをものともせず、はじめから予定されたプログラムのように演奏された皆様の技量と経験の蓄積には頭が下がります。折口さんの早い回復と四重奏を拝聴する機会に恵まれることを祈念しております。
先日の演奏会とても楽しかったです。生演奏を聴くのは初めての方ばかりで刺激的でした。ヘルテルの曲はソプラニーノ、バロックバイオリン、チェンバロのバランスの良い演奏で、非常に良かったです。全体の曲を通して、バロックバイオリンの魅力に引き込まれてしまいました。ガンバの折口さんは残念でしたね。機会がありましたら是非拝聴させていただきたいです。

8/08「井上玲 リコーダー・リサイタル」に寄せられた声

大変面白くかつ演奏も素晴らしいリサイタルでした。特に後半、移調管を使い分けたプログラムには感心しました。冒頭のご挨拶にもあった通りの、真摯で熱のこもった演奏でした。

 

井上さんの熱心さが感じられるリコーダーの音色がとても爽やかで若々しい感じで聴き入っていました、演奏も見事だったと思います。vol.1とのとこなので、次回も楽しみにしたいと思います。 また、岡田さんの通奏低音が独奏者をしっかり受け止め、いつにも増してセンス抜群で、いろいろなパターンで音楽を豊かにしていらっしゃったのもとても聴きごたえがありました、ありがとうございました。

 

集中力と歌心、熱意のこもった演奏、若々しい清々しさ・・その通りだと思いました。真面目さ、誠実さが感じられる演奏でした。チャーミングでもありましたね。MCもわかりやすくて、とても優秀な方で、育ちの良さ、気品漂うお人柄に感銘を受けました。

 

私はリコーダーを趣味で習って10年ほどです。昨日の演奏会はとても楽しみました。一曲一曲こちらも集中して聴き込んでいました。演奏の素晴らしさに感動を覚えたのは勿論ですが、前半後半のお話も良かったです。難しくなりがちな古楽の世界なのに、素晴らしいです。機会がありましたら是非また拝聴させていただきます。最後になりましたが、チェンバロの演奏もすばらしかったです。ありがとうございました。

とても爽やかで、冒険を恐れない潔さに若さを感じました。音合わせの時間が長めだなぁと思ったのですが、それもそのはず。F管、C管のみならず(あ、今回C管はありませんでしたね)D管、G管、B管と普段はなかなか聴けない音色をきかせていただきました。当時の人がリコーダーを使って音楽を楽しむ様を想像しながらきくのは楽しかったです。謎の人物、ル・サック。こちらも興味津々。解明が待たれます。楽しいひと時をどうもありがとうございました。

井上さんの笛を初めて聴いたが、驚嘆のひとこと!その余りに精妙で誠実な音作り故である。それは、息の「流れ」と「圧」を完璧にコントロールする技によって可能となる表現と言ってよい。二つ挙げたい。まず、一つ一つの音のキャラクターの多様性。柔らかな音、かすれた音、窮屈そうな音、潤いのある音、解放感のある音等々、実に多様な音質が巧みに吹き分けられていた。もうひとつは、曲の閉じ方。曲に応じて、最後の音を、十分響かせたかと思えば、ディミヌエンドしたり、スッと明かりが消えるように終えたり、と正に自在。曲を聴き終えた後、斯様な美しい余韻を感じさせる演奏は稀有であり、岡田氏の端正な伴奏とも相俟った、奇を衒うことの無い、それでいて豊潤な表現力に満ちた演奏に、すっかり魅了されてしまった

井上さんの演奏は優美さと柔軟さに加えて積極性と力強さを備えており、私にとってはリコーダー の可能性を再認識させられるものでした。知人に勧められて聴きに行ったのですが、本当に「行って良かった!」と思える演奏会でした。

この10年で古楽を少しずつ勉強….(道楽に近いですが)しておりますが、簡単に剥がれ落ちるメッキの様な演奏が許されない(決してモダンは許される、という事でもありませんが)難しさと、真の演奏に出会った時の喜びは、気がつけば生きるための活力となっている気がいたします。一昨日の井上さんは、知的なアプローチで聴衆と演奏を見事に結びつけておられました。ご説明にあった様な、当時の音楽愛好家の重要な役割を、そのまま会場の聴衆に担わせてくれた満足感、達成感、というものを初めて味わった気が致します。恥ずかしながら、最後のフォリアの主題以外は一度も耳にしたことがない曲でしたが、フィリドールやオトテールのような風格のある完成度の高いフランスの曲から、北イタリアのちょっと尖った感じの大曲まで、全く飽きる事なく吸い込まれました。チェンバロの揺るぎのないリードでリコーダーが益々息づいていらしたのは皆さんがお感じの通りと思います。

音楽サークルでリコーダーを吹いて20年近く…本格的に習い始めて3年…恥ずかしながらC管F管以外のリコーダーは初めて知り、それを自由自在に操る演奏には驚愕でした。連れに感想を求めたところ「後半の2曲目が良かった」と。(もちろん全ての曲が素晴らしかったです)不思議な音色だったそうで、井上さんのご説明では「メロウな音がする」とのことでしたが、初めて聞く音でした。音の揺らぎを作る時の指の動きなども間近で見られて楽しかったです。また作曲家や曲のお話もしてくださり、嬉しい演奏会でした。リコーダーにはチェンバロの音色が本当に合いますね。普段はなかなか生で聞けない楽器ですので、生演奏は初めてでしたが心地よかったようです。井上さん、まだお若い素晴らしき演奏家、これからも楽しみにしております。

7/18 「加藤久志 ヴィオラ・ダ・ガンバ・リサイタル」に寄せられた声

昨日の加藤さんのリサイタル、素晴らしかったですね!ステージ上の彼の姿からは音楽が溢れ出ていて、私もどんどん引き込まれてしまいました。前半がマレのあの長い組曲1曲だけ、というのも、独特の緊張感を生んだ原因だったでしょうか?

 

加藤さんの真摯に音楽に向き合う姿に心打たれました。その加藤さんの演奏を支える岡田さんの安定感のある通奏低音、素晴らしかったです!いつも物静かな加藤さんの情熱的な演奏に、知らなかった彼の新しい一面が見られて驚きと共に、嬉しかったです。加藤さんの今後の活躍が楽しみです!

 

素人ながらヴィオラ・ダ・ガンバは、深く優しい音色と認識していましたが、昨日の演奏の迫力とダイナミックな展開に新鮮な驚きを感じました。これも演奏者加藤さんの内に秘めた情熱と思いが音を通じて紡ぎ出されたのだと感じました。またチェンバロとのハーモニーが素晴らしく、オーケストラにもない面白さと重厚さ、軽快さに心癒される時間となりました。日頃無口で大人しいとのご紹介もありましたが、加藤さんの壮大なお話をお聞きしに行ったようなそんな素敵な時間となった気が致します。初のリサイタルの大成功、本当におめでとうございます。更なるご活躍を心よりお祈り申し上げております。

 

加藤久志さんのリサイタル、素晴らしかったです。精神面の強さ、若さを活かした心身のしなやかさを感じました。昼夜連続演奏とは驚きです。チェンバロの岡田さんとの掛け合いも、どんどん深まっていきました。アンコールのマラン・マレにはシビレました。これからのご活躍が楽しみです。ジャズの演奏も聴いてみたいです

 

ガンバの魅力を改めて教えていただきました。確かに冷静、沈着そうな加藤さんが時に熱情的になられると、そのコントラストは効果的でした。選曲も工夫され、国の違いや時代の変遷がよく分かりました。確かにバッハの作品は最後の光芒で花火大会での最後の大玉群を見るようでした。個人的にはフランスの作曲家の作品の最初の二曲や途中の加藤さんが情熱込めて演奏された大作が印象的でした。この作曲家の他の作品も聞いてみたいですし、加藤さんのリサイタルがまた鶴見で行われる際にはぜひ出席したいです。とても良い会場ですし駅近なのが便利です。加藤さんとは高橋明日香先生の合同発表会でもまたお目にかかることができましたら、そちらも楽しみにしています。もちろんチェンバロとの響き合いも満喫できました。猛暑で不快指数の高い日でしたが、爽やかな上質のプログラムをご提供いただきありがとうございました。

 

加藤様のご演奏はこれまでにも幾度が聴かせていただきました。気品ある良いご演奏でありましたが、この度はその中でも最もスピリットを感じます別格のものでした。今後の大きなご発展を感じさせますものであり、大変楽しみです。

 

久し振りに充実したガンバを聞かせて頂いたという感じです。本格派、男のガンビスト、構成感がしっかり、がっちりで良いですね。岡田さんの通奏低音も実に見事でした。余りに専門的な曲構成でしたのでエマニュエルは一曲にしてバッハなどポピュラー な曲をはさむと良かったかもしれません。加藤さんの今後の発展を期待させて頂きます。良いコンサートを有り難うございました。

昨日は、初めてのコンサートでしたが、とてもリラックスして楽しめました。何百年も昔の楽器で当時の作品を聴けるなんて、素晴らしいです。教養の高さに畏れ入りました。

 

嬉しい密。濃密な時間でした。ガンバ王道のマレに始まり、マレで閉じたプログラミング。そこに、レアな作曲家と有名どころをしっかりと演奏。お隣の人が、「これ、昼間もやったんだよね」と思わず呟いていらっしゃいました。先に言われちゃいました。聴く方もかなりエネルギーを使いました。でも気持ちは爽やか。いい夜でした。ありがとうございました。

 

18日は、素晴らしいリサイタルを聞かせていただき、ありがとうございました。ヴィオラ・ダ・ガンバといえば、マレの曲がまず思い浮かびますが、マレとは時代や場所が違う曲もありたいへん聞きごたえがありました。加藤さんの演奏はたいへん心地よく、サルビアホールという場所にもぴったり合っていてとても贅沢な時間を過ごすことができました。また、素晴らしい企画を楽しみにしております。

 

皆さんの声でほぼ言い尽くされていますので今回は遠慮しますが、私が最も感じたのは音が小さく繊細というガンバのイメージを超えたスケールの大きさと歌心でした。帰り際に次回はフォルクレと大バッハの2番などと無茶振りを言ってしまいましたが、Vol.2を楽しみにしています。

先日は加藤さんのガンバの演奏会、素晴らしい熱演でとても楽しませていただきました。ガンバの低音から高音まで、一台で弾いているとは思えない多彩な音をたっぷり堪能しました。また岡田龍之介さんの安定した通奏低音もとても勉強になりました。私は昼の公演に伺ったのですが、1日に2回もこんなエネルギッシュな演奏をするなんて、さすがの若さですね。クラシックだけでなく様々なジャンルの音楽活動をされているということで、頼もしく思います。

 

加藤さんの演奏は、既に「自分の音」を持った方だと思いました。そして、曲の雰囲気に流されず、様式感や曲の「らしさ」を良く捉え、非常に頭を使って音楽をしていると感じ、静かに迸る情熱にとても好感を持ちました。また、バロック時代の当時の音や香りを感じさせてくれる(きっと当時、本当にこうやって演奏されていたのだろうと思わせてくれる)演奏家だと思います。こういったものはテクニックにより身に着けられるものではなく、加藤さんがもともと持っているもので、一つの個性ではないかと思います。

 

先日の加藤さんのガンバの演奏会はとても良かったです。力強くまた繊細で、そして音楽に惹きつけられました。素晴らしかったです。ありがとうございました。また聴きたいですね。

 

加藤さんの誠実さが伺える、丁寧な演奏で、素晴らしかったです。もっともっと本番を経験されると、もっともっと素敵な演奏にもなることでしょう。岡田龍之介さんのチェンバロが、いつもよりもあたたかい響きだった気がしました。

 

 

 

7/05 さくらde古楽 吾妻優子「チェンバロのヨーロッパ周遊」にお寄せいただいた声

昨日は楽器があのような状態だった中、吾妻さんは本当に見事な演奏でしたね❗ブルが始まった瞬間、最初の音の美しさにハッとしました。その後も音色を大切にしながら弾き進めていって、そんな彼女の演奏に対して楽器も反応して、徐々に鳴ってきていました。ブクステフーデの途中から調律が危うい感じになりつつありましたが、そんな事態もどこ吹く風、スカルラッティも圧倒的な演奏でした😱後半は和やかな雰囲気でスタートして、イタリア協奏曲でピリッと引き締めて、最後のクープランはそれぞれの曲のキャラクターを描き分けた素晴らしい演奏でした🎵アンコールもしっかりお客様の心を掴んでいましたね😺今回はとにかく吾妻さんのメンタルの強さが際立っていたように思います。もし私があんな状況になっていたら、おそらくまともな演奏にならなかったはずです。吾妻さんにはまたベストの状況で演奏していただきたいと思うばかりです。それこそ、サルビアの響きで昨日のようなリサイタルが企画出来たら、是非聴きに行きたいと思いました❗

 

前半しか聴けませんでしたがこれまでに無い選曲と卓越した技法(まるでピアノの様な奏法)に感心しました。

 

プログラム自体は、著名な曲と吾妻さんが好きな曲をバランス良く配置した、優れた構成だったと思います。十分に楽しめました。なにより、中止になるかと思っていたら、1本弦が切れている状態で、普通に演奏仕切ってしまう吾妻さんがすごいなあと感心して聴いてました。良かったです。

 

とても勉強になりました。 なにしろチェンバロという楽器の実物を見たのも初めででして、その繊細な音やメンテナンスの大変さ(正直、弦一本がない違いや、お兄様の調律でどう変わったのか、全くわかりませんでした。)など、やはり直接拝見しないと掴めないことだらけでした。鍵盤をたたくときにたまに聞こえる、ギシッていう木製音が、いかにもいにしえの楽器らしかったです。

 

吾妻さんの演奏には優しさと華やかさとともに芯の強さが感じられ、魅了されました。曲や楽器の解説もとてもわかりやすく、何より吾妻さんがチェンバロが大好きなのが伝わってきました。また個人的には、私が現在練習している曲も何曲か弾いてくださったので、とても勉強になりました。そして、これは演奏とは関係ないのですが、吾妻さんの着ていらしたドレスがとっても素敵で目が釘付けになりました(笑)(同伴の友人も同意見でした)機会がありましたらぜひ吾妻さんの演奏をまた聴きに行きたいと思います。

6/07、6/13「ムジカ・レセルヴァータ テレマン=パリカルテット 最終回」に寄せられた声

楽曲、楽器、技巧、まして解説にあるような調弦についての知識のないものが軽々に批評などできませんが「最高峰!」ではないですか?!感覚のみの印象で気が引けますが、四重奏の調和が素晴らしいとかバランスが取れているというレベルでなく、眼をつぶっていると総ての音(聴こえる音、〔演奏してなくて〕聴こえない音)が一体となって生き物のように躍動しているのを感じました。眼を開けるとそこに奏者が普通に4人おられるのが不思議と思えるほど。鶴見のように身体を包み込むような聴こえ方ではなく正面から伸びやかに寄せてくる感じは今回の演奏だから? ホールの違いもあるのでしょうか。敢えて「難点」(?)を言えば 、「陽気で愉快な」時も、「優雅に愛想良く」の時も 皆さまのお顔がちょっと怖かったです。よほど厳しく長時間の練習を重ねてこられたせいではないかと勝手に想像。

 

先日はパリカルの最後にふさわしい名演を楽しませて頂きました。曲想が変わるところの間の取り方や、強弱・ニュアンスの変化に今まで以上の解釈の深みを感じました。個々の楽器の音がはっきり聞こえ.曲の構造~各声部がどういうことをやっているか~が良く分かり、曲を知っている私としては発見もあり面白かったです。一方で、サルビアと違いノンビブラートではどうしても音が痩せて聞こえます。フルートとチェロにはあまり感じませんでしたが、ヴァイオリンの音がいつもより少し気になりました。

 

大変素晴らしい内容でした。演奏者の皆様の技術はもちろんですが、今回特に印象に残ったのは皆様のアンサンブルの素晴らしさです。息のあった演奏、お互いの様子を把握しながら、同時に思いやりながら演奏を続けられるその姿は、演奏の質をさらに高めるように思いました。また、6番の演奏をお聞きした後、私も同様の一抹の寂しさともいうべき感慨を覚えました。それは、曲調と演奏者の両者によるためではないかと思います。パリカルテットの掉尾となる6番に、作曲者自身がどこか名残惜しさを感じながら作曲していたのではないか、と思えます。6番の各パート(I,II,III…)の終わり方がいわゆる「きちんとした終わり方」ではなく、どこか「途中で終わっている感じ」を受けたのです(失礼ですね)。それは、作曲者が「もう少し続けたい、、、」と思いながら書いていたのではないか、と私に妄想させたのです。演奏者の方々も<演奏を終わらせたくない、終わってほしくない>といった気持ちを持ちつつ演奏されていたのではないか、と思われてなりませんでした。それは、演奏が終わった後の皆さんの表情にも表れていたように思います。<やりきった>という晴れやかさとともに、他方で<終わってしまった>という寂寥感を表情から感じたのです。演奏者の方々にとってパリカルテットが大きな、貴重な存在なのだなと思わされました。

 

弾き慣れた中に緊張感があり、細やかなニュアンスでも息が合ったアンサンブルで、丁寧で完成度の高さに驚きました。お一人お一人が音楽的な演奏をしながら、絡み合っていき、ひとつの作品になっている感じました。チェロの方、かなり熱心に音楽作りをされた様子がわかりました。特に6番について、感想を言葉にする事が出来ないくらい、小野萬里さんの歌い回しが美しかったです。お年を重ねられた中での燻銀の様な輝きが、聴いた事が無いくらいの世界を作っていらっしゃいました。同じパッセージでも、出てくる度に変化をつけながら効果的に語っていて、それがその場所にピッタリなニュアンスで、そのセンスに驚き、勉強になりました。そして、その美しさにチェロがまろやかに寄り添い、トラヴェルソが掛け合い、通奏低音が彩りを添えながら支えていて、すごい演奏を聴いていると思いました。岡田さんの通奏低音は、音色や音質が多彩で、主旋律に彩りを添えるソプラノの歌い回しも美しかったです。いろいろな場面でのタイミングが絶妙で、聴き入りました。前半の曲で、ヘミオラでありながら、チェロと合わせる場所で、とても音楽的に合わせいて、息がピッタリでした。途中から、今日の演奏が録音に残る事を願っていましたが、空調の影響か、咳をずっとしている気の毒な方がいらっしゃったので心配です。貴重な演奏を聴く事が出来て、私は幸せと思いました。今日も良い1日でした。ありがとうございました。

 

昨日この四重奏曲シリーズを初めて(且つ最後!)聴かせていただきました。テレマンの豊かで多彩な曲想、フレーズの見本市のような作品群ですね。また、特に印象深かったのは最後の楽章がしみじみと終わるところです。バロックの作曲家は曲に個人的な感情を込めることはあまり無いように思いますが、これらの曲は何かテレマンの心情を吐露しているような趣で胸に迫りました。どうもありがとうございました。

 

演奏してくださっている4人の思いが、直接、胸に伝わる、スゴイ演奏でした。特に、6番。最初の小野さんのバイオリンの音。一瞬で、涙があふれてしまいた。小野さんの作品への熱量、高橋さんの練習量、国枝さんの力量、龍之介先生の許容量。凄い4人の凄い演奏でした。
CD、待ち遠しいです。

 

パリ四重奏曲集の最後の演奏会とのことでしたが、皆さんがひとりひとり歌い上げていて、今まで聴いた中で1番うっとり惚れ込んでしまうような繊細で素晴らしい演奏会でした。演奏者のみなさんの体調や楽器の調子も見事に最高の状態となって一つの音楽になっていたと感じました。完璧でした。古楽がこんなに素晴らしいと感じさせてくれる演奏をありがとうございました。テレマンの6番は確かに少し寂しさを感じる曲ですね。Vol.2のCD化、心待ちにしております。

 

パリ四重奏曲の演奏会、演奏者の皆さんもいつもに増して集中されていたご様子で、すばらしい演奏だと感じました。掛け合い部分も本当に難しい曲ばかりですね!終わってしまったのがとても残念です。また機会があれば再演をお願いいたします。

6/02「宇田川日和 ピアノ・リサイタルvol.4」に寄せられた声

宇田川日和 ピアノ・リサイタル、大雨の中を行った甲斐がありました。リストのバラード、ショパンの24の前奏曲、どちらも熱演で素晴らしかった。五反田文化センター音楽ホールは歩いて5分の好位置で音響効果も素晴らしく、今後とも好企画を期待しています。

 

リストとショパン、そしてこの2人の作曲家を結ぶ陰の作曲家としてのバッハ、そのバッハの前奏曲とフーガを冒頭に置いた知的なプログラミングにまず感心した。が当日は残念ながら前半を聞き逃してしまったが、後半の意欲的なショパンは存分に楽しむことが出来た。一曲一曲は短い(それでも全曲演奏すると40分を優に越える)ものの、24曲の全く異なる楽想と個性を持った小品に集中して取り組むのは並々ではないと察せられる。が各曲の特徴を良く理解した上で、それに相応しいタッチ、音色、表情、テンポ等を選び、それらを総合して生き生きとした音楽として表現することに、この奏者がどれだけの労力と時間を注いだか、その様な真摯な姿勢がひしひしと伝わってくるような充実した演奏であったと思う。リサイタルの回を重ねる毎に、音楽的に一回り大きく成長していくのが感じられ、次回も大いに楽しみだ。

 

生憎の天候でしたが、ホール内は久し振りの宇田川さんの感動的なリサイタルを体感できてとてもうれしかったです。宇田川さんのピアノ演奏は進化を図っており、大変力強くパワフルな音で心に迫り、響いてくるので元気をもらっています。特に後半に演奏されたショパンの『24の前奏曲』は、研ぎ澄まされた透明感あふれる名演奏であり、素晴らしかったですね。今後とも、宇田川さんのさらに進化した演奏を楽しみにしております。

 

自身で企画した内容を自分で演奏前に舞台で語るのは非常にストレスフルと思いますが、必ずお客様には伝わるので、ぜひ続けられたら良いと思います。その内にへっちゃらになるでしょうね。今後は更に大曲をご披露されることを期待します。

 

久しぶりに靴の中まで全身びしょ濡れでした。それはさておき、演奏会はピアノの音抜けも良く、日和さんからリストやショパンを弾く楽しさが伝わって来ました。やはりピアニストは大好きですよね ❣ 前奏曲をまとめて演奏する形式は初めて聴きました。感情移入して聴いていると次の曲に移ってしまうので少し物足りない気もしましたが、聴き覚えのあるメロディが随所に出てきて楽しかったです。

さくらde古楽 5/24「2台のバロック・チェロの響き」に寄せられた声

古楽器のチェロ重奏は初めて聞く体験でしたが非常に面白かったです。 後半2ステ ジャンバリエールのⅢアレグロのところだったかと思うのですが、一瞬4つの音が鳴っているように感じました。ひょっとして それぞれが2弦で和音を鳴らしてそれで4重奏のようにしていたのでしょうか。 耳を疑うような重厚な響きに思わず感激してしまいました。 私の耳のせいでしょうか。 家も近いこともあり、今回は妻にも声をかけ二人でゆっくり聴くことができ本当にありがとうございました。

 

本日はバロックチェロの二重奏、深くて暖かい音色が素晴らしかったです。初めて間近で生演奏で聞いたのですが、モダンチェロとは全く違う魅力があり驚きました。ここからは私事ですが、五十才過ぎてからチェロを習い始め、今日のプログラムのクープランとバリエールの曲は弾いたことがありましたので、素晴らしい演奏に聞き入りました。一緒に行った友人もヴィオラを習い、素人ばかりでカルテットで楽しんでいます。また機会がありましたら伺いたいと思います。

 

演奏は言わずもがな素晴らしかったですが、とにかく高橋さんのお話が興味深く面白かったです。プログラム構成から各曲の曲想の解説まで的確で、鑑賞する上で大変参考になりました。また、ヴィオラ・ダ・ガンバとチェロの対比も勉強になりました。いつか、1720年代に戻っての、ヴィオラ・ダ・ガンバ vs  バロック・チェロの対決プログラムなど、やってもらいたいです。

 

ものすごく贅沢なひとときを味わいました。本当にありがとうございました😆💕✨

 

昨日は素敵な機会をありがとうございました。戸塚は縁の地なのですね。今、富田さんに感想をお伝えしたのですが、柔らかく豊かな響きに浸って、あまり頭を使わずに聞いていたので、言葉にできるものがあまりありません、っていうのが感想でしょうか(笑)すみません。あのリハーサル室は初めてでしたが、なかなかいい感じの部屋ですね。

5/11 「井上景 6コース複弦・19世紀ギターの夕べ」に寄せられた声

昨日もありがとうございました。井上さんのギターとサルビアの響きは最高ですね。弱音でも魂に響き届きます。ここ数日は心身不調でしたが、水晶が音叉で浄化されるかのように体調が戻りました。大感謝です♫

 

加齢のせいかギターのコンサートでは細部の音が聞き辛く、昨晩も少々苦労しました。習慣で最後列に座るのが災いしました。話は全く聞き取れませんでしたが、彼女の所作が優雅で、気品があって、それはそれで楽しめました。それでも、景さんのしなやかで温かみのある音楽は伝わってきました。非常に珍しいプログラムで、彼女の探究心とそれを音楽として伝える能力には感心します。私がもっぱら取り組んでいるソルの音楽への道筋を聴かせていただきました。

 

井上景さんのコンサートとても良かったです。6コースの古楽器のギターの音色はまるで景さんの語り口や佇まいのようでした。また機会があればぜひ参加してください。

 

このコンサートに参加させて頂こうと思ったのは、演奏曲目が 私の好きな18c、19cの楽曲だったからです。またもう一つ加えるなら 楽器にも興味があったことです。前半の6コース復弦ギター、後半の19cギターはコピーとのことでしたが 何れも素晴らしい音色で 演奏に酔いしれました。と言うことで 演奏自体には大満足でしたが 残念だったのが 私は舞台から3列目で聞いていましたが井上さんのお話がよく聞き取れず、やはりマイクが必要だったのではと思います。

 

毎回ユニークなテーマのあるコンサートですが、今回は、「6複弦ギター 」というとても珍しい楽器(しかもオリジナル!)を前半に据えており、曲も音色もとても素晴らしく、一曲目から引き込まれました。いつもの19世紀ギターに持ち替えた後半も楽しかったです。どちらかというと、やはり今回は前半の印象が強く残りました。特に、一曲目と「マエストロ音楽帳」が楽しかったです。今年も音楽を通じた非日常の体験ができまして幸せでした。来年も開催されればと思います。楽しみにしております。

 

私は二回目の演奏会で始めて井上さんの演奏を聴いて、井上さんの大ファンになりました。今回は複弦6セットのギターと、単弦5本のギターの両方の音色を体感でき、適切に要約された短めの解説を交えての井上ワールドを堪能させていただきました。また次回のリサイタルを楽しみにしております。

 

ウクライナ戦争という非常に緊迫した世界情勢下、それを考慮に入れたプログラムで、従来とはまた異なる情趣で聴き手に新たな印象を与えた井上さんが、今回は復弦6コースと19世紀ギター(オリジナルとコピー)を用いて、有名なカルッリの作品をはじめ、知られざる18~19世紀の作曲家の作品を取り上げ、これらの作品の魅力を、独自の透明感のある音色と静かな語り口で余すところなく伝えた。ロマン派の時代と言っても様式的には古典派の延長上にある作品がほとんどで、その端正且つシンプルな構成は、改めて彼女の演奏表現、個性に恰好のものと感じた。が、一方でそうした古典的な佇まいの作品から、出来るだけの歌心と活き活きとした音楽的表情を引き出そうとする積極的な姿勢が一段と明確になり、これが今後どのような展開を示すか益々楽しみになってきた。静かながら心の琴線に触れる、素敵な一晩であった。

 

井上さんの演奏、ほんとに素敵でした。井上さんの楽器への深い愛情、丁寧な演奏。それを見守り応援されるご主人様の温かな愛情。井上さんの丁寧なやさしい演奏を、一音でも聴き逃さないぞという会場の皆さんのやさしさと緊張。何もかもが、やさしさに包まれた素敵な演奏会でした。

 

当方もアマチュアでクラシックギターの演奏と作曲をしています。その点から見ても。非常に貴重なものでした。まず第一に。6コースギターの実際の現物を見ることができ。音を聞くことができたことです。予想よりもはるかに上回る性能でした。現在見ることができる後の19ギターよりも性能が良いように感じました。不思議なことです。力木が表面板の光の反射から見て.現代のギターと同じように弦の方向と同じ方向に3本取り付けられていると見えました。楽器の材質は現在のギターから見ると第二義的なものになりますが。十分に補っている性能があると思いました。 ブリッジにサドルが無く弦高の調整が出来なくて.又。その為。弦の振動が一部吸収されるのではないかと思っていましたが。その様な事は感じませんでした。コピーではありましたが。シュタウファーの音も聞くことができました。初めて聴きました。弦は高価なガット弦を使用されていました。ガット弦の特性として。ナイロン弦に比べて音の持続が短いはずですが。演奏を聴いていて。その様な事は感じませんでした。勿論。ガット弦の方が優れているのは音質等数多くあります。6コースのギターの性能を見て。当時のギター音楽について考え直したいと思います。実は。多くの場合。19世紀ギターの演奏を聴いて失望していました。勿論。優れたものもありましたが..。現在の人間が聴いても素晴らしいと。感じる音楽を当時も演奏されていたと思いました。演奏された曲では。フェンラディェレーのコントルダンスが興味深かったです。有名な曲ですが。一般的には演奏されない高度な演奏技術を駆使した曲になっており。ハイポジションの使用。ハーモニクスの使用等々。元々の曲にあるのか。或いは。井上氏が作曲したものか興味深く拝聴しました。家に帰り着いたのは11時前になっていました。年寄りの身には辛いものがあります。なかなか行けませんが。もし。バロックギターの演奏がある時は。是非とも.行きたいと思います。その節には。ご連絡ください。

4/27 国枝俊太郎 笛の旅 vol.6に寄せられた声

 

近場でこのようなマニアックで素敵な演奏会が開催されていて嬉しいです。もともとチェンバロの演奏会を探していた時に、無憂宮の音楽のコンサートを見つけ、聞きにきて幻想的で澄んだ笛の音色にはまり、今回も聞きに行きました。サルビアホールのこじんまりした空間の中で笛とチェンバロの生の音に包まれて過ごすのがとても心地良かったです。いろんな種類の笛の音を聞かせていただけたのも面白く、またそれぞれの笛の由来や歴史を教えていただけたことで、ただの楽器としてでなく物語を感じることが出来ました。コンサートの長さも疲れない程度でちょうど良いです。マスクや座席間隔等のコロナ対策が行われているのもありがたいです。笛の旅シリーズ続けて欲しいです。

 

昨日は、いにしえの時代に遡って楽しませていただきました。ありがとうございました❣️

 

ありがとうございます。ほんとに、素晴らしい演奏でした。国枝さんのそれぞれの楽器へのけがれなき愛情を、深く感じる演奏でした。私のフルートへの姿勢を、反省させられ、跪かないではいられない気持ちになりました。今までの国枝さんらしい演奏も、楽しくて、とても好きでしたが、きのうのような演奏は、天賦もしくは神からのギフト というものを感じます。このような場面に遭遇できたことも、神様からのギフトと、感謝でいっぱいです。幸せがサルビアホールにありました。

 

今回の「笛の旅」も大変変化に富んだ音楽を味わえて良かったです。何種類の楽器による音色の変化と、それに相応しい曲によりそのように音楽を楽しめたのだと思います。そのような点で特に良かったのは、ヘンデルのオーボエ・ソナタとC.Ph.E.バッハのソナタです。ヘンデルでは低音が柔らかくゆったりとして、高音では透明感のある音色で、オーボエによるような表現を感じました。バッハでは、第1楽章の疾風怒涛様式を感じるところにピッタリな音色・表現力で演奏されてゾクゾクっとさせられました。曲の魅力を十分感じさせてくれる「笛の旅」を今後とも期待いたします。

 

以前、国枝さんの楽器に対する強い愛情を感じた、と生半可に申したことがありますが、どうやらそんな甘いものではなさそうです。主体は命が短い「人間」ではなく永遠の「笛」であり、現代の国枝さんはその魔性に唆されて吹かされているように感じました。(失礼!) 500年前の人は(この楽器で)今こんな曲を演奏しているとは思わなかっただろう、との趣旨のつぶやきには、軽口のようで国枝さんの楽器とその製作者に対する畏敬が感じられました。お楽しみ、楽しかったです。ところで、僕はすっかり耳が悪くなって、飲み会でも自分だけ聞けでないことが多いので自分のせいだと思いますが、せっかくのトークが聞き取りにくく残念でした。多少は席の位置にもよるのかも知れません。

 

昨日はコンサートありがとうございました。家内は都合によりキャンセルせざるを得ず、大変残念に思っております。演奏の方は、今回も曲毎に異なる個性の笛を楽しむことができましたが、その中でも特に印象に残ったのは、深い奥行きのある象牙リコーダーの音と、鳴った瞬間に500年前にタイムスリップしたような錯覚を覚えたルネサンスバスフルートの古雅な音色でした。これからも様々な笛を巡る旅を期待しています。

 

国枝さんはリコーダーとトラヴェルソの両方の名人である。両方やる人は他にもいるけれど、大抵はどちらかに重心があり、片方は余技のようになる。しかし国枝さんは両方共非常に高いレベルで演奏できるという稀な人である。とにかくリコーダーもトラヴェルソも音が美しく、その演奏は隅々まで気持ちが行き届き雑なところが全くなく、難所も軽々とクリアする。それゆえ聞く側としては安心して演奏に身を委ねることができる。今回は色々な製作者による6種類の楽器を使い、それぞれの楽器に1曲づつ割り当てて演奏するという面白い企画で、リコーダーやトラヴェルソの愛好家にとっては楽しさ一杯のプログラムであった。

 

素晴らしいコンサートをありがとうございました。笛というのは1本1本にあのように個性があるものなのですね!全然知りませんでした。音色に合わせて楽曲を選んでいらっしゃるのですね。国枝さんの笛への愛が伝わってきて、とても楽しく幸せな気持ちで聴かせていただきました。終演後に、絶対に次回も聴きに来る!と強く思ったほどです。叶うといいのですが。初めて聴く曲ばかりでしたが、どの曲も素敵で、堪能いたしました。ちょっと強面?(すみません)の国枝さんですが、お話も面白くてイメージが少し変わりました。何より、国枝さんの並々ならぬ笛への愛情を思い、私も笛への親近感がぐっと高まった気がしています。ありがとうございました。

 

今回もたくさんの笛で、さまざまな音色を堪能することができ、ありがとうございました。前半で最も印象に残っているのが、ヘンデルのオーボエ・ソナタのテナーリコーダーでの演奏。テナーの豊かな味わい深い響き、今まで聴いたものとは違う魅力を感じました。後半では、お楽しみコーナーのルネサンス・バスフルートの余韻の美しさ。ルネサンス・バスフルート1本での演奏を聴くのは初めてで、鳥の歌は心に沁みました。バスリコーダーでの庭の千草も渋くてよかったです。次回もとても楽しみにしています。

 

様々な笛が奏でるやさしい音色に酔いしれました。バロックフルートによる「鳥の歌」は本当に美しい音色でした。フィッシャーも良かったです。主人が好きで家でよく弾いていたせいか、フィッシャーの音楽は前からとても気に入っています。いつも素敵なコンサート企画ありがとうございます。

 

 

国枝さんの「笛の旅」、それまでの回を聞き逃して来たのを後悔するほど、とても楽しい演奏会でした。チェンバロのフィッシャー狙いで伺いましたが、勤務先の学校で課題曲にしているレイエのソナタ・息子が今まさにチェロで練習している「鳥の歌」・つくばの古楽の集まりでお世話になった田中潤一さんのお話など、思いがけず自分に繋がる事柄が多く、全てを興味津々で聴かせて頂いてるうちにアッという間に終演になってしまいました。岡田さんのフィッシャー、とても深く冷静な美しいシャコンヌで、音の一粒一粒に感銘を受けながら聴きました。私は感情過多になって忙しなくなってしまうので、次は落ち着いて弾いてみたいと思います。演奏もお2人の空気感がピタッと一つになり、これぞ阿吽の呼吸と言うのだなと実感しました。本当に楽しく有意義な時間でした。次回もぜひ伺いたいです。

3/27「髙橋弘治 バロック・チェロ・リサイタル VOL.3」に寄せられた声

経験豊富なメンバーによる円熟の演奏、バロック時代にはまだまだ多くの作曲家がおり、興味深い作品が生み出されていたことを知り、その多彩な世界を堪能できる大変貴重な機会でした。

 

高橋さんのチェロの豊富な音域に、テオルボとチェンバロが加わった事で、更なる広がりを感じさせてくれた演奏会だったと思います。チェロの素晴らしさと同時にチェロ・ソナタ自体の時代的な移り変わり(小品からテーマやストーリーへの展開)をも堪能させて頂きました。矢張り、高橋さんの技量ならではとも思いますが、これからも同様な試みを期待しています。

 

昨夜は期待以上の出来栄えで堪能しました。三重奏になる事での深みや広がりもそうですが、チェロ自体があんなに雄弁で多彩な表現力に富んだ楽器であることを再認識しました。最初はリサイタルというタイトルに違和感を感じましたが、聴き終わると、これはやはりリサイタルですね。

 

目の前で繰り広げられるアンサンブルは、高橋さんの息遣いと共に始まり、時代を超え、場所を変え、鶴見の地で花開きました。特に前半の曲は明るく伸びやかに。1曲目のデッラベッラは弓がどこまでも伸びていくような広がりのあるおおらかな、心にゆとりがあり、緑豊かな草原に佇んでいるような感じでした。出だしから、今日も良い演奏会になるなと確信しました。ウィーンの宮廷に住んでて、どこからか聴こえてくる音楽でもあり、お茶の時間の音楽でもあり、チェロのレッスンを受けている気分だったり、色々妄想してしまいました。後半の疾風怒濤のようなアレグロ楽章は高度な技術プラス、お3人のアンサンブルの最高潮を何度も見せて聴かせていただきました。弓間近まで指のポジションが続いた時はドキドキもしました。共演のレオナルド滝井さんも、高橋さんと呼吸をよく合わせて合いの手よく演奏されていらっしゃいました。リズムの弾みが素晴らしく心地よかったです。チェンバロはこれまた素晴らしく深みのある和音がたくさん、豊かな音楽に彩豊かに奏でてくださってました。

 

ヴェネチアとウィーンに焦点をあて、ハプスブルク家の宮廷を彩った音楽の先進国イタリアの作曲家たちの音楽を紹介するという魅力的な企画を楽しみました。テオルボを加えた響きも新鮮味がありました。馴染みの無い作曲家の曲が多かったですが、ハプスブルクの君主たちが惹かれたオペラチックな優美さは共通するところがありました。また、ボッケリーニとヴィヴァルディがなぜ歴史に残ったかも実感できました。ヴァイオリンの音域のハイポジションが連続するボッケリーニのソナタ! この時代にこんなチェロ曲を書く人はいなかったでしょう。自分にしか弾けない曲で勝負するヴィルトゥオーゾの典型ですね。お疲れさまでした!!

 

先日は久し振りに大変楽しませていただきました。特にテオルボは、実物を初めて拝見し、生の音色を聴くことができたので嬉しかったです。瀧井さんが楽器について説明してくださったのもありがたかったです。髙橋さんのチェロは言うまでもなく大変素晴らしかったです!途中、ペロリと舌を出された時がありましたが、髙橋さんのお茶目なお人柄を感じてますますファンになりました。

 

午後の部、最初の1曲目が始まった瞬間のほとばしるような熱い音!情熱溢れる響きに、感動して目頭が熱くなりました。髙橋さんのバロックチェロから押し寄せる優美で力強い音色。一振り一音が天に突き抜けるような真っすぐな潔さがあって、後に残る澄んだ音が素晴らしく魅力的で大好きです。髙橋さんの奏でる音は何と言葉にしてよいか難しいのですが、曲の持つ世界の美しさと同時に壮大さを感じさせてくれて、動画やCDを聴いて想像している曲の世界よりも、ずっとずっと広い特別な音の世界を見せてくれるように感じます。3人のアンサンブルを聴いていると髙橋さんのチェロの音が音階の中で大きく伸びやかに動き回って、その音の振幅がとても多種多様でなんだか、美しい石膏彫刻を色んな角度から眺めて様々な表情を見るような、チェロの音が色々な顔を見せながら曲のカタチを作っていくのをうっとりと眺めている気分でした。それを彩るような上羽さんのチェンバロは絶妙な音色と装飾がまるで黄金のツタが絵や彫刻に添って造形を演出するようで、より優美に曲の全景を見せてくれました。滝井さんのテオルボの柔らかく心地よい響きはチェロの音の厚み、チェンバロの細かく刻む音のきらめきを細部まで聴かせるようにガイドするみたいでテオルボの漂うような音の広がりは暖かく、和音が大きく響き始めた時は曲の一節を明るく照らすようなインパクトに盛り上がりを感じてドキドキしました。チェンバロのソロでは音の運びが時折、若い女性がイタリア語で囁くように歌っているように聴こえてきて上羽さんのチェンバロの多彩な音色の使い分けに魅了されっぱなしでした。テオルボのソロでは滝井さんの鳴らす一音が会場の空気を静かに澄んだものに変えてしまうようで、テオルボの音と音の間隔から感じる緊張と弛緩のリズムにからだが惹きつけられるようでした。3種の楽器の奏でる音楽に耳を任せていると自然と色んな情景が浮かんできて、まるでバロック音楽の時代を旅するような座っているシートを宮廷のカウチに感じるように、中庭で音楽を楽しむような優雅な心持ちになれました。中々無い機会と思い午後の部と夜の部の両公演を楽しみましたが、ヴェネツィア発ウィーン行きというプログラム内容も流れがよく合間にお話しされたトークも大変おもしろくて、もう一回!と、何度も聴きたくなるコンサートでした。素敵な時間をありがとうございました!

 

今日の高橋さんは、何を見せて、何を聴かせてくださるのだろうと、楽しみに脚をはこびました。今回も、高橋さんの限りのない、職人気質の挑戦に、息をこらして、興奮して、観て聴きいりました。客演のお二人との演奏と、龍之介先生とは一味違うチェンバロの演奏も、必須で、素敵なブレイクタイムに、なったようです。楽しい演奏会でした。

 

高橋さんの情熱的で挑戦的なプログラムは毎回楽しませていただいております。演奏会のあとの会話で、誰も演らないことに取り組んでいきたいとのお言葉は自分も共感致しました。今後の活躍も楽しみにしております。チェンバロとテオルボも繊細で鮮やかな音で、聞いていてとても楽しかったです。当時の音楽家の物語を感じながら春の優雅で爽やかな気分に浸れたひとときでした。ありがとうございました。

 

3/07 さくらde古楽 「バッハと笛と・・仲間たち」に寄せられた声

3月7日は楽しく聞くことができました。想像していたよりも演奏者のそばで聞けて、息遣いまで聞こえて感動しました。楽器の説明など、普段あまり聞くことができないようなことまで聞けて楽しかったです。あまり形式ばったものでなくて、むしろ集中して聞けたように思います。演奏の音だけではなく、指使いまでじっと見てしまいました。 小規模な会場でよかったと思いました。また、聴きに行きたいと思っています。企画、感謝しています。

 

富田牧子さんの小規模なコンサートに何度か出かけて、その際に「さくらde古楽」の案内をいただき、今回参加させて頂きました。演奏だけでなく、国枝氏のお話もとても楽しく興味深く聞けました。こういう演奏会は、大ホールとは違って演奏者との距離が近く、at homeな雰囲気がとても好ましいと思います。お値段が高くないこともありがたいです。  私は東京都在住ですが、後期高齢者の仲間入りをして完全にフリーの身ですので、少々遠い場所でもできるだけ出かけるようにしております。

 

先日は素敵なコンサートをありがとうございました。私は学生時代にバロックに親しんではいましたが、楽器の説明や作曲家のエピソードなど知らなかったこともたくさんあり、とても興味深く拝聴しました。

 

聴き手としては楽器本来の響きがいつも以上に感じられる、非常に有意義な時間となりました。幸い?一番前の演奏者の目の前の座席が空いていたので、部屋の状況からもここに座ったら面白いかな、と思って拝聴しましたが、とりわけ国枝さんもお話でされていたように、鳴る音、鳴らない音といったものも非常にわかりやすく届いたのでお話しされた内容と実際の音のつながりをしっかり体験できて、とてもありがたかったです。

2/17「フランス、バロックの雅」に寄せられた声

演奏会に出かけることが久しぶりで、聴衆と演奏者の距離を一層近く感じられる貴重な体験でした。生音の迫力、音に全身が包み込まれるような感覚を味わい、リアルライブがいかに貴重なものであるか再確認する機会にもなりました。ここ数年、バロック音楽を(リアルではありませんが)聴くことが多くなり、その静謐で破綻のない展開と、作曲家に潜んでいる葛藤が推測されるその曲調(これは個人的な勝手な推測ですが)に興味を持っていました。実際の演奏をお聴きすると、葛藤を気にするよりも、演奏者の方々の素晴らしい技術とアンサンブルが際立っていて、美しい演奏にひたすら聴き入ってしまいました。おっしゃるように、季節的に少しずつ春の訪れを感じられる時期にふさわしい、心がほっこりする、温かい演奏でした。

 

昨日のコンサート、予想を超えて良かったです。特に後半、リコーダーは無論のこと、ヴィオールも大活躍で、シンプルに楽しかったです。是非またこういった編成でのプログラムをお願いします。

 

恋のうぐいす、恋の切なさが切々と胸に迫ってとても良かったです。クープランはミュゼットのひなびた感じが気にいりました。ボワモルティエ、パリの洗練、酒脱さを感じさせる演奏でした。生の演奏はいいものですね。リフレッシュして、明日から又頑張るぞ!と思いました。

 

素敵な演奏会でしたね?プログラム編成が工夫されていて楽しかったです。

 

楽しい演奏会を、ありがとうございました。なんだか、とても贅沢に、楽しませていただきました。それぞれの楽器が、楽しく歌っていて、その楽しさは、ひとつに語りかけあっていて、音楽だなあ と、感じる演奏会でした。

 

今回は四つの楽器によるカルテットやデュオ等の演奏でフランス宮廷の優雅な香りのする音楽を楽しませていただきました。クープランの王宮のコンセールは4つの楽器の掛け合いが楽しかったですし、リコーダーとリュートの恋のうぐいすではリコーダーの音がまるで本物の鳥のさえずりのように聴こえました。贅沢な時間を持てたなと言う感じを持ちました。また楽しい企画をお待ちします。

 

春にぴったりで素敵な演奏をありがとうございました。中でもお気に入りがクープランの居酒屋のミュゼットと恋のウグイスでした。ウグイスのようなリコーダーの音色や町仲間で集まってダンスを踊りながらワイワイ演奏しているような風景が見えてきて、楽しく爽やかな気持ちになりました。リュートの音、弾き方も見ていて気持ちが良く、身体が軽くなったような気がしました。今回も素敵な演奏をありがとうございました。

 

 

2/10 今橋夢佳&宇田川日和 デュオ・リサイタルに寄せられた声

今橋夢佳・宇田川日和 デュオ・リサイタル、どの曲も日ごろの練習の成果が実感される好演でした。特に最後のC・M・ヴィドール/フルートとピアノのための組曲作品34は初めて聞いた曲でしたが、息の合った熱演で非常に良かった。

 

昨日はお二人のデュオ、どうも有難うございました。フルートの繊細さとピアノの線の太さの組み合わせがとっても良かったです。(というふうに僕には聴こえました。外していたらお二人に申し訳ありません)最後の曲は特に素敵でした。欲をいえば、ピアノのソロをもう少し聴きたかったですが、久しぶりのリアルのクラシック、とっても良かったです。有難うございました。あと、品川文化会館のホールが、あんなに立派だとは知りませんでした。(昔は違った場所にあったような・・・という錯覚に陥りました)

 

とても美しい演奏を、心に響く五反田文化センターの素晴らしい音響でめいっぱい楽しめました。ヴィドールとか全く初めてでしたが最高に良かったです。プログラムもみな最高でしたね。外は寒くても心は暖かい気持ちになりました、また参加したいです。

 

今橋さんと宇田川さんのデュオ・リサイタルの開催ありがとうございました。ピアノとフルートのデュオコンサートは初めてでしたが、宇田川さんと今橋さんの息もぴったりで、宇田川さんの美しいピアノの旋律と歌うような今橋さんのフルートの柔らかな音色が合わさって、素敵なストーリーを聞いているかのようでした。今まで、フルートの演奏にあまり馴染みがなかったのですが、フルートの音色は、物語を語るような、歌を歌うような感じで、改めて素敵な音色だなと感じました。本当に素晴らしいコンサートで、とても幸せなひとときを過ごすことができました。素敵な演奏を披露してくださったお二人に感謝の気持ちと、今後のご活躍を心より応援しています。

 

とても素敵な演奏会で充実した時間を過ごす事ができました。演奏者のお二人が華やかな表情をされていてとても良かったです。また機会がありましたら是非伺いたく存じます。

 

前半はフルートのような息を大量に使う楽器を今回の女性のような小柄な方が扱うのは大変なんだろうな、というのが第一印象で、吸気の音が少し気になりましたが、中休み後の後半のメインの曲になると、特にその後半で、これまでの練習の成果と気持ちの高まりから、とても朗々と奏でる瞬間が繰り返され、それが、観客からの拍手の大きさに繋がったのだろうと思います。フルートの方、小生には、実はアンコール曲が一番良く聞こえましたが、高揚感もあって朗々とした感じがもう一段高まったことと、上半身の脱力が無意識にできて、彼女本来の一番いい音が出ていたのでは、と感じました。

1/19 プリズム バッハ コラールと「フーガの技法」Vol.2に寄せられた声

ほんとうに素晴らしい演奏でした。viol の多彩な表情、豊かな表現にすっかり魅せられてしまいました。「フーガの技法」も、喜び、哀愁、切なさ…そういうものを感じ、私の心のひだにじわじわとしみ込んできました。バッハの音楽の持つ大きさや深みを今まで以上に感じ、もっとバッハが好きになりました。未完のコントラプンクトゥスは、バッハが持てるものをすべて注ぎ込んだのかなと思いましたし、それが突然途中で終わり、「汝の御座の…」のコラールがはじまり、それを聴いているうちに涙が流れました。とても豊かな時間を過ごすことができました、素敵な演奏をありがとうございました。

 

木曜の演奏会、大いに楽しませていただきました。パイプオルガンと横浜の街のイベントで、横浜海岸教会の演奏会で、清水さんのガンバの音を聞き、またこのプリズムの演奏会を知り、伺いました。ガンバにこのように多くの種類があること、特にトレブルは、初めて知り、その演奏方法がバイオリンのそれとは異なること、また音色もバイオリンと異なることを知りました。バスのガンバは割となじみがありましたが、アルト、テナーのガンバの音色もいいです。4種類のガンバも素晴らしい!すっかりガンバのファンになりました。演目もフーガの技法を昨年3月に県民ホールで開催された「舞台芸術講座フーガの技法」を聴講していたので、興味深く聞くことが出来ました。

 

プリズムによるバッハの「フーガの技法」は前回同様大変質の高い演奏内容であった。ともするとオタク向きのやや退屈なプログラムになり兼ねない選曲ながら、コラールや、オルガンが原曲の作品を挿入し、またバッハとは全く異なる世界、響きのパーセルの作品を加えるなど、選曲に変化を持たせてガンバ・コンソートの多彩な音色の魅力を楽しんでもらえるよう配慮されている点も素敵だ。プログラムに「生きた人間の様々な感情をくみ取って表現していく」と記されているように、ポリフォニーの各声部の独立性は確保しながら、抽象的な冷たい音の羅列ではなく、音楽的な表情と起伏に富んだ演奏をプリズムが目指していることは、演奏から明白に伝わり弦楽器ならではのふくよかな表現の魅力を堪能することが出来た。

 

PRISMは私が知る限り現在の日本で最も優れたガンバコンソート(ガンバ合奏グループ)です。その曇りなく澄み切った純正な響き、精緻なアンサンブルは卓越しています。そしてその演奏は知性と程よい感情表現がバランスを保ち、それによって薫り高い音楽を生み出しています。これはこのグループが日頃から頻繁に演奏会を行い、常に研鑽を怠らないことが大きな要因と思われます。彼らのメインのレパートリーであるルネッサンス時代の合奏曲は勿論のこと、今回のようなバッハの「フーガに技法」という非常に内容が深く高度な作品でも大変説得力のある演奏を聞かせてくれました。今後もこのグループの演奏会を大変楽しみにしています。

 

チューニングの時から奏者の皆様の丁々発止が興味深く隙のないたいへん贅沢な時間でございました。私は、趣味でコーラスを嗜んでおりましてバッハの受難曲には格別の思いがございます。純度の高いハーモニーのコラールは特に胸に迫るものがございました。自由自在なフーガも大変エキサイティングでした。最後のコントラプンクトゥスの終わりは何度聞いても心臓を掴まれたようにドキリとしますが最後のコラールが大きな慰めとなりました。会場では同じ合唱団で活動している方にもお目にかかりました。アマチュアのコーラスでは到底到達できないコラールの美しさにため息つきながら帰った次第です。

 

何故、斯くも心地良いのか。それは多分、楽器が呼吸しているからだと思う。楽器の息遣いが旋律の稜線や音楽の起伏と重なり、聴く者の感性に沁み込んでくるからに違いない。最後のコントラプンクトゥスでは呼吸が止まり、そこに印された“未完という完結”に粛然とした。コラールとの組み合わせも秀逸。例えば、コントラプンクトゥスⅨの緊張の後のコラールの安堵!プログラムの一角を占めたパーセル節では、さりげなくコンソートの喜びを聴かせてくれた。ヴィオール演奏の可能性を広げた、これら2回の公演のCD化を望みたい。

12/06「リコーダー・コンソートの響き」に寄せられた声

ご紹介の通り、リコーダーでのトリオ演奏と言うのは、始めて視聴しましたが、その音域や音響の広がりに驚きました。とても、贅沢な鑑賞をさせて貰ったかと。(昔の王侯貴族や教会ではこんな贅沢な楽しみ方もされていたのかと!!)又、演奏される方々は、矢張り絶対音感を持たれているのかなとも、感嘆しました。最後に、タンスマンの様な現代曲を、古楽器のリコーダーでの演奏と言うのも、とても新鮮な感じで、このような試みは是非今後も期待してます!!

 

昨日の演奏会は大変内容の豊かなプログラムでした。3名のリコーダー演奏家の個性が溶け合って温かいハーモニーに包まれました。中世、ルネサンス、バロックと時代を辿る曲は自分が最も聴きたいものでした。かつて自分もルネサンスモデルのリコーダーを吹いたことがあるのであの楽器を演奏する難しさは大変よく理解できます。3本のハーモニーが天空に響き全身の細胞に染み込むようでした。またこのような企画をぜひお願いします。

 

初めて伺うサルビアホール音楽ホールでした。こじんまりとしたホールですが音響が良く今回のリコーダートリオの演奏にはとても合っているように思いました。プログラム解説も簡潔ですが分かりやすく書かれており、また、奏者による曲の解説もユーモアも交えて話していただき、とてもためになりました。演奏曲は前半はルネサンス、バロック時代を中心としたもので、後半は現代曲も含めてたバロック以降の曲、ボアモルティエ、バッハ、バッフェルベルと言った有名作曲家の作品でとても充実していました。3人の奏者が色々な種類のリコーダーを曲ごとに持ち替えて演奏するのは大変だったと思いますが、見ていても面白く音色の違いも良く分かりました。また、同じ種類の楽器、例えばソプラノリコーダーでも3人の奏者毎に音色に違いがあることも分かりました。奏者の1人、中村栄宏さんが、「またこのメンバーで演奏会をやりたい、」と話されましたが、私も是非このメンバーによるコンソートを聴きたいと思います。よろしくお願いします。あっと言う間に過ぎた1.5時間の演奏会でしたが、とても充実した時間を過ごすことが出来ました。企画いただいたヴィア・ガレリアさんにも感謝いたします。

 

会場は、リコーダー・コンソートにとても向いたホールだと感じました。響きも良く、3本のリコーダーそれぞれの音も良く聴きわけられました。このコンサートのために集まったお三方のようですが、中村栄宏さんがお話しされていたように、またいつかお三方の組み合わせで(特にグループ名はないようですが……)リコーダー・コンソートを聴いてみたいと思いました。

 

リコーダー・コンソート、まさに「響き」がとても良かったです。音楽ホールのサイズにもマッチしていると思います。また、プログラム構成も、ルネサンスから20世紀までバラエティに富んでいて面白かったです。是非、また聴きたいと思います。

 

とてもよい演奏会でした。曲目は、はじめて聴くものが多く、中世、ルネサンス、現代いずれも興味深かったです。バッハを3つの楽器にわけて演奏するのも面白かったです。響きがよく、バライティーがあって、会場が大きすぎないのでたいへん楽しめました。またこのようなコンソートがあれば、ぜひ聴きにゆきたいと思っています。

 

なるほどね。オルガンのコンサートに行くと、「今回はミーントーンで演奏しました。」などと、紹介されるのですが、実はチンプンカンプン。今回、音律を聴き比べることができ、はじめて、違いがわかった気がします。考えてみたら、リコーダー=パイプオルガンのパイプなわけですから…。次回はデモで、ドミソなどの和音をそれぞれのリコーダーできいてみたいです。どの響きも素晴らしかったのですが、やはり、バロック415の音色が居心地が良かったです。これはもう好みの問題。リコーダーの音色が豊かに響き、素晴らしい夜になりました。ありがとうございました。

 

先日は素敵なコンサートをありがとうございました。コンサートの前半はルネサンスの和音の美しさを感じました。後半のボワモルティエは聴き慣れた曲ではあったのですが、ヴェルサイユピッチでの演奏で、また新たな美しさを実感しました。会場で美しく響き、とても良かったです。また今回の3人のコンサートがあれば伺いたいです。

 

温かみのある音が幾重にも重なってふわふわと浮いているような心地になりました。小学生の頃に習ったリコーダーがこんなにも歴史があって澄んだ音が出せるものなのだと驚きました。本来は何か信じているもののために一音一音大切に吹いていたんですね。素敵な演奏をありがとうございます!是非また演奏にいらしてください!

 

とてもバランスの良いトリオで、また、聴きたいと、演奏会が、終わってすぐに、感じていました。リコーダーで、教会音楽。リコーダーあなのどれませんね。素敵です。音の響きだけでなく、メンバーの人柄のバランスも、よいのでしょう。シークレイン、これからも、鶴見でたのしみにしています。

11/22 加藤えりな・坂野伊都子 デュオ vol.3に寄せられた声

加藤/坂野のデュオによる演奏会も三回目、今回も充実したプログラムに大いに期待が高まる。当日は生憎所用で一曲目のC.シューマンのソナタを聞き逃したが、二曲目のブラームスのソナタ第3番は、熱気溢れる名演で会場を沸かせた。私自身は三曲ある彼のヴァイオリン・ソナタ中最も馴染みが薄かったものの、今回のライブがこの曲の真価を再認識させてくれたように感じ、圧倒された。後半のイザイやショパンのソロも秀演で、バッハからの引用と「怒りの日」の定旋律をちりばめたユニークなイザイの作品では奏者の真摯な姿勢が、そしてショパンの英雄ポロネーズでは大胆且つ個性的な表現でこの作品の新たな魅力を提示した奏者の意欲的な取り組みが聞こえてきて興味深かった。新奇な響きとジャズの影響が顕著なラヴェル晩年の作品、ヴァイオリン・ソナタでもお二人の優れた感性が演奏から聞こえてきて素敵だった。一回毎に着実に成長を積み重ねてきたこのデュオの、今後の活動が益々楽しみだ。

 

演奏のレベルの高さには感服しました。隣の人は興奮しながらスタンディングオーベーションでした。

 

一昨日は久しぶりの演奏会で楽しませて頂きました。お二人の演奏も素晴らしく、元気を頂いたように思います。五反田のホールは初めてでしたが、良いホールですね。

 

良い演奏会をありがとうございました。お二人の演奏を聞くのは初めてでした。視覚的には動的なピアノと静的なバイオリンのコントラストが楽しかったです。単純に、聞いて良かった、程度の感想で恐れ入ります。良い演奏会でした。

 

ショパンからイザイ、ラヴエルまで時代も楽想も広くお二人の表現力と技巧の幅広さも堪能しました。このような企画を組まれた主催者に感謝します。無伴奏ヴァイオリンソナタはヴァイオリンが生き物のようで、加藤さんと呼応しながら音楽以上のものが流れ出てくるようでした。イザイがヴァイオリン奏者だったことも理由かなと想像しました。3年前に市ヶ谷で初めて坂野さんの演奏を聴いた時は何かが彼女乗り移ったようだと感じた事を思い出しましたが、今回のショパンは反対に曲が坂野さんの身中に畳み込まれていてそれが彼女の意志によって一気に発散されご自身も楽しまれ私たちにも伝わってくるといった感じがしました。指や腕だけなく全身が躍動しているようで、演奏家に対する賞賛にならなければ本意ではないのですが、総合芸術的な印象が残りました。ラヴェルと言えばボレロしか知らないわたしにとってヴァイオリンソナタは新鮮でした。楽しく聴いているうちにあれ?っと思ったのであとでガーシュインとラヴェルの関係をググりました。ガーシュインはラヴエルの弟子だったのですね。道理で…。こんな楽しみ方を提供してくれた主催者と演奏者に感謝します。

 

久しぶりのコンサートを楽しむことができました。当方はクラシックに造詣が深くないのですが、皆が知っている曲目(英雄ポロネーズ)が分かりやすく、良かったです。

 

加藤さんのバイオリンは奏法がギターの様に弾くのと二種類しかしりませんでしたが他に二種類新たにあったような、ソロのとき伴奏も自ら奏でてるしノビノビとダイナミックで優雅な音色は何とも心地良く元気も貰いました長身でスマートで弓を弾く姿勢も素晴らしい、他にもバイオリンソナタは聴いた事は有りますが此の感動は初めてです。坂野さんのピアノは私の大好きな英雄ポロネーズ、難易度高い楽曲ですが、それをものともせず、自分の物にして情感込めて力強く何処からあんな鍵盤を叩けるのか、そして滑らかに滑らすようなしなやかさ最高、思わずウットリ感動、あの余韻は脳裏に焼き付いてます。それから、デュオの二人の対話のコンチェルトの様な対話が息がピッタリ会場も音響もよくノビノビと聴けたのも良かったです。連れと二人で行きましたが満足して誘ったかいが有りました。

 

22日(火)のイベント、ありがとうございました。さて、加藤さんと坂野さん。ド素人にもピアノのミスタッチは複数回あったことは途中気付きましたが英雄ポロネーズって演奏家によってだいぶ弾き方が違うんだなぁ、が第一印象でした。スピードの緩急などはへぇー、ほぉーでしたね。情熱的な演奏に感服しましたが中村紘子をほうふつとしました、あとイメージにダブったのは(年齢がだいぶ違って失礼かもですが)フジコヘミング。あと独奏の時は自分のペースで、デュオではちゃんとメインのバイオリニストを引き立てる側に徹していたような印象で感心しました。加藤さんの演奏は安定感と滑らかさ(?)、うっとりと聴き入る演奏ですよね。なお、途中で出演者の語り、が入って曲の話或いは自分自身の雑談でも話してくれるのも面白いのでは?と思いました。

 

11/22 デュオ・リサイタルはどれもなかなか良かった。中でもラヴェルのソナタは熱演を堪能しました。ピアノの坂野伊都子はこれまで聴いたことはなかったが、とても元気が良く、好感が持てました。

 

いつもながらすばらしい内容で大満足の演奏会でした。加藤さんのバイオリンは全体的に音が丸くなった印象で、もちろん曲に合った様々な表現もすばらしく本当に凄いなーと感じました。芸大メサイアでは加藤さんが参加されている芸大フィルハーモニアが演奏しますので、またその時のメンバーになっていたらうれしいです。

10/20 「折口未桜ヴィオラ・ダ・ガンバ・リサイタル」に寄せられた声

先日の折口さんの演奏会、楽しく拝聴させていただきました。折口さん 臆することもなく楽しそうに演奏していたのが大変印象的でした。心からガンバが好きなのだなぁと感じました。私自身にとっては初めて生でヴィオラ・ダ・ガンバを聴く機会でしたが、豊かな音色に包まれ幸せな時間を共有させていただきました。特に、前半のフランスのマラン・マレは素晴らしかったです。作曲当時のフランス宮廷での演奏を思い浮かべながら聴かせていただきました。

 

折口さんのヴィオラ デ ガンバは、何度目になるでしょう。毎回、とても楽しそうに、そして嬉しそうに演奏していらっしゃるのが、印象的でした。今回、初めてのソロコンサートということで、楽しみに聴かせていただきました。彼女の演奏は、この楽器の演奏に、まさしく没頭されているのだと、感動させられました。なんて、素敵なことでしょう。マレも、うれしそうでしたね。

 

コンサートありがとうございました。 わたしは、50年前に日本のガンバを知らしめた、上野学園大学の大橋敏なり先生と知り合い、2年ごとに、ルソンドテネブレを、ききにいきました。それから、マレとサントコロンブの師弟愛を描いた、フランス映画めぐり会う朝から、始まり、ガンバに夢中に、最近では、存じ上げている方々のコンサートたのしみにしております。脈絡なく、支離滅裂な文面失礼いたしました。因みに、最前列真ん中で拝聴いたしました。

 

折口さんがガンバや楽曲を本当に好きで演奏しているのが伝わる素敵な演奏会でした。特にマラン・マレは軽やかで伸びやかでホール全体に音が広がる心地で感動しました。自分も今回の演奏会で古楽の世界に更に足を踏み込んでしまいそうです。

 

素晴らしい演奏でした。折口さんの天衣無縫といってよい伸びやかで美しいガンバを聴いて、幸せな気持ちになりました。仏独の様々なスタイルの作品でヴィオラ・ダ・ガンバの多彩な魅力を味わう好企画。天衣無縫といってよい伸びやかで美しいガンバで、聴いていて幸福感に包まれる。前半は、マラン・マレ(1656-1728)の作品。最初にヴィオール曲集第3巻より《組曲ニ長調》。自然で何処か懐かしい響きのプレリュードに思わず惹き込まれる。伸び伸びとしたアルマンドとクーラントは「天使のように弾く」と言われたマレの姿を彷彿させる。続いて、様々な奏法を追求した意欲作「迷宮」(第4巻「異国趣味の組曲」より)を鮮やかに決める。第3巻の《組曲ニ長調》は、情感豊かなプラントに続く、愉悦感あふれるシャリヴァリが素晴らしい。後半は、ドイツの作品。J.S.バッハ(1685-1750)の《フルートとチェンバロのためのソナタホ長調》BWV1031を編曲した《ソナタ ハ長調》。ギャラントなスタイルの作品で、偽作説もあるせいか最近あまり聴かなくなったが、美しい音楽であることは間違いない。ガンバの落ち着いた音色で聴くとまた違った味わいがある。シチリアーノがうっとりするような甘い音色で弾かれ聴き惚れてしまう。両端楽章の華やかなチェンバロも見事。次は、バッハ家と縁が深く末っ子J.C.バッハの親友として知られるカール・フリードリヒ・アーベル(1723-1787)の《ソナタ ホ短調》。ヴィオラ・ダ・ガンバ史上最後の名手と言われるだけあって、渋くて甘いガンバの音色を活かした美しい歌が素晴らしい。最後にフリードリヒ大王の宮廷でC.P.E.バッハと同じ時期に活躍したクリストフ・シャフラート(1709-1787)の《チェンバロとヴィオラ・ダ・ガンバのためのソナタ イ長調》。前古典派のロココ趣味に傾いた音楽。幾分憂愁を含んだ緩徐楽章が魅力的で、両端楽章の華やかなチェンバロとの掛け合いも楽しい。アンコールはマレのサラバンド。

9/29 「国枝俊太郎 笛の旅 vol.5」に寄せられた声

笛の旅、一曲毎に異なる笛の音(とお話し)を楽しみましたが、圧巻はファン・エイク、ホールをいっぱいに満たす一本のリコーダーの音に心揺さぶられました。また、國枝さんが「とても雑味のある音」と仰っていたクヴァンツのトラベルソですが、その雑味が葉擦れの音を含んだ風のような心地よさがあり、とても印象的でした。なお、「お楽しみコーナー」はこれからも是非続けていただければと思います。

 

このシリーズは、毎回とても楽しみにしています。最初のテレマンのソナタヘ長調は、「演奏会へようこそ」と暖かく迎えられているようでしたし、サンマルティーニを聴きながら、イタリアのいろんなところを楽しく巡った気分になりました。ファンエイク・涙のパヴァーヌは、心の奥深くに響いてきて、魂がゆさぶられるというか・・・とても感動しました。フルート・ダモーレでビゼーが聴けたのも面白かったし、お楽しみコーナーは、次回もあったらいいなと思います。最後のバッハは、私の大好きな曲のひとつです。印象的な1楽章、とても美しく希望や哀愁を感じる3楽章、チェンバロと一緒に駆け巡る4楽章、ほんとうにいい曲ですね。オリジナル楽器で生演奏を聴くことができて幸福感で満たされました。響きの良いホールで、それぞれ音色の違った笛が表情豊かに鳴り響いていて、リコーダーやトラヴェルソの奥深さ、可能性が、私の中で広がっていくのを感じました。このシリーズは国枝さんしかできない唯一無二の演奏会だと思います。いろんな笛でそれぞれの音色に合ったすばらしい演奏をどうもありがとうございました。

 

良いコンサートでした。有難うございました。我々は身近に彼の演奏を聴けることがどんなに幸せな事か、すでにブリュッヘンの完成度を超えているというのが私の感想です。特に横は。彼の楽器についてはのこだわりは、楽器に寄り添える彼だからこそインスピレーションを感じ取れるのでしょうね。次回も楽しみにしています。

 

先日の国枝さんの演奏会、お話も演奏も素敵で楽しかったです。曲ごとに楽器がかわるので、あっという間の演奏会でした。感想といたしましては、国枝さんに、好きにやらせてあげてください!!そして、龍之介先生、国枝さんに、どこまでも、素敵に、、お付き合いください。

 

記念すべき第5回目の笛の旅。国枝さんと所有される笛の物語に夢中になりました。ある一人の画家と交流のあった仲間たちの絵画が飾られているような展覧会を観ているようでした。涙のパヴァーヌは笛の音色が素晴らしかったです。豊かな倍音で耳の周りの空気が躍るように震えていました.岡田さんのチェンバロや語りは笛の音や物語を包み込む額縁やキャプションのような感じです。お楽しみコーナーは国枝さんの夢の話で、より笛の世界に入り込んでいくような感覚で楽しめました。次回もご検討ください。最後、エントランスで話されていた、古い楽器は自分で鳴らそうとするのでは無く、ただ鳴らすだけという言葉に深く感銘を受けました。

 

演奏会は、とにかく国枝さんの楽器に対する愛情が溢れていて、それと共にブリュッヘンの尊敬の念を感じる時間でした。国枝さんがおっしゃっていた、曲目や作曲家についてではなく、まず使用する楽器紹介するというアプローチがとてもおもしろくて、それぞれの楽器が持つ魅力が引き出せる作品をお選びになっていて、聴いている私はその楽器の〝美味しい部分〟を一気に味わえたように思いました。一度の演奏会で沢山の楽器の音色を聴けるのは、チェンバロ奏者にとってはなかなかそんな醍醐味は味わえないのかもしれません^^;実は、最近個人的に涙のパヴァーヌを取り組んでいたのもあり、私はとても印象に残りました。最後のバッハのソナタも熱演で、岡田先生のソロの曲も、私はまだまだ勉強不足で初めて聴いた作品だったのですが、なんだか今の収穫で味わう秋の季節にピッタリに思い、あの独特な響きが美しかったです。若くして亡くなられた方々へのオマージュも含めた演奏にもお人柄も感じました。(お楽しみコーナーで紹介されまみんなの歌は、私がまさにEテレで知った曲だったので、みんなの歌で作られた曲だとずっと思っていたので目から鱗でびっくりでした!!)

 

前回は、楽器に対する深い愛情を感じたかと言いましたが今回はそんなものではなく、一体なんだろうと感じました。一体となった奏者の身体と木管が音以上の何かを発信してこちらに耳からではなく身体が共鳴するように入りこんできます。 知らない曲ばかりでしたがそれはあまり関係ありませんでした。お楽しみコーナー継続希望です。

 

楽しいトークと、曲ごとに違う楽器をさらりと吹きこなしてしまう神業…こだわりの国枝ワールドを堪能させていただきました!曲や楽器のエピソードから、色々な想いを詰め込んで演奏されていることがよくわかり、より感慨深くそれぞれの曲を味わわせていただいたように思います。特に涙のパヴァーヌは、一音目が鳴り響いたときに鳥肌が立ちました。チェンバロソロも、初めて聴く曲でしたが、美しい調べでした!お楽しみコーナー、是非継続してくださいませ。

 

29日の国枝さんの演奏会は大変満足して聞きました。リコーダーの名曲を国枝さんが選定した楽器で演奏され、各曲の魅力を十分堪能しました。また、装飾も奇をてらったものでなく、自然でいて洒落ているのが曲の魅力を感じるのに良かったと思います。選定した楽器はそれぞれ個性がありますが、共通して感じるのは、低音と高音で音色や響きが違うということではないでしょうか。モダンの楽器は低音から高音まで均一な音色で鳴ることを目指していて、古楽でも、また声ですらその傾向があると感じます。少なくとも古楽では、そのような演奏では曲の魅力を十分に感じられません。国枝さんが目指している演奏をこれからも期待しますし楽しみにしております。

 

第1回から聴いていますが、独演会絶好調!節目の第5回、ブリュッヘンへのオマージュが感じられる名演でした。今回は個々の笛にまつわるお話が興味深く、楽器に対する愛着と拘りが演奏と共に伝わったと思います。たくさんの笛(今回は縦4本、横4本)を吹きこなす苦労は並大抵ではないと思いますが、次の節目の第10回まで頑張って頂きたいと思います。

 

素敵な笛とチェンバロの響きを聞かせていただきありがとうございます。会場へは仕事の終了後に行ける距離なので、とてもありがたいです。国枝さんの演奏会は初めてですが楽器のエピソードを話しながら楽曲を演奏していただくやり方は、とてもよいと感じました。次の機会も参加させていただきたいと思っています。

 

昨日の演奏会は、定番曲から国枝さんの思い入れ曲まで、多彩なプログラムで楽しませていただきました。特に Bachのソナタは、思い入れの程が良く伝わってくるすばらしい演奏だったと思います。

 

音楽とは本来ユニバーサルなものだが、一方で極めてパーソナルな一面も持っている。それは、演奏者と楽器を巡る運命的で親密な物語である。今宵はそこに焦点を当てた演奏会ならではの格別な感慨を味わう一夜となった。普段は語られることのない楽器にまつわる様々なエピソードからは、夫々の楽器への国枝氏の並々ならぬ愛着を窺い知ることが出来た。また、いずれの楽器と楽曲の組合せも説得力に満ちていて、特に、涙のパヴァーヌの何か憑依したかの如き演奏や、ブリュッヘンが愛用したというトラヴェルソの抜けの良い響きなどは深く印象に残った。国枝氏の巧みなMC力とも相俟って、誠に充実した内容の演奏会だったと思う。国枝さん、「お楽しみコーナー」は次回も必ずやってくださいね。

 

着実な演奏会の継続が、良い循環を生みつつあるのではないかなあ、と感じました。国枝さんのコンサートは、やはり彼のあの間口の狭そ~なマニアック感と、人を食った様なすっとぼけた語り口とすばらしい演奏の組み合わせが相当面白いと思います。

 

木曜日のコンサートとても良かったです。どれも、一度は聞いたことがある、という曲目で、それも嬉しかったです。涙のパバーヌは、笛の澄んだ音が会場を満たし、とっても美しく聞きほれました。また、クバンツの笛は、色々問題がある、というのが国枝さんの説明でしたが、なんとも言えない味のある良い響きで個人的にはとても好きな音色でした。バッハはかなり難しいパートが続く場面も国枝さん、完璧に演奏され、かなり腕を上げられたなあとの印象でした。龍之介さんの美しい響きのチェンバロとのコラボも見事でした。とてもコンサート後、幸せを感じる演奏でした。

 

特にバッハは熱演でした。オリジナルの笛の音の力強さ、それを引き出す国枝さんの技量、そして岡田龍之介さんのチェンバロが支え、惹き込まれて聞いておりました。あと、フルートダモーレ、初めて聴きました。良い音色でした。あれを聞いただけでも、昨夜は良い晩でした。

 

昨日の演奏会は、様々な楽器の音色を活かした選曲、演奏で、とても楽しかったです。

 

5回目ということは5年目ということで、あっという間ではありますが5年という重みはしっかりとありますね。さて、今回のメインとして「ラクリメ」と「バッハ」が取り上げられていますが、どちらも非常に良かったと思いました。「ラクリメ」のテーマは伸びやかな中にも抑制の効いた演奏で、続くバリエーションに期待を持たせてくれました。最初の変奏から、こちらの想像を超えるアクセルの踏み込みで、最終変奏まで持ち堪えられるのかちょっと心配になりましたが、それは無用で、見事に吹き切りましたね。拍手が鳴り止まなかったのがその証です。一方の「バッハ」ですが、こちらも見事に吹き切ったことには変わりないのですが、楽曲の複雑さもあってか、どうしても演る側、聴く側とも“力み”が生じる感じがしました。生優しい曲ではないので当たり前なのですが。テレマンやサンマルティーニ等は無駄な力が一切入ってなく、ある意味“境地”に達した演奏だったので、その対比も興味深かったです。お楽しみコーナーもしかりです。次回も楽しみにしています!

9/02 森川郁子バロック・ソプラノ・リサイタルに寄せられた声

 

本日のバロックコンサートは興味深く、また素晴らしかったです。森川さんの澄んだ歌声のレシタティーボアリア、エウリディーチェの世界を堪能しました。アンコール曲も馴染みのある曲で聴き惚れました。

 

歌っている時の表情も成り切っていました。歌声も伸びやかで心地良かったです。音程的な不安も無く、的確に当ててくるところその他諸々は、それを裏付ける技術や練習の賜物でしょう。素敵でした。プログラムに関してはよく考えられた構成だと思いました。次回が楽しみです。

 

演奏の素晴らしさは言うまでもなく皆様から絶賛の声が寄せられているでしょうから今回は特に企画や仕掛けが秀逸と感じたことを感謝を込めて強調したいと思います。まずカンタータをこれほど間近に鑑賞できたことに感激しました。贅沢でした。その選曲が、ボノンチーニとヘンデルのライバル同士となっていたかと思えば、ボノンチーニのチェロソロもありました。アルボレアという私は聞いたこともない作曲家の日本初演でしたか?驚かせられました。300年近くを経て日本で蘇った曲にすっと入り込むことができ音楽の力を感じました。高橋さんの猛練習のお陰様と思い感謝してます。また作曲家同士が親交があったり師弟関係だったりしたとのこと。これも選曲の妙なのでしょう。圧巻は最後のカンタータでオルフェオとエウリディーチェがテーマだったこと思い知りました。

 

森川さんらの演奏会は、ほかでは聴けない曲ばかりですばらしかったですね。

 

プログラムの着想・構成がとても良かったです。また、きちんと脚注までふった対訳が有難かったです。こういった演奏会では、大事な事だと思いました。所々のトークも適切でわかりやすかったです。大変勉強になりました。次回期待です。

 

わたしは、お芝居もオペラも好きですが、どちらも演技のし過ぎが、どうも受け入れられないのですが、今回、素敵で、心地よくその世界に入っていって、楽しむことができました。そして、高橋さん、さすがですね。冒頭から、無知なわたくしは、「あらっ?弦が変わるとか、弓?」などと、聴きいっていました。素晴らしかったです。後で高橋さんから、楽器の調子がよくなかったとか。高橋さんは、仕事人でもいらっしゃる本物の芸術家ですね。

 

ローマの貴族の館で演奏するにふさわしい優雅な作品。演奏も昨今の過激なイタリア・バロック演奏とは一線を画した上品なもの。前半、冒頭は、ハッセ:チェロ・ソロのための「シンフォニア」。冒頭アダージョの甘く美しい音色に心を奪われる。アレグロ楽章に続く次のアダージョの幾分愁いを含んだ表情も忘れ難い。
続いて、ボノンチーニのオペラ「セルセ」から”Ombra mai fu”。ヘンデルと全く同じ歌詞。シンプルで美しい。ジェミニアーニの珍しいチェンバロ作品「プレリュードニ長調」に続いて、アルボレアのチェロ・ソナタト長調。ジェミニアーニはアルボレアのチェロを「天使のよう」と絶賛したそうで、高橋弘治の奏する冒頭のアダージョが実に美しく、心に染みる。前半最後は、A.スカルラッティ:カンタータ「冥府のエウリディーチェ」。蛇に咬まれて絶命したエウリディーチェが地獄の底で、地上のオルフェオを思う。モンテヴェルディのような劇的な音楽ではなく、様々な想いをあくまで優雅に歌う。後半は、上薗未佳のチェンバロによるレーオのトッカータ第10番で幕を開ける。続くヘンデルのカンタータからアリア「この想いに与えることができるなら」は、ヘンデルらしい格調高い情感豊かな音楽が揺れる思いを歌う。ボノンチーニのチェロによる「シンフォニア第2番」は名手であったことを実感させる美しい音楽。最後にルリエール:カンタータ『不吉な洞穴を通るときには』。幾つもの川を渡って地獄に下りてゆくオルフェオの姿があくまで優雅に描かれる。最後の地上に出た時の問いかけが印象的。

 

テーマに沿ったカンタータを中心に選曲と構成が良く考えられていて、本邦初演を含む知られざる曲ばかりでしたが、冒頭の岡田さんを初めご本人と高橋さんの丁寧な解説もあり、17世紀後半から18世紀、ローマ、ナポリで演奏された生き生きとした音楽を楽しみました。森川さんの歌は様式に沿いながら、歌詞の内容に応じて表情を変え、声をコントロールする表現力が素晴らしいと思いました。また、アンサンブルに重要なメンバーの音楽の方向性の一致が強く感じられました。テーマ性、意欲的な音楽への取り組みと完成度の高さ。極上のコンサートをありがとうございました。

 

金曜日はとっても楽しい時間でした。特に森川さんの歌、その中でもアンコール曲は感動しました。生の声の持つオーラ・訴える力に圧倒されました。それを感じる場に居合わせて幸せでした。

 

コロナ疑いやら何やらで予定が思うようになりませんでしたが、ようやく拝聴することができました。古楽にぴったりの細かいニュアンスまで伝わってくる空間でたいへんドラマティックな演奏でした。声とチェロとチェンバロの最小編成で演奏されているとは驚くばかりです。声と楽器が溶け合ってソプラノとバリトンのデュオのように聞こえるのも古楽ならではと思います。

8/04「井上景 19世紀ギターの夕べ Vol.2」に寄せられた声

いつも素晴らしい演奏会をご案内頂き、ありがとうございます。昨晩の井上さんのギター、言葉にするのがもどかしいほど素晴らしい演奏でしたね。ギターという楽器はメカニカルなテクニックが両手に求められるだけに、ともすると危なっかしい曲芸だけ見せられて終わる演奏も少なくないですが、昨晩は音楽以外の余計なものが何も聞こえてこないピュアな時間を経験できました。古楽で鍛えられた緻密に美しいアーティキュレーションで、マズルカなどはすべてのピアニストに聴かせたいと思ったほどです。貴重な機会をありがとうございました。

 

井上景さんの演奏、一度目でもう一度聴きたいと思い、今回かなり期待して伺いましたが、裏切られず素晴らしい演奏でした。気持ちが穏やかになり、今とても求めていた空間だったと思います。ありがとうございます。

 

井上さんの演奏は初めてお聴きしましたが、紡ぎ出される美しく優しい音達の中を大河のように流れ続ける「歌」に感動いたしました。ホールの響きと融合した音を一つでも聞き逃すまいとする聴衆の皆さんの集中度の高さも感じました。また次の演奏会を楽しみにお待ちします。

 

1年ぶりのリサイタル、楽しみに伺いましたが予想を上回る充実した演奏内容でした。ウクライナへの共感を込めた選曲でこのジャンルの演奏会としてはとてもユニークなプログラムであったかと思いますが、何よりも各々の曲に対する演奏者の思いの深さが伝わってきて心を打たれました。透明感のある音色、端正な表現に、歌心溢れる変幻自在なフレーズの謳い回しが加わり、更に味わいの深い個性的な演奏となっている点、強く印象づけられました。また是非次回も聴かせて頂きたいと思います。

 

楽器がその奏者を選べるとしたら、正に井上景さんはその人だろう。紡ぎ出される音楽は勿論のこと、その佇まいから、その語り口からして、これ程19世紀ギターが似合う奏者はおりますまい。どこまでもお穏やかで、しかし、たゆたうニュアンスを的確に表現しうる技量と音楽性。その演奏は、民家の縁側で昔話を聞いているかのような心地良さだ。特に、白眉はショパンのマズルカ。原曲がどこまでもピアノ音楽であるのに比して、むしろ視覚的にどこか遠い異国の民俗的な心象風景を感じさせるものだった。もっと聴きたい、と腹八分目で終わるところもまた慎ましくて良い。最早、侘び寂びの世界である.

 

景さんの音楽も語りもそして演奏のお姿も全てがすばらしく音楽にも説得力があり、当時の中欧、東欧に迷い込んだかような錯覚に陥いり、夢のようなひとときを過ごしました。

 

先日は、ありがとうございました。井上さんの静かな美しいギターの演奏会、素晴らしかったです。東欧の民族音楽も、ウクライナの事があってから時折、聴くようになり、北国の哀愁というか、あの感じは胸に響きます。井上さんの衣装も、ギターに結ばれた美しい布も、そして何より、井上さんの静かな柔らかい笑顔と物腰が心に残っています。曲ごとに説明を下さって、曲を愛する心が伝わりました。本当に素敵な演奏会でした。

 

今回はメルツ、ジュリアーニもさることながら、特にその実演を初めて聴いたボブロヴィチの自作品及びショパンのギター編曲が良かったです演奏とともに、井上さんは慧眼ですね。リストはボヴロヴィチを「ギターのショパン」と評したそうですが、ギター界でもっと知られ、弾かれるべき作曲家と思いました。

 

19世紀ギター。井上さんが、しっかりと寄り添って、どれほど愛していらっしゃるか。そして、その奏でる響きを大切に伝えようとしてくださっているのか。心にしみる演奏でした。ふと、昔、習った、「スーホの白い馬」のスーホは、こんな風に愛おしい馬とう琴を奏でたのかなぁ。と、温かな気持ちになりました。

音楽は、演奏家の心をつたえてくれますね。

7/15 平野沙知 ピアノ・リサイタル Vol.2に寄せられた声

平野さんの演奏に酔いしれた金曜日でした。全ての演奏が素晴らしかったですが、特にショパンの舟歌には、懐かしさやありし日の憧れの気持ちなどが湧き出てくるようでいろいろな出来事を頭に浮かべながら聴き入ってしまいました。私自身はピアノ未経験者でおそらくこれまで聴いたことのない曲でしたが、また改めて聴いてみたいと思いました。演奏会をきっかけに素敵な曲に出会え、人生の幅が広げることが出来るような気がします。これからも楽しみにしております。

 

今回も素敵な演奏をありがとうございました!さらに音が優しくなっていて、ホールの大きさにぴったりの強さで、全体に音が満ちていました。ピアノは打楽器だと聞いたことがありますが、細かい音が連なって歌う楽器なのだと感じる素敵な演奏でした。選曲も馴染みのあるもので感情移入し易かったです。沙知さんの好きな曲というのも音を通じて伝わってきました。

 

初々しくも、おしゃれな演奏会になりました。フランス印象派の絵画のようなドレスに、後半の演奏に、期待がたかまりました。鏡 全曲を会場で聴けるという、素敵な、何とも幸せなひとときを楽しむことができました。平野さんが、日々巡り変わっていかれると共に、その「鏡」 も、変わっていきそうな、そんな素敵な演奏でした。

 

平野さんの世界の中にすっぽりと包まれてどこか旅をしてきたような不思議な感覚が長く残った演奏でした。本当にすばらしい努力と才能だと思います。また次の演奏会を楽しみにしたいと思います。

 

1回目にも増して充実した内容でした。前回同様モーツァルトやリストが入り、またショパンも加わった今回のプログラム、彼女のピアノの様々な表情が聞こえてきて楽しめました。「キラキラ星」では一見淡々とした音楽の運びながらモーツァルト特有の軽やかでキラキラした音の運動、躍動感が、ショパン晩年の作品では若い感性を充分に発揮した、地中海に面したイタリアのゴンドラを思わせる陽気な舟歌が伝わってきて印象的でした。ですがこの日の圧巻は後半のラヴェルでした。古典的ながらラヴェルらしい音の使い方、響きが顕著なパヴァーヌもさることながら、「夜のガスパール」と共に彼の真骨頂とも言うべき傑作、「鏡」は、平野さんのタッチ、音色、音楽的感性全ての魅力が反映した当夜の白眉であったと言えます。技術的にも「ガスパール」と共に横綱級の作品ではありますが、その障壁を乗り越えてラヴェルがイメージした世界を鮮やかに描き出して見事でした。暗闇に妖しく羽の色彩と輝きが明滅する「蛾」、リズミックな身のこなしと物憂げな心理が対照的に表現された「道化師」など、1曲毎に全く異なる世界が活き活きとファンタジー豊かに表現され、聴き応えがありました。(彼女の奏でる音しか聞いていないにもかかわらず、五感のすべてで音楽を味わっているような不思議な感覚に襲われました。次回のリサイタルに、今から期待が高まります。

 

昨日は素晴らしいコンサートをありがとうございました。どの曲も素敵な演奏で、あっという間の1時間半でした。夕べの調べは、静かな部分から情熱的な部分までとても情緒的で、解説にもあった移りゆく夕方の空の情景が目に浮かぶようでした。

 

一段とリラックスされて、大変素敵な演奏でした!今回はフランツ・リストが特段印象的で、好きでした。低音の力強さ、超絶技巧の複雑さがとても気持ちいいですね。ラヴェルは特に鏡の海原の小舟が好きでした。悲しい鳥たちのような表現力を見せつけてくださる曲から、きらきら星のような楽しさ明るさを出してくださる曲、超絶技巧、アンコールのアラベスクの滑らかさまで、色々な要素を楽しめる回でした。今後も応援しています!

 

昨日はあっという間の2時間でした。演奏はもちろんのこと、選曲がとても良かったです。演奏に厚みが感じられ、異空間に入り込んだ感がありました。ラヴェルの鏡では最初に一つ一つの曲の説明をしてくれたので、それを思い描きながら聴く事ができ、自分なりの世界の中で素晴らしく共有出来たと思います。

 

艶のある音色で本当に素敵でした。特に亡き王女のためのパヴァーヌは大好きな曲なので泣きそうになりました。もう一度聴きたいです。ありがとうございました。

 

キラキラ星のテーマの音色が生き生きとしていて、ワクワクするリサイタルの始まりでした。鏡はとりわけ蛾と悲しい鳥の音色が素晴らしく、たくさん表情がついていて、夜の蝶や鳥が飛び出してきたようでした。

 

こんばんは、15日の平野さんのリサイタル楽しませていただきました。余り格調の高いコメント、音楽論を語れる者ではありませんが、前半のモーツァルト、ショパンはオーソドックスな曲を、そしてラベルの組曲などは舌を巻くような流れるテクニックに感動ありました。

 

私は昨年11月には伺えなかったので、平野さんの演奏はその前1月の、新進演奏家育成プロジェクト リサイタル・シリーズの東京文化会館ホール以来でした。2度目の平野さんの演奏は、表現者としての成長ぶりを強く感じるものでした。頂いたフライヤーの裏面に「プログラムは情景や色彩をテーマにしています」とのメッセージがあった通り、平野さんが奏でるピアノの音から情景や色彩が溢れ出るようなステージだったと思います。演奏は軽やかでしなやかで、かつ若い力強さがあり、その集中力・表現力には圧倒されました。アンコールで弾かれたドビュッシーの「アラベスク」は甘美で、見事なステージの締めくくりに喜びを感じさせて頂きました。

7/04 「本村睦幸のバロック音楽サロン Vol.2」に寄せられた声

先日の演奏は、明るく、気品があって本村さんが冒頭仰っていたように、サルビア音楽ホールが、いにしえのサロンになったかなようで、とても楽しいひとときでした。ドレスを着飾ったバロックダンスの踊り手が、華麗なステップを踏んでいる情景まで浮かんできました。

 

先日のコンサートありがとうございました。普段なかなか聴く機会のない初期バロックの曲たちが素敵でした。後期バロックの華やかさとはまた違った古雅なムードで、ルネサンスリコーダーの音が天上から聞えてくるように感じました。後半の未知の作曲家も新鮮で、本村さんにはこれからも知られざる作曲家の知られざる作品をどんどん発掘、紹介して下さることを期待します。

 

それぞれの曲に、演奏者ご本人が解説をしてくださって、あたたかな雰囲気の、まるでホームコンサートのような、音楽会でした。もちろん、それをしっかりとひっぱっていらっしゃったのは、お父様役の本村さんです。お若い3人の演奏者、皆さんそれぞれの向上ぶりに、音楽への日々の探求,鍛練の深さを感じさせられた素敵なコンサートでした。

 

先日の音楽サロン、シンプルに面白かったです。知ってる作曲家はフレスコバルディとテレマンくらいでしたが、プログラム構成の軸と流れがしっかりしていて、本村さんのお話もわかりやく、とても良かったです。是非またやってほしいです。

 

会場の響きも良く、客席も一つ置きで安心でしたし、前の方と重ならなくて、演奏者の演奏もよく見え、お一人お一人の演奏を堪能させて頂きました。バロックの初期から後期までの名曲、なかなか他では聴けない珍しい作品も取り上げて下さり、本村さんならではの解説付きで、それぞれの作品の特徴を理解して聴くことができたのは何よりでした。お誘いした皆さまも、それぞれに楽しんで下さいました。若手実力派の皆さんと先生との活気あふれるアンサンブルは本当に素晴らしく、若手の皆さんのお話とソロが楽しめる選曲も、とても良いと思いました。是非、またこのメンバーの演奏を聴かせて頂きたいと思います。

 

本村先生と若手演奏家との競演コンサート、大変楽しませて頂きました。プレ公演としてスペース415での演奏も聴きましたが、身近に室内楽を楽しめる空間というのとはまた違った、豊かな音質を楽しむことができました。中川さんと折口さんには通奏低音者として、共に演奏されたらどんなプログラムを組み立てるのだろうと大変興味がありました。本村さん自身初めて取り組まれた曲も取り入れてとおっしゃっておりましたが、若手に触発されてのプログラムだったのかもしれませんね。

 

演奏会、たいへん楽しませていただきました。サロンにいるような贅沢な時間を過ごすことができました。本村さんのリコーダーに引っ張られるように、他の奏者さんたちの演奏も生き生きと輝いていたのが印象的です。知らない作曲家さんの作品も、解説とともに堪能し、バロックの世界がまた広がりました。次回以降の演奏会もまた楽しみにしております。

 

チェンバロの音色が好きで、ラジオ番組「リサイタル・パッシオ」を聴き演奏会に興味を持ちました。私は音楽の素養は全くありませんが、今回は後半のプログラムが、それぞれの音が素晴らしくて楽しい時間でした。よくはわかりませんが、ヴィオラ・ダ・ガンバのテノール音?を生で聴けて、きっと貴重な体験になったと感じています。

 

思いの外にバロック音楽の幅広い世界を楽しませて頂きました。その範囲の広さもさることながら、本村さんの絶妙な説明と、皆様の素敵な演奏で、テレマンを代表とするバロックのソナタ・トリオは、実は、決して彼を頂点とするのではなく、それ迄、それ以後と言う形で、大きな川の様に繋がっていた事に気付いたのが、何よりも大きな収穫でした。そして、音楽は矢張り伝統芸術であり、数人の頂点の人々によって作られたものでは無い事を、痛感しました。その意味では、音楽の齎す感動に感性の共通性を感じる一方で、これらの音楽を生み出しえた西欧の歴史的・文化的な背景や深みに差異を強く感じました。これは、決して邦楽や現代音楽について、批判的に見て言っているのではなく、寧ろこの共感と距離感の混ざった処に、古典音楽の面白さがあるのかもしれないと、興味深く感じました。

 

6/16 「歌唱とアンサンブルの愉しみ Vol.2」に寄せられた声

村上さんのコンサート圧巻でした。全くそれを感じさせない、見事な歌いっぷりでした。オブリガート、通奏低音も見事に寄り添っていました。

 

今年も村上さんの良く響く素晴らしい歌声を聴くことができました。長丁場のカンタータ「アリアンヌとバッカス」は曲調にあわせた表現で、原語がわからない私にとっても歌詞カードを頼りに十分に楽しめました。演奏前に物語概要の紹介があったのも良かったです。

 

昨日は素敵な演奏会ありがとうございました。カンタータの表情豊かな歌唱、バロック奏法の声の使い方大好きで、存分に味わうことが出来ました。

 

村上さんの歌は素晴らしかったです。ホールの響きがいいということもあるかと思いますが、今まで聴かせていただいた中で一番心に響きました。年齢を重ねたからこその深みや味わいがあるように感じました。オブリガートのリコーダー、トラヴェルソ、とても美しかったです。歌と笛とガンバ、チェンバロが溶けあって、カンタータの世界に浸りました。マルッチェロも素敵でしたね。トリオ・ソナタも掛け合いが楽しかったです。そして主催者さまの会場での語り口に、演奏家の方々への深い敬愛、音楽への思い・愛情をいつも感じています。楽しく豊かな時間をどうもありがとうございました。

 

久しぶりにサルビアホールに伺うことができて、とてもうれしく思いました。村上さんの歌唱には本当に圧倒されますね。ホール全体が、村上さんという楽器の共鳴箱になって鳴り響いているように思えました。歌唱には詩や物語が載せられているので、楽器だけのアンサンブルとはまたひと味違った楽しみがあり、私は大好きです。それぞれの楽器のソロとアンサンブルも安定の心地よさで、堪能させていただきました。ありがとうございました。

 

今回も、バロックを楽しむことができました。ありがとうございました。リコーダーに合わせたチェンバロもそうですが、同時にビオラ ダ ガンバの響きも、素晴らしかったです。ビオラ ダ ガンバは、初めて聴きました。リコーダーに合うんですね。チェンバロソロも、優しい音でした。そして、ソプラノも聴き応えがありました。堪能することができました。

 

村上さんの歌唱、素晴らしかったですね。清らかで、うつくしく、かわいらしい。乙女のように、お姫様のように、そこには、しつこさも、ずうずうしさもかけらもない。施術後の村上さんの歌唱を楽しみにしています。早く、お楽になられますように、お祈りします。

 

村上さんの歌は伸び伸びと力強く、そして柔らかく繊細で、独自のすばらしい世界をお持ちです。ホールと共鳴して本当にすばらしいひとときでした。いつまでも聴いていたいと心から思いました。前半後半でイタリアもの、フランスものというプログラムも大変おもしろく、楽器だけの演奏も堪能させていただきました。チェロも良いですが、ガンバの音色が加わるとしっとりと独特な感じになります。村上さんを囲むこの演奏会の次の企画を楽しみにしております。

 

楽しい演奏会を有難うございました。解説のお話やパンフも丁度良く、歌の言葉の壁は気にならなかったです。照明も却って一体感がありました。歌唱と器楽、調和が素晴らしかったです。演奏家のみなさまの円熟味のなせる安心感と高揚感、神話の世界や欧州の宮廷に、現実を忘れて気持ちよく誘われたひとときでした!

5/27 「宇田川日和 ピアノ・リサイタル Vol.3」に寄せられた声

当日のサムネイル

今回の宇田川さんリサイタルは想像を遥かに超える満足感を味わいました。前回、コロナ前だったと思いますが汐留で開催した時に比べ格段の進歩をされているのではと思いました。最初から最後までグイグイと引き込まれ時間が経つのも忘れ、最後はもっと聴いていたいと思うほどでした。選曲も素晴らしかったと思いますがやはり宇田川さんの精進の賜物なのでしょうね。リストはあまり聴いたことなかったのですがこれほど引き込まれたのは初めてです。これからどこまで進歩するのか楽しみなリサイタルでした。有難うございました。

 

今回も曲や演奏はもちろんですが奏者自身に驚き感動しました。高い技巧を要求する大曲を立て続けに弾き抜く才能、体力と気力、そのようなプログラムを組む勇気と若さ、演奏直後にもかかわらず肩を上下させながらマイクを握る姿にスケールの大きさと大飛躍の予兆を感じました。師事された先生も数多く(プロフィールによれば)、レパートリーもきっととても広いと想像します。難易度の高い曲目を強い打鍵ながらのびやかに演奏され、まさに大器のオーラを感じました。リストのバラード第2番は好きでこれからも何度も聴きたいと思います。そのたびに今日の演奏を思い出しそうです。

 

宇田川さんのリサイタルは毎回聴かせていただいておりますが、今回は音楽的に大変すばらしい演奏でした。毎年着実に音楽家としてステップを上がっている宇田川さんの今後を楽しみにしております。今回のプログラムはどの曲も素敵な演奏でしたが、特にブラームスのソナタが心に残りました。シューマン家に滞在している様子が思い浮かび、特に2楽章は、宇田川さんが、若いブラームスの作品を大切に愛おしんで演奏しているクララ・シューマンのように感じました。コンサートホールでの演奏ということで、ホール全体を響かせることのできる宇田川さんの演奏に合っていると感じました。

 

昨日は素晴らしい演奏会を観賞出来る機会を与えて下さり、本当にありがとうございました。宇田川さんの演奏にはいつも心震えさせて頂いております。彼女の心情が鍵盤に伝わるのを感じながら、聴かせて頂きました。今後も彼女の演奏会が有れば、是非とも参加させて頂きたいと考えます。

 

全体的に本当にすばらしいリサイタルで、感動の嵐でした。舞台から見て左の後ろに座っておりましたので、スタインウェイかな、ベーゼンドルファーかな、ヤマハかな、と思いながら聞いておりましたが、おそらくスタインウェイかな、と予想しました。 ショパン:右のメロディーを邪魔しない、左のメロディーが心地よかったです。ひとつひとつの音色(おんしょく)がはっきり聞こえる最高の演奏でした。その後のトークの運びもとても上手く、「あえてバッハを入れた」のくだりも、非常にconvincingな内容でした。バッハは、出だしのフォルテのメロディーの力強さから想像されるものが1人1人に届くイメージが湧きました。一瞬の「間」からおどるテンポ。バルトークの「冗談」という曲の終盤を思い起こさせました。そして、決してうるさくない「左」。同時メロディーの鮮やかさと最後がシンプルに終わる、その形がとても素敵でした。3曲目のリストの曲は特に「手首でひいている」感を感じました。とても素敵でした。低音の強さが何を想像させるのか、とても興味が湧きました。個人的にですが、この曲は、ブーニンの弾き方に似ている、と勝手に感じました(途中の部分)。ペダルの有効使用により、聴衆を「飽きさせない」工夫にも感動。なだれのように上から下まで一気に駆け下りる部分は圧巻でした。ブラームスは、息使い、からの勢い、そしてパワフルな流れ、2楽章の落ち着き(このギャップ)、クレッシェンドの適度さ。3楽章の出だしの音はわざとなのか、とても楽しませていただきました。中盤、引き込む瞬間があり、聴衆全員が前を一気に見る瞬間がありました。引き付ける力がすごかったです。3楽章のendingから4楽章の入り。まさに「お花畑」を想像させるような穏やかな気持ちになりました。

 

矢張りピアノは、ある程度の大きさ、響きのあるホールで聴くのが良いですね?過去二回のリサイタルは小さな会場ゆえ細部までよく聞き取れる反面、ピアノの響きを生かす豊かな空間に恵まれなかったのが惜しいと思っていたので、今回はその意味でも貴重でした。最初のショパンは、アゴーギグを上手に使って旋律を歌わせて、伴奏の和音の変化と相俟って絶妙の表現でした。続くバッハ、リストは確実に手の内に入った演奏で、この奏者が着実にキャリアを重ねつつあるのを嬉しく聴いた次第です。そして後半のブラームス、これは意欲、気迫の感じられる演奏でスケール感も十分、昨夜の演奏会の白眉と言える内容でした。スケルツォの弾力のあるリズムや、随所に現れるブラームスらしい対位法的な動機の扱いに至るまで、隅々まで気持ちが込められているのが感じられ、この大曲に挑む奏者の並々でない気構えが伝わってきました。次回が楽しみです。

 

素晴らしいコンサートを有難う御座いました❗️ゆっくり楽しませて頂きました。宇多川さんのピアノを聴くのは2回目、私のような素人が生意気かもしれませんが、めちゃくちゃ成長されましたね❗️前回ももちろん素晴らしかったですが今回は迫力が違う‥ ぶっ飛びましたね。ロマンがテーマと伺いましたが、とてもエモーショナルなロマンに感じました。次回がまた楽しみです❗️

 

何かホッとリラックス出来る時間が欲しいと思いつつ、宇田川さんの、日々着実に成長を感じさせる演奏から充分な癒しを得ることが出来て、幸福感に浸っています。ピアノ楽曲には疎いのですが、難曲を余裕を持って弾きこなしていらっしゃったとの印象です。私のような素人もいることを意識されたのか、アンコールで幻想即興曲を選択して貰えたことは、ありがたかったです。

5/19「バンドネオンの灯と輝き」演奏会に寄せられた声

プログラムに出演者のこだわりとセンスが感じられ、演奏共々これまでの演奏活動の積み重ねが実感されました。色々と制約の多い楽器かと思われますが、その中で音量や微妙な緩急の変化を上手に駆使して多彩な表情を生み出し、この小さな楽器からあのような豊かで広がりのある響きと表現が達成されるとは思いませんでした。バンドネオンのソロ・コンサートは珍しいとのお話しでしたが、ソロでも立派に通用する楽器であることを証明した昨晩の演奏会ではなかったかと思います。

 

昨日のバンドネオン演奏会、楽しく聴きました。本当に1台でまるでオーケストラのように感じました。そして生水さんが楽器に息を吹き込んでいるような錯覚さえ覚えました。初めてのバンドネオン生演奏でしたが、じゃばら(?)の伸び縮みのタイミングとか音量の幅広さとか全てに興味深く見入ってしまいました。選曲も意外なバッハから始まり、ピアソラから現代曲まで多彩で、バンドネオンの懐の深さと生水さんの音楽愛を感じました。

 

木曜日の生水さん、素晴らしい演奏会でした。バンドネオンでバッハを弾くというのが気になって聴きに伺いましたが、クラシックのレパートリーをバンドネオン独奏で弾くこと自体ほとんどやられてないことを初めて知りました。私は趣味でクラシックギターを弾くのですが(なのでバッハとピアソラがプログラムにある時点で最高の時間です)、楽器の可能性を広げたいという生水さんの説明が、まさにセゴビアや山下和仁さんなどクラシックギタリストが挑戦してきた事と合致して、感銘受けました。楽器のメカニズムとして、ロングトーンの中で強弱できる(メッサディヴォーチェのような)のがオルガン以上の効果のように感じました。買わせていただいたCDを聴くと、オーボエやファゴットのようなダブルリードの音色にも似たところがあり、聴くほど発見がありそうです。今後フォローしていきたい演奏家を知る重要な機会となりました。ありがとうございます。

 

今回、一人オーケストラのようなバンドネオンの演奏を聴かせていただいて、演奏会って、演奏者その人を味わうことなのだなあと、感じました。訳がわからないほど複雑な90歳を超えたパートナーとパルティータをご自身の編曲で演奏しきった生水さん、素敵ですね。そして、アンコールには、師匠の愛した曲を。生水さんに、ぐっときました

 

生まれてからバンドネオンの生の音を聴いたのは今回が初めてです。まるで呼吸しながら奏でられるバンドネオンのオルガンのような重厚な響きが、身体の奥にまで伝わりとても感動しました。ひとつの楽器なのに主旋律から伴奏まで全てを奏でているのには驚きました。大道芸人のような大きな身体の動きの中に、深い哀愁漂う音が相まって、耳も目も心地よかったです。

 

バンドネオン、大変聞き応えある素晴らしいコンサートでした。直前のお知らせが目にとまり、Youtubeで下調べをし、これはミスできないと思い、申し込みましたが、想像以上でした。音楽はオーケストラのようであり、大オルガンのようであり、また、楽器は演奏に合わせて蛇腹が伸び縮みするのも面白く、耳にも目にも楽しい時間でした。ぜひ再演お願いしたいです。今度は自分だけでなく、周囲の人にもお勧めしたいと思ってます。

昨日の演奏会、とても良かったです。特にバッハ。パルティータはヴァイオリン以外だと、ギターで聴く機会が多い気がしますが、ギターよりも良かったです。楽器特性が合っている気がします。バッハのほかの無伴奏も是非やってみてほしいです。ヘンデルはちょっと苦しい気がしましたが、ケージは面白かったです。鶴見de古楽で、ジョン・ケージを聴けるとは、なかなかに挑戦的で良い企画でした。バロックのCDも購入しました。また何年後かに来て頂きたいです。

 

先日は、バンドネオンの演奏を楽しめることができ、ありがとうございます。バンドネオンというと、アルゼンチンタンゴという意識がありましたが、今回の演奏は、全く異次元の世界へ誘われました。バンドネオンがこれほど、バロック音楽を奏でるとは、思いもしませんでした。しかも、ソロで聴くことができて、贅沢な時間を過ごすことができました。帰りの時間を気にされてましたが、演奏の合間に見せる笑顔が、とても素敵でした。生水さんのソロ演奏を、もう一度、同じ会場で催されることを、是非ともお願いします。感激しました。ありがとうございました。

 

生水さんは、10年以上前にバロック音楽集のCDを聴いて以来注目していましたが、やっと生演奏を聴くことができました。やはりバンドネオンの名手(後に生水さんと「展覧会の絵」のデュオCDで共演した)の北村聡さんに生水さんのことを聞いたら「あ~、あの人は特別ですから」との返答だったことも覚えていますが、生演奏を聴いて私もそれを実感しました。今回のプログラムの白眉は、やはりバッハの無伴奏ヴァイオリンパルティータ全曲、とりわけシャコンヌでしょう。まさに、決してタンゴだけではないクラシックの楽器としてのバンドネオンの可能性を見たと思います。

 

バンドネオン、生演奏2回目ですが、情感あふれる響き良かったです。生水氏の語り、雰囲気づくりもうまかったんじゃないですか。リサイタル後の居酒屋談義含め、楽しみましたよ!

4/14 「スペイン、イタリアの風」演奏会に寄せられた声

昨日は高橋明日香さんのリコーダー、上薗未佳さんのヴァ―ジナル、金子浩さんのバロックギター&アーチリュートによる、スペイン&イタリアのバロック黎明期の生き生きとした音楽を堪能した、何とも楽しいマチネでした。アンサンブルはもちろんのこと、名手3人のソロ演奏もそれぞれ素晴らしかったですね。初めて聴いたヴァ-ジナルや(形状的にはチェンバロがグランドピアノならヴァ-ジナルはアップライトピアノでしょうか?)、アーチリュートなどは楽器自体も珍しく、またホールの響きの良さも相まって、あらためて古楽の面白さを味わうことができたひとときでした。

 

古楽器による演奏形態は様々あるが、今宵は、初期バロックに相応しい楽器の選択により、素朴さの中に古の異国の憂愁と情熱を沁み沁みと味わう一夜となった。各楽曲において夫々の楽器の個性、特性が活かされており、又、普段は余り馴染みのないジャンルの中に、ロドリーゴやレスピーギの作品の原曲を配する工夫もあって、聴き手の愉しみは増幅されたと思う。前回を聴き逃したことを悔やみつつ、次回の企画を待ちたい。

 

昨日は、初めて、生のバロック音楽に接し、心地よく感じました。リコーダーとバロックギター、リュートの組み合わせも良かったです。リュート、バロックギターの音色には感動しました。音量も十分でした。ありがとうございました。

 

先日の演奏会お疲れ様でした。高橋さんのまっすぐに向かってくるリコーダーの音色に最初は驚き、その美しさに魅了されながら別世界にワープしたようなのひとときを過ごさせていただきました。リコーダーを支える金子さん、上薗さんの演奏も絶妙で、スペインとイタリアの初期バロック音楽に酔いしれました。たまたまNHKで中島みゆきさんの番組を見て、楽器こそ違えど彼女と高橋さんの歌い方がそっくりだと思いました。

 

ジャランジャランとかき鳴らされる金子さんの優雅なリュートに、上薗さんの流れるようなヴァージナルにのせて奏でられる高橋明日香さんの真っ直ぐなリコーダーの音が素敵で、スペインとイタリアのバロックという自分にとっては未知な異国情緒を感じることができ、とても楽しく拝聴させて頂きました。また、踊り出したくなりそうな曲目から牧歌的で哀愁のあるような曲目まで、表現の幅の広さにも驚きました。

 

先日のスペイン、イタリアの風の演奏会、とても楽しませていただきました。リコーダーの明るい響き、ヴァージナルの落ち着いた音色、バロックギターの暖かな、それでいて軽やかな響き、どれをとっても素晴らしい演奏でした。皆さまの感想も読ませていただきました。あの感動を代弁していただいてるようで、そう、そうと、、、頷いてしまいました。ホールの響きも良かったですね!

素敵な演奏会ありがとうございました。私はバロックギターのあのかろやかな音色が耳にとても心地よく、楽しむことが出来ました。リコーダーの美しい音色などきれいで楽しい曲の数々で、お気に入りのコンサートとなりました。ありがとうございました。

 

三つの楽器の音色、それぞれにとても味わい深いのですが、重なったとき、一気にルネサンス、バロックの世界へ時空旅行を楽しめました。全ての解説もとても参考になりました。会場も良い響きでした。個人的にはバルトロメオ・デ・セルマとジョバンニ・パオロ・チーマの曲が気に入りました。

 

音楽は、歴史の知識が重要のようで、この辺りを聞く時、ナポリ楽派とスペインの関係ネーデルランドとスペインの関係を知るとよりよくわかるのでしょう。ロドリーゴのある貴紳のための幻想曲やレスピーギのリュートのための古風な舞曲とアリアなどで聞き慣れた曲があるのは、初見の曲が多い中で、箸休めとなったようです。

 

聴きごたえのある素晴らしい演奏をありがとうございました。ドイツやフランスとは一味違う、スペイン、イタリアのもつ情感、静と動の世界観を堪能いたしました。私にとって、ファン・エイクとフレスコバルディ以外はなじみの薄い作曲家たちでしたが、また世界が広がりました。パンドルフィ・メアッリのソナタには、情感を超えた凄みを感じました。

 

ヴィアガレリア主催の演奏会はいつもこれまでにない経験をさせてくれますが、昨晩もまた生まれて初めての曲、演奏、楽器で最高に楽しい一夜でした❗️バロック初期の大変古い音楽なのに何故あれほど新鮮に耳に響くのか?全く古さを感じさせない、特別に瑞々しいアンサンブルに酔いしれました♬

 

昨夜は今年初めての「鶴見で古楽」への参加でしたが期待以上の出来栄えで大満足しました。お三方は普段はこの編成でのグループ演奏活動はされてないのかと思いますが息もピッタリで、また今回の編成だとあえてチェンバロでは無くヴァージナルにした意味もよく分かりました。ファンクラブが出来れば是非会員登録したい位です。

 

ダンスミュージックであろう、とてもリズミカルな曲もあり大いに楽しみました。古楽でタンバリンを聴いたのも初めてでしたが、踊ってもいいのなら踊りたかった❗️きっとその当時の人たちはお酒も入って楽しく踊っていたのでしょうね❗️私はギター、といってもエレキギターを弾くのですが、昨晩のあの楽器が先祖さまなのですね‥有り難いお姿を拝見しました。美しい音色ですが荒々しい奏法もこなす、なかなかのやり手とみました。これまたCDを探さなくては‥❗️

 

さすがフラメンコの国だけに、バロック楽器のアンサンブルもスペイン風味だとリズムのある踊りたくなるような曲と演奏が印象的でした。特に上薗さんがタンバリン(正式な楽器名は知りませんが)を叩き出したのには驚きました。チェンバロを弾くよりも楽しそうでしたね。

 

ご造詣深いお話ありがとうございました。生徒としてはリコーダーを中心に聴くべきかと思いますが、リュートもヴィエラも好きなのでとても嬉しい演奏会でした。想像以上に音量があるので驚きました。昔からテクニックが必要な曲がたくさんで楽しく聴かせていただきました。

 

昨晩はありがとうございました。楽器、時代、地域の組み合わせが他にはない企画で大変楽しくまた発見もありました。ソロとアンサンブルのバランスも良かったです。高橋さんのソロリコーダーは胸に染み入りました。うかつにもこの楽器の実力を知りませんでした。まるで身体と楽器が一体となって音と声が混じりあった不思議な楽音を生み出しているようでした。弦楽器、打楽器と違い筋肉運動を介さず直接的に呼吸で情感が表わされることを実感しました。木管楽器でもトラヴェルソは奏者が楽器を演奏している感じがするのですがリコーダーは半分奏者の身体の一部になってると感じました。素晴らしいひと時でした。

 

 

1/28 プリズム バッハ コラールと「フーガの技法」Vol.1に寄せられた声

簡単ですがコンサートの感想です。いや〜素晴らしかった‼️フーガの技法はパイプオルガンやチェンバロでは聴いてきましたがガンバのコンソートというのはどんなものか?興味津々でしたが、これは‥ 楽器一つ一つ、一声一声が鮮明に活き活きと聴こえ、こんなに美しく躍動的な曲だったとは⁉️目から鱗の感動の体験でした♬ コラールとのコンビネーションが一層、フーガの技法の独自性、凄さを浮かび上がらせていました。フーガの技法を聴くと何か緊張してしまうところがあるのですが、コラールがそれを優しく解いてくれるような感覚がとても気持ち良かったです。

 

フーガの技法、いろんな演奏を聞いてきましたが。今日は旋律が重なっていく際の響きを味わうことができました。(コントラプンクトゥス1の「レラファレ」と来たあとの「ド#」に音が重なっていくところなど)ヴィオールのコンソートで聞くフーガの技法は、他のどんな楽器よりも音楽の仕組みや響きが分かりやすいんですね!コントラプンクトゥス3、バスのアーティキュレーションも鮮烈で、ヨハネのコラールや、パーセルと組み合わせるのもとても素敵だと思いました。

 

素晴らしい演奏会をありがとうございました。ヴィオラ・ダ・ガンバは、ソロもコンソートも大好きでとても満足いたしました。ホールもよい響きで心地よかったです。引き続き、古楽の演奏会の企画を楽しみにしております。

 

固定観念を覆す、これは正に「エモーショナルなフーガ」だ。著しく論理的で能面のような音楽だと思い込んでいた「フーガの技法」が、確かに、表情や体温を宿していた。曲想を巧みに増幅させた4人の奏者の演奏表現によって創り上げられた生き生きとした音楽に、目から鱗が落ちる思いだった。加えて、演奏位置にこだわることで実現した最良の響き、更に、フーガに終始せず、ホモフォニーを組み合わせたプログラムもこの演奏会を成功導いた要因と云えよう。ともすれば、修業を強いるが如き「フーガの技法」を、ここまで心地よく聴かせてくれるとは、今からVol.2が楽しみである。

 

今回の演奏会は、同じ種類の楽器の四重奏で、またいつもとは、違った面白さがありました。同じ種類の楽器だからこそ、一つの楽器のように響く素晴らしさがあり、また、逆に、一つの楽器のような響きを紡ぎ出さなければならない難しさを感じました。「響きを合わせる」・・今回も深い学びのある演奏会となりました。

 

4つヴィオラ・ダ・ガンバの音の重なりが一台の楽器のように聴こえてくるのが無機質でありながらも不思議な情緒を感じ、まるでオルゴールの箱の中にいるような感覚でした。これがもし自分でも弾けたら、格段に楽器が上達しそうに思いました。パーセルはその対比もあってか牧歌的で、ささやかな人の心の動きが感じられて心が踊りました。とても勉強になりました。今回も素敵な演奏会をありがとうございます!

 

 

11/26「平野沙知 ピアノ・リサイタル」に寄せられた声

良い演奏会でしたね、特に後半のフランスものが素晴らしく、彼女の本領発揮、多彩なタッチを駆使しての音楽の表情・雰囲気の変化が印象的で聴き応えがありました。なかなか優れた感性の持ち主で今後の活動が楽しみです。

 

素敵なプログラムで、美しい演奏会でした。最初のモーツアルト、きちんと弾き分けられていて、誠実な好印象の始まりの曲になりました。そして、最後のプーランク。素晴らしいの一言です。ペダリングの妙なのでしょうか、縦だけではなく、一音一音の横への広がりが、伸びやかで かつ 優雅でした。平野さん、これからも応援していきたいピアニストです。

 

先ず平野さんという才能を持ったピアニストがいることを知ることができました。平野さんの演奏は前から3列目左端で聴きそして「観た」のですが、曲に感動すると同時に(正直に言えば曲によってはその前に)、フィジカルな迫力に圧倒されました。ピアノの演奏って運動競技の様でもあり、きっとアスリート同様に基礎的な資質として体力・筋力・運動神経・柔軟性が必要なのだろうなと想像しました。リストは、超技巧が求められというのは常識なのでしょうが、率直に基礎体力がその前に必要なのだろうと感じました。それを含めた広義の才能に飛躍的な発展性が伺われました。スケールの大きな演奏家になられるような気がします。後半はフランスレパートリーでお得意なのですね、こちらも演奏に入り込めて陶然となりました。リストはとにかく圧倒され聴かされました。ただ何かを感じたのですがうまく表現できない。敢えて言えば 演奏家が曲や作曲家に挑戦しているような感じです。

 

金曜日はありがとうございました。やはり、心を込めて奏でる音楽を、リアルで感じながら聴けることが素晴らしいことと思いました。平野さんの身体全体から繊細に指先に伝わる動きと音の波の絡み合いを楽しませて頂きました。

 

ピアノの音がホール全体に響いていて、力強く迫力がありました。東京文化会館とは違い,箱の大きさと、近くで聴けたのも良かったのかもしれません。2曲目のシューマンの情緒あるパートにはうっとりと聞き惚れてしまいました。音のダイナミクスの幅がすごいですね。個人的には優しいタッチがとても繊細で好きです。今回も素晴らしい演奏をありがとうございました。

 

平野さんのリサイタルを知りフランスがどのように響くのかを確認したくなり参加を申し込みました。モーツァルト、リストも立派な演奏でしたが、やはり休憩後お得意のフランス物(ラヴェル&プーランク)は独壇場でしたね。私は自分の目的を果たしたのは勿論ですが、いつの間にか夢中になって聴いていました。またリサイタルをされる事があればお知らせください。

 

演奏会のプログラムもメジャーな作曲家の作品でありながらも滅多に耳にする機会のない作品ばかりで、個人的にはとても興味深かく、楽しんで聴かせていただきました。平野さんの演奏もとても力強く素晴らしかったと思います。新しい変異株も登場して、とうとう外国人の入国も停止されてしまいましたね。いい加減に落ち着いてほしいですが、若い演奏家たちの学びや活躍の場も制限されるのかと思うと、とても気の毒ですが、頑張ってほしいものです。

 

後半の部、小生には聞き馴染んでいない楽曲ばかりでしたが、音の広がり、迫力、など音響効果も平野さんの演奏と相俟ってよかったです。しかも締めの月の光も心地よく、帰路も幸せな気分で帰りました。

 

昨日の演奏会は本当に素晴らしかったです。楽曲に対する知識も理解もありませんが、繊細で優しい音色で、心地良く心が温まりました。ずっと聴いていたかったくらい贅沢な時間だったと思います。次回も楽しみにしています。

 

彼女の演奏会には以前から足を運んでいますが、今回のリサイタルでは普段あまり聴いたことがなかったモーツァルトやシューマンなどの作品を聴き、新たな音楽表現の幅を感じました。また、後半では得意としているフランスもので、安定感のある演奏でした。今回のリサイタルを拝聴し、多彩な音楽表現と切れ味の良い演奏が彼女の魅力だなと改めて感じました。これからもいちファンとして応援していきたいと思っております。

 

五反田会場、初めてでしたが、良かったです。素人の小生としては、いつもながら最後のドビッシー以外の曲はよく分からなかったですが、平野さんの熱演は伝わってきて素晴らしかったです。

 

ピアノ曲に造詣がなく初めて耳にする楽曲ばかりだったので、平野さんの卓越した技巧や醸し出す雰囲気は味わえたものの、楽曲そのものの解釈はハードルが高かったですが、アンコール曲でドビュッシーを聴くことができ、ほっとすることができました。これからも機会を見つけて愉しみたいと思っています。

11/05 「岡田龍之介チェンバロ・ソロ・リサイタル」に寄せられた声

岡田龍之介さんのチェンバロ・リサイタルを毎回楽しみにしております。色彩のパレットを思わせる音色の美しさと豊かさ、減衰していく残響さえも音楽の一部として表現される演奏は、この演奏者ならではの魅力ではないでしょうか。深い学識に基づきながらも、岡田さん自身が曲との対話を楽しんでいる演奏を聴いて、気持ちが温かく満たされた夜でした。

 

2年ぶりくらいの生演奏会、美しい音の洪水に圧倒された一時でした。眼福ならぬ耳福でした。岡田さんの演奏に感激しながら、今も余韻に浸っています。

 

久し振りにリサイタルを聞かせていただきました。すばらしかったです。プログラムの選曲も良かったですね。特に後半は圧巻でしたね。長年温めていたかのごとく熟成されてました。楽器も良く鳴っていました。数年と言わず、少なくとも年に一度位は聞かせていただきたいと思います。二回公演は気の毒な限りです。早く正常な世の中に戻ります事を。

 

以前より、岡田龍之介さんの演奏ではチェンバロの魂と一体化した魔法のようなことが起きると思っていましたが、今回の演奏会で、やはりそうだと確信致しました。どれも素敵な曲でしたが、明るい曲調のパーセル作曲 組曲 第6番は、天から降り注ぐような伸びやかな明るいチェンバロの響きを全身に受け、幸せな気持ちになりました。チェンバロ自身も、こういう曲を奏でる時にとても得意げに誇らしく思っているように感じました。一番感銘を受けた曲はL.クープランのブランクロシェ氏のトンボーです。友との死別の悲しみが表現されていますが、美しい情感と優しい愛情に溢れた曲で、特に夜の部のトンボーは圧巻で、感動で涙が滲みました。このような凄い演奏は、おそらく演奏者が作曲者、曲、チェンバロと深い精神的な部分で対話されているためで、聴衆の私たちはその世界に変性意識のような深い精神レベルとなって引き込まれるのではないかと思いました。素晴らしい演奏会を聴かせていただき、本当に幸せだと思いました。1年に1回と言わず、もっと頻繁にソロリサイタルをお聴かせいただけますようお願い致します。

 

すばらしいチェンバロの響きに包まれて、とても幸せなひとときを過ごさせていただきました。バッハの最初の部分は手元のCDで聞いていた派手な感じの演奏とは異なり、岡田さんそのものの雰囲気がよく出ていて、すばらしい演奏だったと思います。後半のバッハ、クープランはどこかで一度譜面台が大きく揺れて驚きましたが、演奏会にかける岡田さんの思いの深さを感じました。また同様の演奏会を開催していただければうれしい限りです。

 

プログラムが進むたびに時代や国による様式の違いがしっかりと伝わってきて、1台の楽器からこのような多彩な表現ができるのだと改めて実感しました。パーセルのようなシンプルな楽曲から、後半のバッハ、クープランのような大きな組曲まで、前半はキラキラと軽やかな音色、後半は重厚な豊かな低音の響き、とチェンバロの魅力をたっぷり楽しめました。特に最後のパッサカイユは最後の音が止むまで引き込まれました。

 

やっぱり音楽もビールも「生」がいいです!心も身体も元気にして頂いた一夜でした。少し大袈裟かもしれませんが、私は岡田さんが弾かれるチェンバロに宇宙の様な空間を感じました。怖いくらいに深く、しかしその先に幸福が待っている様な‥ 今までにない、すごい経験をさせて頂きました!特にバッハは圧巻で、全身金縛り状態に‥あんな凄い音楽ってあるのですね!終わりにブラボー!と立ち上がりそうだったのは私だけではないはず!

 

ヴィアガレリアのサルビアホールにお邪魔するようになって、ずいぶんになりましたが、ここ2年ほど、知らず知らずのうちに、いつも皆さんの演奏を受け入れ支えていらっしゃる龍之介先生のチェンバロに注目してきました。演奏会で、こんなに一生懸命に聴いたことがあったでしょうか?2曲目のバードで、もう疲れてしまい、パーセルで溜め息をついてしまいました。まるで、龍之介先生と一緒に音楽監督になったよう。素敵な音楽会でした。

 

チェンバロ一台のみというシンプルな音楽だったので、重なる和音がダイレクトに感じられて感動しました。ぽつりぽつりと語られるような旋律や、たまにドキッとさせられる一筋縄ではいかないフレーズごとの呼吸が感じられて、歌と言葉の中間にあるような印象を受けました。中には哀愁漂う曲もあって、プログラムを読むとクープランによる追悼の曲とのことで納得です。今回も素敵な演奏と体験をありがとうございました。

 

素晴らしくてお口があんぐりしたっきりになってしまいました。何と言って良いかわからず、是非またお願いします。これもライブでDVDとか出せたら良いのに…

 

今宵は、岡田氏の演奏を通じて音楽の豊かさに浸る一夜となった。氏は静かなる演奏家だが、内は音楽することへの喜びと確信に満ちている。だから、フレスコバルディのざわめきも、バードのからまりも、パーセルのひねりも、パッヘルベルの朗らかさも、バッハの荘厳さも、クープランの雄弁さも緻密に解釈され整えられて音となる。奇を衒わず端正で滋味豊かな響きとなる。その力量ゆえにこれ程多種多彩な演目が散漫になることがない。今宵も、そんな氏の演奏を沁み沁みと聴いた。

 

豊かな音楽の世界を聴衆と共有するというポリシーが感じられる好演でした。プログラムも前半は国、時代の変化に富み、後半はJ,.S.バッハとF.クープランで聴きごたえがありました。音楽に刺激と興奮のみを求める人はいざ知らず、安らぎと平和を求める人には岡田さんの音楽は貴重です。

 

11/5は、響きの良いサルビアホールで柴田さん作のチェンバロで、岡田さんの演奏を聴きたいと思い、足を運ばせて頂きました。大正解!とても美しく壮大な響きで素晴らしい演奏会でした。ホール全体に細かいニュアンスが聴こえ、演奏者の絶妙な間や音色のスパイスが音楽をより説得力のあるものにしていたと感じました。F.クープランでは、和音の響き、単旋律の美しさ、フレーズの繋ぎなど、繊細且つ、壮大な響きに聴き入りました。一台のチェンバロから、演奏者によって作曲者、作品ごとの語法により、異なる音色が引き出され、作曲者の時代様式がはっきり伝わる演奏でした。

 

とても岡田龍之介さんらしいコンサートで伝わってくるものが多くて素晴らしかったです。また来年もソロのコンサートお願いします!

 

私は素人なので、演奏の批評は・・・ちょっとむずかしいです。感想としては、後半の演奏が興に乗って?とても楽しめました。バッハはやはりいいですね。

 

10月はライブ配信されたショパンコンクールをずっと視聴していて、そのあと少々疲れました。過熱気味の勝負の世界の演奏に疲れたのだと思います。そのような折の岡田さんのコンサート、非常に心地よく癒されました。豊かでありつつ、シンプルで無駄な虚飾を取り除いた響きは、心にしみました。またのソロコンサート期待しています。素晴らしい演奏会に参加できて、幸せでした。

 

岡田龍之介さんのソロリサイタルとても素敵でした。暖かな演奏でホールの響き、大きさがチェンバロに合っていて良かったと思います。又このホールでの演奏会を楽しみにしたいと思いました。

 

岡田さんのリサイタル、濃密で豊かな音に包まれ、とても幸せなひとときでした。同じ楽器なのかしら、と思うほどに曲によって表情の違う音を響かせてくださるので、終始新鮮な気持ちで楽しませていただきました!多彩な和音も、繊細な旋律も、どちらもすばらしかったです。通奏低音のチェンバロも大好きですが、ソロ曲はまた格別ですね。どの曲も素晴らしかったのですが、個人的には前半のパーセル、最後のクープラン、アンコールのマルチェロ(バッハ)に特に心打たれました。レセルバータのCDも、家で名演を楽しませていただいております!!是非また開催してくださればうれしいです。

 

 

10/07 ムジカ・レセルヴァータの「大バッハと息子たち」に寄せられた声

今回は「特に」よかったです。大バッハと息子たちという企画が知的にも新たな刺激になりましたし、それがムジカレセルヴァータによって演奏されることが素晴らしく さらに個人的には6月10日の演奏とも比較できるという強い興味も充たされました。有難うございました。4人の息子たちの個性とそれぞれの才能の違いが分かるような選曲をして下さったのにも感謝します。私は先行する知識がないので右脳からの影響を受けるとしたらプログラムの右ページの解説しかないのですが次のように感じ想像しました。フリーデマンは長男の重圧で父親の正統派継承者かと思いや、どこに連れていかれるか分からない面白くて不安になるような曲でした。健康で活躍すれば、モーツアルトに繋がる方向とは別の方向で一ジャンルを(?)を築くほどの父とは別の才能の持ち主だったのでは?エマヌエルはやはり器用で優等生タイプ。オヤジの曲風をもっとも理解し受け継ぎしかもモーツアルトに繋げた?。聴いていて安心でした。フリードリッヒ和音よりも旋律が軽快でバロックを抜け出た感じで、アンコールのバイオリンが聴けて楽しくて快適でした。クリスティアン・はバロックとはもう違うことが分かりました。モーツァルト風、どっちがどっちに影響したのか分かりませんが、チェンバロが主役は(わたしには)珍しく通奏低音とは違う躍動感に感激しました。チェロがすごくいい相性の立ち位置の演奏だったように感じました。

 

バイオリンは個人的な感想ですが6月とかなり違いました。もともとお持ちの豊かな表現力を伸び伸びと前面に押し出した感じ、素人丸出しの感想で恥ずかしいが音も大きく、チェロやトラヴェルソのことをあまり気にせず(ほんとうはそんなことないのでしょうが)演奏されることで、却って逆にトリオソナタの調和がより高まったような感じがしました。もう小野萬理ファンです。チェロ個人的な思い込みだと思いますが変ったと思います。うまく表現できませんが いい意味で控えるところを出るところと・・落ち着いた存在感が増したように感じました。

 

バッハとその息子たちの楽曲だけで構成された演奏会を聴かせていただくのは私は初めてだったのですが、とても素晴らしい企画だと思いました。バッハは大好きな作曲家ですし、息子たちが何人か作曲家なのは知っていましたが、改めて名前を確認しながら聴き比べ、初めての楽曲や心動かされるモチーフに出会い、新鮮な驚きを感じながら聴かせていただきました。またこれらの楽曲を、ムジカ・レセルヴァータの、温かみのある、音楽に対する深い理解と愛情に満ちた演奏で聴かせていただけましたことに心より感謝致しております。今後もムジカ・レセルヴァ-タのご活躍を、心より楽しみに致しております。

 

先日の演奏会、いつもながらすばらしい響きの中でゆっくり楽しませていただきました。ありがとうございました。龍之介様と高橋さんのベースの上で国枝さんと小野さんの旋律が踊るのがいつも楽しいのですが、あの繊細なニュアンス付けはさそがし大変だろうと思います。最初の曲の調弦が通常のソレラミではなく、それが曲に合う明るい響きをもたらしていたと・・でもそれによって運指が変わるので頭の切り替えが大変!自分ならとても無理だと思いました。他にも様々な工夫が凝らされていてすばらしいアンサンブルになっているんだなぁとあらためて感心させられました。次回も楽しみにお待ちします。

 

私は小野さんの自由人的な歌わせ方が大好きですが、高橋さんの正確なテンポにも憧れます。やはりいろいろな個性がぶつかり合うスリリングなところが面白いですね!

 

今回もとても興味深い演奏会でした!!「バッハ」と付けばどうしても大バッハのイメージを継承した曲想を期待してしまいますが、やはりそれぞれがそれぞれの個性をもって時代に沿った曲作りをして、父もそれを認めて活躍を見守っていたんだなあと感慨深く聴いておりました。息子たちの作品も、「息子」という色眼鏡をはずして、もっと触れていきたいと思う機会となりました。そして今回もまた、レセルヴァータさんの皆さんの演奏!お一人お一人がとても生き生きと音楽を奏で、それが絶妙なハーモニーとなり渦となって響き渡り心地よく包まれました。素晴らしい時間をありがとうございました。

 

ムジカレセルヴァータの演奏は、毎日発売のCDを聴かせていただいていて、レセルヴァータホリックになっているのではと、思うほどです。今回の演奏で特に感じたことは、それぞれの奏者の楽器への暖かくて優しい思いと信頼です。そして奏者相互の信頼も。最後のエマニュエル バッハのトリオを聴きながら、涙が出るほど喜びでいっぱいになりました。素晴らしかったです。あの日帰って、すぐに、自分の楽器を手にとって、少しでも、レセルヴァータの皆さんの楽器への向き合い方に近づければと、まず最初の音に心を込めて、吹いてみました。ありがとうございました。

 

プログラムのバッハの子どもたちのエピソードを読ませて頂きながら、音楽を比較しながら楽しませて頂きました。彼らの生き方を想像しながら、演奏に深みを感じたような気がします。先日購入したムジカレセルヴァータのCDを聴いた後の演奏会だったので、その違いも楽しめました。CDは音が綺麗に整理されて繊細で美しい音が際立ち、演奏会ではあの空間の響きが一つになって一体感を感じることができました。素晴らしい演奏をありがとうございました。

 

ムジカレセルヴァータの演奏会、素晴らしかったです。至福の時間をありがとうございました。大好きなトリオソナタ2曲の他、なかなか聴く機会のない作品も取り上げてくださって、大変興味深く楽しませて頂きました。何より、演奏者お一人お一人が、本当に素晴らしいです。次回も心待ちにしております。

9/09 「清新の古楽アンサンブル」演奏会に寄せられた声

フォリア好きの私はコレッリが楽しみでしたが、モレル、ルクレールもとても良い曲だと思いました。若手のみなさんの選曲のセンス、真剣だけれども和気あいあいした雰囲気、確かな演奏技術と豊かな音楽性、どれをとってもすごいチームだと思いました。今後が楽しみなトリオです。次の演奏会を楽しみにしています。

良い選曲と熱のある(ですがとても透明感のある整然とした)演奏で、とても素敵な演奏会でした。特にチェンバロの通奏低音が前半と後半で異なるスタイルで奏されていたのが印象的でした。総じて皆さん、フランスものがお得意、と聞きました。また3曲の珍しいパッサカリアを並べたチェンバロ・ソロもなかなか興味深く良い演奏でした。また是非このアンサンブルの演奏が聴けるのを楽しみにしています。

チェンバロの中川さん、チェンバロ愛が伝わってきました。演奏会後に、「あのチェンバロ、ご自分で作っちゃいましたか?」と、お尋ねしてしまいました。作ってはいらっしゃいませんでしたが、やはり、ご自身所有のチェンバロだったんですね。あの弾き方は、ポリーニのそれを思い起こさせました。ヴィオラ ダ ガンバを弾いているときが一番幸せ とおっしゃる折口さん、演奏を聴かせて観させていただいて、よーくわかりましたよ。かわいい方。ヴァイオリンの門倉さん、すばらしい技巧をお持ちですね。これからの熟成が、楽しみのトリオでした。

楽器が伸び伸びと楽しげに歌いあっていているのが美しく、とても楽しく聴かせていただきました。ヴァイオリンもガンバでも、最近このイタリア初期のジャンルの曲を聴いていなかったのですが、改めてこの時代の音楽の魅力を堪能させていただきました。また今回の皆さんで様々な時代や国の音楽を今後ともお聴かせていただけますことを、心より楽しみにしております。

コロナ禍で出かける機会も限られる現在、本当に鶴見のコンサートが憩いになっています。溌剌としていて、明るい音色が印象的なトリオでした。清々しさを感じました。これからどのように変化していくのか、楽しみですね。

門倉さんのヴァイオリンは伸びのある輝かしい音色でした。中川さんの洗練されたチェンバロの音は豊かな経験に裏打ちされたような落ち着いた安心感があり、全体をまとめあげていました。折口さんの表情豊かで内に籠った情熱を感じるヴィオラダ・ガンバは演奏の楽しさがこちらに伝わってきて自然と笑顔になり、体が動いていました。皆様のはじけるようなとても素晴らしい演奏をありがとうございました。今後のご活躍を楽しみにしております!

鶴見で古楽、今回はお若い方々の演奏を楽しませて頂きました。折口さんの演奏と、楽しそうに演奏していらっしゃる姿に、いつの間にか自分もニコニコ顔になっているのに気がつきました。ホールに入るなり目に入ったチェンバロは、演奏者ご所有のものだったんですね?古楽器は演奏を聴くのも楽しいですが、見るのも楽しいです。お若い方々の今後の活躍を楽しみにしています。ムジカ・レセルヴァータのCD販売嬉しかったです。今後もぜひお願いしたいです。

若手演奏家トリオの演奏会に御招き頂き、有難うございました。今回の曲については、全く初めて聴くものばかりでしたが、特にアルカンジェロ・コレッリのヴァイオリンソナタOP.5は、その旋律の美しさには、魅せられました。矢張り、演奏者皆さんが若い所為か、力強さの様なものも感じました。これからその演奏技術は、益々伸びられるのでしょうが、とても楽しみです。きっと、この世界も世代替わりとなって来るのでしょうね。又、この様な発見がある事を楽しみにしています。

響きのよいホールで、あの3人の演奏、最高でした。ぜひ継続的に演奏を聞きたいと思います。

珍しい曲、知られざる名曲のプログラムでした。

「清新の古楽アンサンブル イタリア、フランスの旅情」を昼公演で楽しませていただきました。中川岳さんとアンサンブル等でご一緒させていただいていますご縁でしたが、3人のアンサンブルがとても気持ちよく、楽しく聴かせていただきました。またこのメンバーでいろいろな演奏が聴けたら嬉しいな、と思いました。

サルビア音楽ホールは10年近く合唱団で使用していた会場でしたが、客席に落ち着いて座って、古楽を聴くのは初めての体験で、新鮮な感じがしました。よく響く会場で、なおかつ若手と言っても実力者ばかりの演奏なので、豊かな音色がして、十分に楽しめました。チェンバロの中川さんのソロリサイタルには何回かお邪魔したことがありますが、ソロ演奏とはまた一味違った演奏が聴けて良かったです。

昨日は若手アンサンブルの会、とても楽しませていただきました。それぞれ違った個性を持っていますが、それがアンサンブルになった時に「変なぶつかり合い」にならず、お互いの世界を出したうえで形になっていて、本当に素晴らしいステージでした。折口さんや中川さんの演奏は聴いた事がありましたが、門倉さんは今回が初めてで、彼女は一種独特の「風」のようなものを持っている気がして、その爽やかな「風」がアンサンブル全体を突き動かすような、そんな瞬間が感じられました。もちろん、一人の力で他のメンバーを振り回すような、そんな事は全く無く、あくまでも自然に空気が動いている印象を持ちました。とかく、最近はイタリアやスペイン辺りの「ノリノリ系」の演奏が流行っているように感じますが、昨日の3人はそうした様子は感じられず、楽しみだと思いました。

8/12 「歌唱とアンサンブルの愉しみ」演奏会に寄せられた声

村上さんの歌唱、最高ですね!どこにも力みのない発声があんなにも豊かに響いて、もう第一声から、震えるような感動をいただきました。CDを出されているようなので、探してみようと思っています。ぜひまた聴かせて下さい。次の機会を楽しみにしています。テレマンの曲をそれぞれの楽器で聴かせてくれた前半のプログラムも素敵でした。もっとテレマンを知りたいと思わせてくれました。国枝さんのリコーダーから、物語のあるカンタータまで、素晴らしい時間を過ごさせていただきました。ありがとうございました。

歌の演奏会は今回が初めてです。村上さんのソプラノは優しく語りかけるようでいて、他の古楽器とマッチしていてある種完璧な楽器のようにも感じ、とても不思議で心地良い音楽でした。これが古楽の歌い方の特徴なのでしょうか?カンプラのカンタータも情景が伝わってくるかのようでした。プログラムも毎回凝った内容で、理解が深まります。素晴らしい体験をありがとうございました。

これまでフランスバロックの声楽のアンサンブルものをずっときいてきました、シャルパンティエやクープラン マレ、カンプラなどフランス宮廷で活躍した偉大な音楽家たちの響きに魅了されます。リュートやガンバの響き、チェンバロの音色の美しさ、今回のアリオンなどは大好きで、何度も聴かせてほしいです。これからも声楽アンサンブルをぜひ企画して下さい。後半のリコーダーの曲もとても印象的な良い曲でした。

30年位前、洗足学園大学前田ホールでバッハのマタイ受難曲のゲネプロで、村上雅英さんのソプラノ独唱を聴かせていただく機会があり、本当に澄んだ美しい声で、アリアでありながら決然と語っているようで言葉が胸に迫り、テキストの内容と相まって心をえぐられるような強い衝撃と感銘を受けました。約30年ぶりに村上さんの演奏を聴かせていただき、本当に感激しています。お声は当時と変わらないどころかますます美しく豊かな響きで、聞き惚れていました。村上雅英さんのソプラノとオリジナル楽器の演奏でテレマン、バッハ、ガンプラ等の曲を聴かせていただける幸せを、ひしひしと感じました。作曲家も作品も、村上さんとメンバーの皆さんによって演奏されて、こういう風に演奏して欲しかったと喜んでいるのではないかと思いました。

昨日は素晴らしい企画の演奏会を開催して戴き有り難うございました。 未だ収まらないコロナ禍ですが、今後共感動の企画を宜しくお願いします。

昨日はすばらしい演奏を聴かせていただき、ありがとうございました。村上さんのお声は歌詞の朗読の時からとても美しく、歌い始めると心が震えるような心地の良い力強い響きがあり、とても感動しました。古楽器とのアンサンブルもステキで、以前の大久保の教会での歌中心の贅沢な演奏会を思い出しながら聴かせていただきました。曲もバラエティーの富み、特にリコーダーのソナタがすばらしかったです。第二弾も楽しみにしております。

昨日は素晴らしいコンサートを堪能させていただきました。村上さんの歌もさることながら、他の楽器についても、ホールとの相性がとても良いと思いました。簡にして要を得た解説も楽しく拝聴いたしました。まだまだ厳しい状況が続きますが、これからの企画も楽しみにしております。

上質な室内楽を響きの良い小ホールで開催して頂けるのは当時の王侯貴族に優るとも劣らない贅沢の極みです。そして前半は宗教音楽としてのカンタータ、後半は吟遊詩人的な要素も加えたより世俗的なカンタータと言う構成にも熱意とこだわりを感じました。

昨日は古楽演奏のひと時を楽しく過ごしました。村上雅英さんの歌唱は今までも何回か聴いていますが、サルビアホールの音楽ホールは良く響いて、素晴らしいと思いました。前半のステージではそれぞれの楽器に焦点があたるプログラムも楽しかったです。後半のカンタータ「アリオン」は歌詞カードを見ながら曲調の変化を追いながら聞くことができました。アンコール曲はしっとりと情感たっぷりでした。曲名bist do bei mir をメモして、帰宅後にネットで調べ、コンサートの余韻を楽しんだところです。

サルビアホールの響きがバロックの声楽ととても相性の良いことを再確認しました。滅多に聴けないフレンチカンタータ。村上さんのニュアンスを大事にする歌唱で楽しむことが出来ました。お年を感じさせないエネルギーにも脱帽です。

村上さんのとにかく美しくそして説得力のある歌声とともにアンサンブルの絶妙なバランスと掛け合いが素晴らしく、あっという間のプログラムでした。前半は馴染みのある曲目で学生時代を思い出しながら、そして後半は新たな領域で、とてもドラマチックで躍動感にあふれる演奏にワクワクしていました。そして何より長く音楽を続けていくことの深み、またお人柄の魅力を感じた演奏会でした。感染がかなり増えていて、このままではどんどん機会が減ってしまうのではないかという心配もありますが、やはり音楽のエネルギーを受ける機会は必要だと昨日もとても感じました。

歌唱とアンサンブル、やっと実現ですね。チェンバロとヴィオラ・ダ・ガンバとリコーダーの絶妙なバランスに乗った、豊かな声量と情感にあふれる歌声が、響きの良いホールに満ち、心地よい時を過ごしました。歌唱の間に挟まれた各楽器のソロも素敵でした。人数制限のコロナ対応は主催者には頭の痛い問題と思いますが聴衆にはゆったりと楽しめました。

素敵な演奏会をありがとうございました。サルビアホールでの、初めての歌唱とアンサンブルの演奏会。素敵でした。村上さんのやさしく、美しく、愛らしく、初々しく、丁寧に、こんな素敵な声の女性には、誰もが魅了されてしまいます。村上さんの第一声が、ホールに響いたとき、私は、水琴窟の中にいたのだったかしらと疑うほどの豊かで澄んだ清らかな響きでした。アンサンブルの皆さんの確かな、そして心で歌っているような演奏に寄り添われた、素晴らしい歌唱の演奏会でした。

今回も素敵な演奏会をありがとうございました。初めての歌唱とのことでしたが、ホールにものびやかに響き、楽しむことができました。カンプラは初めて聴きました。世俗カンタータはあまりなじみが無かったのですが、やはり教会カンタータより物語性を強く感じ興味深く聴きました。歌唱が入っても、楽器が伴奏になるのではなく、楽器と歌とそれぞれが主役で歌い合う推進力を感じる演奏でした。楽器のソロも挟み込まれ贅沢なプログラムでした。古楽には声楽作品もたくさんあると思いますので、世の中の状況が変わりましたらまた楽しませていただけますと嬉しいです。ありがとうございました。

村上さんの歌を久々に聴くことができたのも嬉しかったし、それぞれの楽器別の演奏があったのもとてもよかったです。中でもヴィオラ・ダ・ガンバは、通奏低音として聴かせて頂くことが多かったので今回のテレマンのソナタは新しいモノを発見したような感覚でした。

7/08「19世紀ギターの夕べ」演奏会に寄せられた声

オーケストラの演奏を聴く機会が多かったので、ギターだけの演奏会の素晴らしさを実感しました。ギターの感情豊かで繊細な柔らかな音色は、久しぶりでいいもんだなと実感できました。

昨夜は期待を超える演奏会でした。ありがとうございます。生ギター1本だけで途中休息も挟み1時間半静寂に支配された会場を魅了しました。19世紀のギターは現在のものに比べ二回りくらい小ぶりな上にガット弦なのでとても優しい音色になるのですがホールのおかげで音像はクッキリと明確です。

初めて聴きましたが、始めのフレーズから、本当にやさしく繊細な音色で感動しました。楽器も小さいけれど音も小さいのですね。他の楽器無しの演奏でよかった。自分から音を聴きにいくような感覚でした。井上さんの話も穏やかで、演奏にマッチしていて良かったです。

昨日の演奏会に御招き頂き有難うございました。ギターでの演奏会は小生も初めてでしたが、マイクの所為もあるかも知れませんが、音が鮮明に聞こえるのに驚きと言うか、その多彩な音色の綺麗さに感動を覚えました。でも、恐らく演奏者の弾き方によって多様に変化する音色が出されるのではとも推測しました。その意味では演奏者の技量と共に曲に対する感情が表現されているのかとも感じました。奏者の井上景さんの技量と感性に感謝すべきなのでしょうね。

本当に美しいギターの音色でした。確かに比較的小さな(想像以上に!)そしてとても繊細な音でしたので始まって間もなくはちょっと面喰いましたが、すぐに慣れてギターの優しい豊かな音色を味わうことができました。井上景さんだからこそなのでしょう、リズミカルな速い曲もゆったりとした曲も豊かに演奏されていて、ギターってすごい楽器なんだなあと認識を改めました。そしてすべての音がきれいに響いていて、同時にいくつの音が鳴っていたのかわからないくらいで、ギターひとつなのにオーケストラのようで、とても感動しました。いつも知らない曲ばかりで申し訳ありませんが、ナポレオン・コストの曲、いいですね。19世紀ギターも初めて聴きましたが、古楽的な音色もしているように感じました。今回もまた音楽の世界が拡がりました!!

私は、前から2列めの右端の座席で聴かせていただき、音響的には充分でした。19世紀ギターを聴かせていただくのはおそらく初めてではないかと思いますが、作曲された当時はこういう繊細な音色に耳を澄ませていたのだなと思いました。(オリジナル楽器なのかな、それともコピー楽器なのかなと思いました。)また、繊細な音色だけではなく、驚くほど強い響きも鳴らされて、リュートのような音色の楽器だと思っていたので、驚く場面もありました。どの曲も素晴らしかったですが、特に印象深かったのが、ナポレオン コストのお気に入りのワルツです。この曲を聴いている時、あたかも当時コストが感じていた美しい風景や情景の中に自分も今いて、同じ情景を見て美しいと感じているようでした。違う時代、違う国の直接会うことも叶わない人が感じていたことや感動を伝えてくれることができる音楽の力、そしてそれを実現させて下さった井上さんの演奏は素晴らしいなと思いました。井上さんの演奏しているお姿が、宗教画の演奏している天使のようで素敵でした。また井上さんの演奏を聴かせていただけますことを楽しみにいたしております。

前から3列目だったのですが、、他の19世紀ギターの奏者と比べて音が聞こえてきませんでした。サロン的奏法を目指しているのかもしれませんが、せっかくの演奏でしたが残念でした。

素敵なコンサートをご紹介くださりありがとうございました。また井上景さんのコンサートがある時は、出かけたいと思います。よろしくお願いします。

コロナ禍が長引き、働き方改革への対応等で少しずつストレスが溜まる日々が続いている中、久しぶりのコンサートでした。凛とした静けさの中を伝わってくる、繊細で情感溢れる弦の響きに、一服の清涼感を味わう事が出来ました。大好きなバッハをギター演奏で聴くのは初めてでしたが、バイオリンやピアノ、パイプオルガンなどとはまた違った味わいがあり、とても新鮮でした。演奏家の人柄がわかるような素晴らしいパフォーマンスに心からの拍手を贈ります。

もともと趣味でクラシックギターや19世紀ギターを弾いているのですが、今回のような演奏会はなかなかありませんので、楽しみにしておりました。鶴見de古楽というイベントの存在は今回初めて知りましたが、サルビアホールではギターを弾いたこともあり、ピッタリな会場だと改めて実感しました。お客さんの雰囲気も良かったと思います。井上さんの演奏は、後半に行くにしたがいどんどんギターが歌うようになり、最後のシャコンヌでは、本当に、自分の周りのいろいろな煩わしいことを忘れさせてくれました。素晴らしかったです。

今日は秋葉原レッスンが無かったので、柏から東京まで特急に乗り鶴見サルビアホールにて、井上景さんの19cギターをお聴きしました。特にバッハのパルティータ2番 滑らかで、ひたひたと心に染み込み、とても良かったです。はじめて聴かせていただき、演奏はもとより立居振る舞いから、ステージでのお話の仕方まで、何から何までムイエレガンテ💕優雅な響きと所作にうっとりしつつ、私達も日常の立居振る舞いから改心せねば。。と同行のやはり19cギターの仲良しと反省しあいました。コンサート後にお目にかかれてお話ししたら、ステージより少しカジュアルで、ホッとして笑い合い、楽器や楽譜や19cギターで演奏する際の曲作りなどなどお話できたこと、とても幸せでした。

演奏され始めたときから、フレージングが素晴らしいなと思いました。ギターが歌っているようでした。モダン楽器でのソルの演奏はたくさん聴いたことがあり、それはそれで良いですが、19世紀ギターだと音量の差で曲想をつけることが難しいので、フレージングとアーティキュレーションで曲想をつけられていたのがわかって、ソルのイメージした音楽はこのようなものだったのだろうととても興味深かったです。どの曲も、短い曲の中にも多彩な変化があって、ギターの響きや奏法の性質を活かした曲になっていると感じました。今後もまた、ソルの他の曲や、アグアドなど別の作曲家の曲も聴いてみたいです。

ギターだけの演奏会は初めてでした。両手とも指だけで、あの音符の数をひきこなすだけでなく、語りかけもしてくれ、その演奏にどんどん引き込まれていきました。井上さんが楽器を選び、でも、本当は、「楽器が井上さんを選んだのだなあ。」と感じる演奏でした。

井上景さんのギターを拝聴したとき、ここまで歌える楽器だと知りませんでした。19世紀ギターの特性なのでしょうか?その小ぶりなギターから発せられる繊細でぽつりぽつりと語りかけるような音色や、井上さんの素敵な姿はまるで古典絵画に入り込んだような印象を受けました。不思議で素敵な体験をありがとうございました。

6/10「ムジカ・レセルヴァータ テレマン=パリ・カルテット Vol.1」に寄せられた声

演奏風景のサムネイル

すばらしい演奏会を聴かせていただき、ありがとうございました。昨年に続き、テレマンを心から楽しませていただきました。今回は3列目の中央付近におりましたが、演奏の方の息づかいも分かり、緊張感も感じられ、あらためてこの四重奏の難しさが分かった気がいたしました。フラウトトラヴェルソ、バイオリン、チェロピッコロの出るタイミングと音量の調整に尽力される様子、それらを着々と支え続けるチェンバロの凄さにつくづく感心いたしました。またこの皆さんの演奏会を企画していただければと思います。

楽しい時間をありがとうございました。四重奏、三重奏とも演奏家の個々の演奏を堪能しました。それぞれ申し分なく楽しませていただきました。お得でした。高橋さん、上手すぎ、情緒もたっぷり。小野さん、端正で音量も含めmodestなのではと感じました。国枝さん、もうほんとにテクニシャンでご自身が演奏を楽しんでおられるのが伝わってきました。

アンサンブルが、特に後半、がとっても良かったです。チェロとのデュエットも良かったですね。昨日、来週とちょっと出張の予定が入り忙しく、その前のオアシスのようなひとときでした。有難うございました。

テレマンのパリカルテットはフルートとヴァイオリンの掛け合いも良かったですが、何より二つの楽器が同時になっている時の新たな色彩の響きが大変魅力的でテレマンの音楽をたっぷり味わえました。デュエットではフルートの歌はもちろんですが、いつもながらチェロが表情豊かに奏し、とても効果的な組み合わせでの演奏になったと思います。

こんにちは。先日の「テレマン パリカルテット」演奏会、とても楽しませていただきました。それぞれの楽器がそれぞれに存分に歌って主張しながらも、全体がひとつになってうねりを作っている・・・そんな響きのなかにただよいながら心地よい時間を過ごしておりました。楽器一つ一つの音楽とアンサンブルされた音楽とともに楽しめるのはテレマンならではなのでしょうね。低音好きの私には、特にチェロの響きが際立って聴こえてきて、ワクワクしながら聴いておりました。そしてチェンバロの低音と重なったときの響きがなんともいえず心地よく感動しておりました。テレマンはちょっと地味なイメージを持っていましたが、繊細ながらも楽しめる音楽で聴いたあととても気持ちが軽くなったような気がいたしました。今回も素晴らしい演奏会をありがとうございました。

本当に素晴らしい演奏をありがとうございました。演奏してくださった4人の方々の熟練と、作曲家からの置土産である作品 賜物への憧憬と、それを紡ぎだす繊細で丁寧な演奏。その演奏により甦る作品に、なんて素敵な時間の流れだろうと、感じていました。

いつも素晴らしい演目・演奏で楽しませて頂いております。今後も趣向を凝らした演奏会を楽しみにしております。

ムジカ・レセルヴァータ・メンバー個々の方の演奏をヴィア・ガレリアさんの主催された演奏会で聴く機会があり、その方々の奏でる音に感動しておりましたが、今回はその4つの楽器が見事にひとつに重なり合い、素敵な演奏を贅沢な空間で聴くことができ、これが室内楽というものなのかという感動を覚えました。演奏会が終わった後も、頭の中を優雅で美しいメロディが流れていました。日々の仕事の疲れが洗い流され、その後の仕事も捗りました。ありがとうございました。

ムジカレセルヴァータによるテレマン パリ カルテット、素晴らしかったです.至福の時間でした.またこのメンバーでの演奏をサルビアホールで聴ける日を心待ちにしています。

5/20 「スペイン黄金世紀の音楽」演奏会に寄せられた声

今回もとても楽しいいひと時をありがとうございます。これまで名前だけは知ってたヴァージナルですが昨夜の比較的音量の小さい弦楽器との相性は抜群で見事なアンサンブルでした。また「カナリオス」のタンバリンも意表をつくもので現代にも通づるスペインを感じとりました。

ありがとうございました。楽しく聴かせていただきました、感謝です。

おかげさまで昨日は素晴らしい古楽のひとときを過ごさせて頂きました。加藤さんにもお伝えしましたが、この痛みの多いご時世で、まるで上質で柔らかな布をあてて頂いているような癒しを頂きました。心地よい木漏れ日のような音色、奏者の皆さんご自身が愉快な気持ちで演奏されていることが直に伝わるような生き生きとした音楽、最初の歴史の学びから最後まで、心から愉しいと感じた時間でした。生の音楽はやはり心の糧ですね。本当にありがとうございました。

昨日の「スペイン黄金世紀の音楽」、素晴らしかったです!それぞれの奏者(楽器)がしっかりとした存在感があって、それでいて混ざる(調和する)ところも感じられて、実にバランスの良いアンサンブルでした!オルティスのレセルカーダはルネサンス・フルートとリュートでいくつかやりましたし、カベソンのディファレンシアスもリコーダー・アンサンブルでは比較的よく取り上げました。今回は金子さんが持ち弾(?)をあるったけ使って、上薗さんもしっかり全体を締めていて、加藤さんはそんなお二人の力強いサポートを受けて、のびのびと自分の世界を出していた印象を持ちました。

木曜日はエネルギー溢れる音楽会をありがとうございました!気持ちを引っ張り上げてくれる、ワクワクに溢れた演奏、聴きに伺えて本当に良かったです。加藤さん、渾身のパフォーマンスでしたね!

木曜日は、素晴らしいひとときをありがとうございました。響きが古楽に本当に相応しいサルビアホールの(たまたま空いていて)ど真ん中のお席で聴くことができて、幸運でした。最初の一音が出たときからゾクゾクして聴いていました。歴史的背景の解説と、地図と王家の系図のプリント(メモだらけで真っ黒になってます!)によって、プログラムのコンセプトがよりよく伝わり、楽しく聴かせていただきました。加藤さんのガンバは、4月に松本記念館で聴かせていただいたことがあり、その時から素晴らしいと思っておりましたが、今回のプログラムでも魅力が十分つたわってきました。オルティスやカベソン、もっと聞きたかったです!騎士の歌や千々の悲しみといった、古楽界隈の超ヒットソングも嬉しかったです(騎士の歌をガンバで演奏というのも、良いアイデアでしたね!)イタリアンヴァージナルの音色も、スペインの当該の時代への想像をかきたててくれて、素晴らしかったと思います。楽器も良く鳴っていましたね。最後のマレもスペイン経由でヨーロッパ全体で流行したフォリアの最終形態として、そしてボルボン王家に変わったスペイン宮廷の様子もイメージできて、大変良い構成でした。

繊細なセンス溢れるバロックリュート、ルネッサンスリュート、テオルボ、クラシックギター、柔らかさと力強さが魅力のガンバ、チェンバロより小ぶりなのに豊かな響きを持つヴァージナル、合奏もソロも本当にすばらしかったです。フォリアのシンプルなテーマがガンバを中心に魅力的に変奏され、あらためてこのテーマのすばらしさを感じました。第二弾を楽しみにしています!

MCや演者のガイダンスもわかりやすく、良かったです。音楽的なことはよくわかりませんが、演奏者3名の演奏中の表情が素敵だなと思いました。コロナ禍、国民一人一人にこうした優しく、楽しそうな表情が戻るといいなと演奏を聴きながら思いました。楽しい演奏会でした。

今回は、もちろん何時も通り演奏を右脳で楽しんだのですが、左脳も働きました。なぜスペインでこの時期に楽器の演奏が急に盛んになったのか。なぜイスラム音楽の影響が少ないのか、言葉が幼稚ですみませんが、西洋の正統派バロックの基礎みたいなものを感じたのですがなぜスペインで急にバロックなのか、カバニーリェスはスペインのバッハと呼ばれるそうですが、スペインにバロックの大御所に比せられる様な音楽家がなぜ生まれたのか。・・16世紀17世紀のスペインは自分がスペイン住んでいた時ですら知識の世界、遠い世界でしかなかったが今回は素晴らしい演奏を聴きながら一瞬で500年タイムトリップし貴族の館にいる様な気がしました。音楽の力は凄いですね。これは右脳。ありがとうございました。

鶴見de古楽の大ファンになってしまいました.今回のスペインの黄金世紀の音楽も大変興味深く聴かせて頂きました.バロックギターなる楽器とは初めての出会いでした.パヴァーヌがとても良かったです.リュートもガンバも大好きな楽器なのでとても心地よく聴かせて頂きました.ヴァージナルは自分の家にあったらいいなあと思ってしまいました.すごく難しそうなリズムのタンバリンの演奏の後、すぐにヴァージナルをお弾きになったのにはびっくりしました.

小さなホールの空間に広がる、遠くから聴こえてくるような不思議なリュートの音色が素敵でした。戦争のあった全盛期の時代から、身近な人に伝えるような音楽への変化を感じることができて、まるで自分が時を越えて旅をしてるかのようでした。岡田さんのスペインの歴史の解説もわかりやすく、世界に入り込めました。ありがとうございました。

このコロナ禍でも、身近で古楽を楽しめる会場であるとともに、初めてを体験したり、学んだり、とてもありがたい場所でもあります。今回は、ビウエラとヴァージナルです。ビウエラは、イスラムの楽器をカトリック社会に受け入れられるように形を変えて、取り入れて楽しんだ楽器。牧歌的で控え目で、でも、不思議にしっかり私の体の中で共鳴していました。ヴァージナルは、家庭ではサイズ的にも家庭には手の届かないチェンバロをあの構造とサイズに変えて、身近に取り入れた楽器のようにも見えます。楽しむことに、柔軟性と積極性豊かなスペインの人々の魅力的な民族性を堪能できた音楽会でした。加藤さん、素敵な演奏をありがとうございました。きっと、日常のたゆまぬ努力あってこそですね。

先日の演奏会は多彩なプログラムで楽しめました。スペイン音楽の持つ叙情性と情熱、あるいは静と動、光と影と言っても良いかも知れませんが、そうしたコントラストが生きる内容、プログラミングであったと思います。演奏経験豊かなコンティヌオのお二人に支えられて若手の加藤さんが健闘し、特にフォリアは予想を上回る好演で魅せました。金子さんの、曲によって楽器を弾き分けるアイデアも実に効果的でしたね?(運ぶのは大変であったかとお察ししますが)全体に華やかな雰囲気がとても印象的でした。

おかげさまでとても楽しい時間を過ごさせていただきました。プログラムなど企画的な面白さと、全体的な演奏と演奏者それぞれの方々の素晴らしさを感じる、本当に素敵な演奏会でした。特にオルティスやフォリアなどガンバ弾きにとって馴染みある曲が多く、いずれも熱演で聴きごたえがあり、また、個人的に好きなギター曲のカナリオスのアレンジなども、とても楽しく拝聴いたしました。楽器や時代背景についてなど、曲の合間の各解説も興味深く、分かりやすかったです。この状況下、誰もが様々な大変さがありますが、心豊かな毎日を送るためにも音楽は大切なものであることも、あらためて深く感じております。

大変素晴らしく、またとても楽しい演奏会でした。スペインというと「情熱」のイメージが強いですが、この演奏会では素晴らしい「抒情」の音楽に打ちのめされました。明るくてステップを踏みたくなるような曲であっても胸に切なさを感じる不思議な感覚がありました。演奏者が3名なので一度に演奏している楽器も3つ、なのにとても重厚感・芳醇感があり音に包まれる心地よさがありました。皆様の演奏の素晴らしさによるものなのだと思います。ヴァ―ジナルを聴くのは初めてでした。とても素敵な音がする楽器なのですね。聴けて幸運でした。ヴィオラ・ダ・ガンバは通奏低音楽器のイメージを持っていましたが、華やかで躍動感あふれる演奏に圧倒されました。リュートは、よく他の楽器にかき消されてしまうことが多かったのですが、今回はしっかりと味わうことができて大満足です。そして、系図の資料がとてもうれしかったです。ほんの少し知っているけれどあまり馴染のない音楽の世界をグッと拡げてくださる「鶴見de古楽」に出会えて本当によかったと思います。

4/15「国枝俊太郎 笛の旅 Vol.4」に寄せられた声

この殺伐とした世の中で、柔らかく潤いのある空間にひと時いることができて本当に幸せでした。様々に優しい笛の音は日頃のガサついた神経を癒してくれました。国枝さんは、笛の音は吹く人間そのもの、と仰っていましたが、とても純朴で温かいお人柄がよく現れておりました!自分が吹いたらどんな音になるのか?ちょっと怖いです(笑)ブリュッヘンやリンデのお話、各々の笛との関わりはとても興味深く面白かったです。岡田さんがされたリンデのエピソードで私のリンデ像もちょっと変わってしまいました(勿論いい方向に!)。

昨日はゆったりと心に沁みる音楽で満たした贅沢な時間をありがとうございました。私はこのジャンルの曲はほとんど聞いたことがなかったのですが、木管の響きは暖かい気持ちになります。小学校時代の縦笛でこんな素敵な音楽が奏でられるんだなと思いながら聴かせていただきました。

なんだか国枝さんの家に呼ばれてたみたいでリラックスして良い雰囲気でした。演奏の素晴らしさは言うまでもなかったのですが、楽器への愛情とご人徳が滲みでるお話とお客様が溶けあって素敵なサロンの様でした。今回はオブリガートの名の通り正確に引き立て役に徹しておられた龍之介さんも逆に印象的でした。

一曲ごとにフラウトトラヴェルソとリコーダーを交互に演奏して下さったので、二つの管楽器のそれぞれの魅力を充分感じることが出来ました。さすがに「主役は笛」と仰るだけのことはあると感心しました。またその演奏に使われた楽器についての説明、それにまつわる製作家、演奏家(ブリュッヘンなど)のエピソード、演奏された国枝さんのその楽器に対する思い入れなど、とても興味深く聴かせて頂きました。国枝さんのお話は初めてでしたが、意外にも(!?)お声が高く、ユーモアたっぷりの軽妙な語り口が楽しく、飾り気のないお人柄を感じました。プログラムノートも楽しみではあるのですが、一曲ごとにお話を聴く方が、それぞれの曲の印象が深く残るものだと思いました。どうもありがとうございました。

一回のコンサートで色々な楽器の音色を聴けるという機会はあまりないので興味深く、岡田先生のレアリゼーションやアーティキュレーション等とても興味深かったです。

BWV1030aは年末に国枝さんのMartinで聴いた緊張感溢れるBWV1030と比べると、3度低いせいか落ち着いた感じがしました。今回は楽器達への想いとともに、自分をこの世界に導いた、というよりも陥れた(笑)先人たちへの想いが詰まった公演でした。「楽器が主役」ということは、個性の異なる個々の楽器をして何を語らしめるかを考えながら選曲し、演奏するということでしょう。このような古楽に対する向き合い方は国枝さんにしか出来ず、大変とは思いますが今後とも続けて頂きたいものです。

サルビアホールの素晴らしい響きの中で、オブリガートチェンバロと笛の対話で始まり、両者の対話で終わった今回の演奏会・・・特に印象に残っているのが、象牙のトラヴェルソで奏でられたヘンデルは、深くまろやかな音色に魅了されました。いろんなリコーダーで奏でられた名曲たち、あらためてそれぞれの曲の魅力を再発見しました。アンコールで演奏されたバッハは、心に染み入りました・・・。トラヴェルソとリコーダーの曲を交互に演奏してくださったのも、こういうことができるのは国枝さんだけですね?トラヴェルソやリコーダーの奥深さや豊かさを感じることができ、素晴らしい演奏会に感動しましたし、幸せ感でいっぱいになりました。「人はパンのみにて生きるにあらず」このことを実感した演奏会でした。コロナ禍だからこそ、こういう演奏会が必要ですね。

コンサートの冒頭にJ.Ch.バッハの、最後にJ.S.バッハのオブリガートチェンバロとフルートのソナタを聴くことが出来たのは嬉しく、通奏低音ではない、オブリガートチェンバロとの掛け合いは聞き応えがありました。どの曲も素敵な音色、響きでしたが、アンコールのステンべルゲン(リコーダー)の美しい響きは、とても素晴らしかったです。

いつもながら国枝さんの演奏及び話を楽しませていただきました。古楽に限りませんが、演奏家の個性や技術が注目される演奏が目立つようにように感じます。古楽演奏の魅力にはブリュッヘン達が求め研究した古の音楽世界、時代感覚に触れるられるということがあると思います。オルガンや管楽器、特にリコーダー、フルートは発音原理から当時の音色を再現できる可能性が高く、時代や地域の音楽的な趣向を現していると思います。国枝さんのように楽器(音色)と作品とを研究して演奏されることは、作曲者と作品や時代感覚、それが完全な再現ではないとしても新たな理解、感覚を得ることができることが古楽を聴く大きな楽しみです。今後も様々な楽器と楽曲の組み合わせでの演奏を楽しみにしています。

至福のひと時を有難うございました!チェンバロとフルートの華やかで優美な演奏でした。象牙のフルート・トラベルソのヘンデル、木下さんのブリュッヘンとお揃の笛でバッハ…楽しかったです。注目しておりましたフェールのソプラノ・リコーダー、ファン・エイクがまた美しかったです。冒頭のクリスチャン・バッハのブリュッヘン、リンデと無関係のマルタンの笛、モーツァルトに至るまでの木管フルートのブランドなど…変遷が興味深かったです。

国枝さんのトークは、相変わらず切れ味よく、楽しかったです。国枝さんの笛への思い、楽曲への思い、それは、国枝さんだけのものに留まることはなく、聴かせていただいている私たちに、しっかりと伝わりつつあります。きっと、これが、国枝さんの大きな目的のひとつなのですね。そこには、素晴らしい演奏が、必須です。国枝さんの日頃よりの笛への愛情と、たゆまぬ研鑽とに、心からの感謝の思いでいっぱいになった演奏会てした。

不安なことばかりが多い今日この頃ですが、しばし何もかも忘れ、幸せな時間を過ごさせていただきました。普段、リコーダーの方の通奏低音をよくさせていただいているのですが、あのようにいろいろな笛を「吹き比べ(聴き比べ)」というのはなかなか無い体験で、それぞれの音色の特色を、国枝さんのトークとともに楽しむことができました。J.S.バッハのBWV1030aはgmollという調性の特徴か、チェンバロの音が原調より豊かに鳴っている感じがしました。(もちろん、岡田さんの腕によるものも大きいですが)サルビアホールはアクセスも良く、響きも楽器本来の音が楽しめるよいホールですね。コロナ禍で、思うように遠方に出かけられないのがもどかしいのですが、またぜひ演奏会に伺いたいと思います。

リコーダーもフルートもチェンバロも素晴らしい音色でした。国枝さん、全ての曲によって異なる楽器を吹き分けて、楽器も決して拭きやすいものばかりではないと思いますが、とても魅力的な音色、表現ですね。国枝さんにも申し上げたのですがg-mollのフルートソナタ、もちろん通常はh-mollで耳にすることの方が多いのですが、それとは全く異なる味わいでした。そもそも本当に、、ふきにくく難しい調性ですし、でも逆にそれゆえに独特の味わいやなんとも言えない暗さが出るのだと思います。いずれにしても、、しばらく頭の中でずっと繰り返して流れていそうです。

国枝さんのフラウト・トラヴェルソの大変暖かい音色にいきなり引き込まれました。そして岡田さんのチェンバロの華やかな音色に心浮き立ちました。作品に合わせた笛で演奏・・他ではなかなか味わえないことで、一つ一つがとても新鮮に感じました。当時は国や地域で楽器も違っていたとあれば、そのほうが曲にかなっているというのもうなずけます。やはり(申し訳ありませんが)曲は知らない曲ばかりだったのですが、国枝さんの解説+豆知識が助けになりとても楽しめました。(ト短調の響きはしっとりと落ち着いていて心地よかったです。)私もリコーダーを学生時代に部活動で吹いていて、〇十年たった最近また手に取り始めたのですが音色に性格が表れると聞いてドキリといたしました。精進せねば・・・。今回も素晴らしい演奏会、素晴らしい時間をありがとうございました。

本当に笛とチェンバロの音色は私たちを別世界に運んでくれますね。「オブリガートチェンバロ」,C.バッハの曲、いい曲でしたね。JSバッハの曲は移調したのを初めて聞きましたが、クーラウも良かったです。国枝さんの笛に対する熱い思いもしっかり感じる演奏会でした。

一本一本違った歴史を持つ笛を、音で感じることのできる素晴らしい体験でした。暖かく、純粋で澄んだ笛の音が、ウイルスも浄化してしまう心持ちになり、心身共にすっきりしました。素晴らしい演奏をありがとうございます。

国枝俊太郎さんの笛の旅Vol.4を聴かせて頂きました.いろいろな笛のお話と演奏とても楽しかったです.なかでもエイクの笛の楽園で使用された笛の音がとっても気に入りました.機会があればまた聴かせて頂けるとうれしいです.サルビアホールとてもよいホールですね。

3/26 浦山純子 ピアノ・リサイタル ロシア浪漫紀行に寄せられた声

とても素敵なリサイタルでした。久し振りに生の演奏、純子さんの素晴らしい演奏に、感動しました。

とても楽しかったです。

なにより浦山様の元気そうなお顔を拝見し安心しました。初演の曲もあり、増々今後が楽しみです。また機会があれば、参加したいです。

円熟味のある浦山さんの演奏で、重厚にして華麗なロシア音楽の世界を楽しませて頂きました。中身の濃い時間でした。ぜひまた演奏をお聴きしたいと思います。主催者としてはいろいろと対処しなければならないことも多くて大変かと思いますが、引き続き、素晴らしい音楽と演奏家をご紹介ください!

浦山さんはダイナミックな音楽表現が強く印象づけられました。お得意のロシアものは矢張り聞き応えがありました。(最初のチャイコフスキーの「くるみ割り人形」は以前、ある演奏家がアンコールでその中の1曲を弾いたのを聴きましたが、後で死ぬほど難しいと言っていたのを思い出しました) CDで聴いた印象からすると浦山さんはフォーレやドビュッシーのような近代フランス音楽にも優れた感性を発揮されるのでは、と感じた次第ですが如何でしょう?ご自分の表現世界をお持ちの華のあるピアニストと承知しました。

抒情的でありかつ情熱的であったこの叙事詩を紡ぎだす類稀な才能に恵まれたピアニスト。「くるみ割り人形」聴きなじみのある音楽で誤魔化しが効かない曲を、どの曲も個性的に弾いていました。スクリャービンの「幻想曲」は、色彩豊かで序破急・メリハリの利いた曲で、ピアニストが作曲したピアノの独自性を表現し、音の羅列を上手く音楽性豊かに表現してました。ラフマニノフの「楽興の時」で演奏者が描くドラマ、聴衆が描くドラマ、ピアニストとして一遍のドラマがあり聴衆は演奏を聴いてドラマを思い描く・・・この曲にドラマ性を持たせ聴衆に色々なドラマを見せ、技術も表現力も卓越した浦山さんは聴衆に色々な夢世界を描かせ魅せてくれました。

先日はありがとうございました。会場の音響が非常に良く、浦山さんの繊細さと力強さの強弱が見事に引き出されていたと思います。

今回の純子さんのリサイタルでは初めて拝聴する曲が多く、純子さんの新たな魅力をたっぷり楽しませて頂きました。音響効果の良い大ホールも聞き応えありますが、演奏者と聴衆の距離が近い汐留ホールはアットホームな雰囲気でとても良いと思います。

2/12「本村睦幸のバロック音楽サロン」に寄せられた声

一曲目のテレマンの曲が流れた時、その美しい音色に涙が出そうでした。そして数日、余韻に浸っております。

久しぶりの生演奏、堪能しました。リコーダーの演奏を間近で聴くのは初めてでした。曲目組み合わせの妙もあるのでしょうが、それよりもリコーダーの音色そのものが新鮮でした。澄み渡った音で心を優しくコーティングして貰えたような気がしました。チェロの演奏は、「変な曲」に出会った時の山本さんの驚き・練習の苦労・これを紹介する演奏者としての自信など、鑑賞しながら色々な想像が膨らんで行き楽しかったです。

本村さんの演奏を目の前で聴かせていただくのは初めてでした。暖かくさまざまな表情の音色が本当に心地よく、そして改めて感動いたしました。も「知っている」曲ではありませんでしたが曲の解説も簡潔でわかりやすく親しみやすい表現で、演奏をより楽しむことができたと思います。今回のプログラムにある作曲者の曲をいろいろ聴いてみたいと思いました。共演の方々も素晴らしい演奏ばかりで、その絶妙なアンサンブルを感じられるのも「生」ならではだと思います。こんな状況の中、主催されるにあたって大変なご苦労がおありだったことと思いますが入場者数を制限されたことで、まるでプライベートサロンで聴いているような感覚があり極上の時間を過ごすことができたと思いました。人数制限をした中での非常に贅沢な音楽会でした。

外出を控えていたので久々のコンサートでした。冒頭、本村さんが今日のプログラムは宴会の音楽のようなもの、と仰っていましたが、一曲目のテレマンは普段あまり耳にしない通奏低音なしの楽しい二重奏で、まさにそれにふさわしい導入だと思いました。また、その後の曲もそれぞれの性格がバラエティに富んでいて、十分に堪能させていただきました。ありがとうございました。

こういう時期にも拘わらず開催していただけて嬉しいです。むしろファンはコンサートに出掛けたいと思っている人は多いと思います。バイオリンの方以外はどこかで演奏をお聴きしている方々ですし家族的な感じで良かったと思います。チェンバロの深町さんにも色々なところでお話しさせて頂いていましたし、楽しかったです。

昨日は素晴らしいコンサートでした。またぜひサルビアホールで、本村先生の演奏を聴きたいです。

バロックチェロっていい音色するんですね。うっとりしました。それにあのバロックらしくない難曲を果敢に弾きこなし、びっくりしました。バロックバイオリンも良い音を出していました。曲目もとても楽しく心地よく聴くことが出来ました。D管の可愛い音も初めて聞きました。最後のヘンデルの曲は、主人が高校の音楽の時間に初めてアンサンブルで吹いた曲だったそうです。今回もとても素敵な夕べとなりました。

多彩なプログラムですべての曲が印象に残る、まるで宝石箱のような演奏会でした。穏やかな対話、心ときめく疾走感、爽やかな風・・色々な物語を次々に見ていくようでした。会場のサイズ、響きとも室内楽にぴったりで、楽しいトークも相まって舞台と客席との一体感があり、とても居心地の良い時間を過ごすことができました。

1/29 「宇田川日和 萌え出づる色彩の響宴」に寄せられた声

宇田川さんの一年間の成長を実感させる素晴らしい内容でした。最初のバッハが実によく考えられた表現でありながら音楽的な感興に溢れ、前回のトッカータをしのぐ表現で驚きました。全体に技術的な面でも進境著しく、特にグラナドスは色彩的、音響的に圧巻の演奏ではないかと思いました。

昨夜は開催して頂きありがとうございました。生演奏会の素晴らしさを改めて認識しました。音色の多彩さと絶妙な間で奥行きのあるスケールの大きな演奏で余裕と貫禄さえ感じられました。一年の研鑽の成果が凄いと思いました。また丁寧に慈しみながら弾いていることも印象的で、こんな時期だからこその音楽への感謝の気持ちも良く伝わってきました。

コロナ禍で困難な時にリサイタルを開催してくださりありがとうございました。楽しみにしていた宇田川さんのリサイタルはとても素晴らしかったです。特にバッハの2楽章やメンデルスゾーンの音色の美しさやグラナドスの華やかさなど印象深かったです。また宇田川さんの演奏を聴ける日を楽しみにしています。

楽しめました。宇田川さんは弾きっぷり、リズム感が良いので後半が聴き応えありました。ドビュッシーは音色の変化が出来るともっと良いと思います。バッハは良く研究された立派な演奏だったと思います。ベートーベンは音の強弱や長さを研究されるともっと表現が豊かに、また古典的になるかと思います。今後が楽しみなピアニストです。

先日の演奏会は素晴らしかったです。久し振りに若い才能に触れて、清々しい気持ちになりました。プログラムも意欲的でしたし、お人柄の感じられる真摯で心の籠った演奏だったと思います。前回よりまろやかさが加わった気が致しました。次回も楽しみです。

宇田川さんの演奏、素敵でした。骨太でありつつ落ち着き感が増したように感じました。また次回をぜひお聴きしたいです。

このような状況下にもかかわらず、リサイタルを開催してくださいましたこと感謝しております。宇田川さんを聴かせていただくのは3回目です。素人が言うのもおこがましいですが、リサイタルにも慣れて緊張しすぎることなく堂々とされていたように思います。今回は特に演奏できることを喜び楽しんで弾かれていたように感じ、こちらも心地よさを味あわせていただきました。中でもアンコールのアラベスク素敵で、幸福感に包まれて帰途につきました。いつもなら余韻を楽しむ場が無いのが大変残念でした。

先日(1月29日)は、政府の緊急事態宣言期間中でしたが、文化芸術の灯火を絶やすことなく、感染拡大防止策に取り組みながら演奏会を挙行していただきまして、誠にありがとうございました。コロナに負けず、素晴らしい成長をなさっていらっしゃる宇田川さんのリサイタルには、今後とも是非伺いたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

1/22「2台のチェンバロ 4つの国」に寄せられた声

二台のチェンバロを聴く貴重な体験をありがとうございました。チェンバロ自体があまり聴いていなかったのですが、いろいろな種類があり、音色も違うことを知ることができました。ありがとうございました。お二人の演奏のレベルも高く、演奏する喜びに溢れていたように感じました。

バッハのチェンバロ協奏曲が大好きで、コロナ禍で迷いましたが、聴きに行って本当に良かったと思いました。フィッシャーからバッハ、素晴らしかったです。寺村さんがあんなに楽しそうに生き生きと演奏する姿にも打たれました。思えば他の楽器との協奏が多い中、そうだ今日はチェンバロが主役なのだと改めて思いました。ジャーマンの優しい音色とフレミッシュの音色を楽しみながらの四カ国をめぐる企画面白かったです。お話し聞きながらにならず残念でしたが、力強いアンコールまでフルに楽しませて頂きました。

厳しい状況下でも、多くの方がいらっしゃって演奏を楽しんでいましたね。チェンバロ・デュオは初めて生を聴かせていただきましたが、とても良かったです。

2台チェンバロのゴージャスな響きを堪能させていただきました。土居さん寺村さんのそれぞれの個性のチェンバロが掛け合い、融け合っていくのにただただ聞き惚れていました。あと、アルベニス、チェンバロにあうんですね!びっくりしました。ピアノよりもずっとしっくりきました。こういうときこそ音楽が必要なのだなぁ、 と改めて思いました。

チェンバロのコンサートは、以前、大田区蒲田のアプリコの地下ホールに行って以来でした。その時は、当然、チェンバロ1台でしたので静寂の中に音色が響くといった感じでした。今回は、2台チェンバロでしたので、ああ、これが本物のチェンバロなんだなと思いながら聴いておりました。

バッハ、本当に素晴らしかったです。なかなか演奏会でも聴けませんし、動画でも見たこともなかったですし、感動いたしました。お誘いいただいて、本当によかったです。私も、みなさんに喜んでいただけて、誇らしかったです。

楽しみました。お二人のソロは言うまでもなく、2台の ensemble きれいに揃っていて素晴らしいと思いました。

昨日はチェンバロ2台での演奏、とても贅沢な時間を過ごすことができました。ありがとうございました。どの曲も素敵でしたが、特に好きだったのはルイ・クープランでした。冒頭の演奏から美しさ・繊細さに引き込まれました。上品でやさしくて、心地が良かったです。またバッハ、2台のチェンバロでのフーガはチェンバロという音量の変化が少ない楽器ながら、緻密さと緊張から迫力を感じ、聴きごたえがありました。国ごとの音楽がテーマとの事で、奏者の特徴を捉えた弾き分けも素晴らしく、それぞれの国に訪れた時に感じた空気を、あの場で感じる事が出来ました。

国別にまとめられ分かりやすいプログラム、異なるモデルで製作され楽器として価値の高いチェンバロ2台、土居さんと寺村さんの卓越した音楽性と技術力、しかも息の合ったデュオ、のどれをとってもすばらしく新年の喜びを感じることのできる豪華な演奏会だったと思います。コロナのこともしばし忘れて友人達と良い時間を過ごすことができました。

2台のチェンバロ演奏を堪能させて頂きました。華麗で繊細なチェンバロのメロデイと音色に聞きほれました。F.クープラン、I.アルベニスの曲が馴染み易そうですね。特に、J.C.F.フィッシャーはバッハの協奏曲にとても雰囲気が似ていて、ちょっとしたお茶の間の演奏会として聞けそうです。普遍性があって、何やら器楽と言語との関連みたいなものに、興味が湧いてきました。帰宅後、調べていたら、天正少年使節が帰国後、秀吉の前で演奏したのが、チェンバロであったそうです。若しかすると、バロックの古楽や教会音楽が当時の宣教に大きな役割を果たしたのかしら?みたいな事にも、想いを馳せた夜でした。

国ごとにまとめられたプログラムがわかりやすく、趣きの違いを味わうことができました。チェンバロではイタリアとフランスの音楽を聴くことが多いので、特にスペインのプログラムは新鮮に思えて楽しかったです。ドイツ、素晴らしかったです。華やかなチェンバロの音色に彩られて、あまり知らないバッハを聴いた気がしました。二台のチェンバロの音色の違いを聴き取れたら、と思いながら聴いたのですが、アンコールでお二人が楽器を交換して演奏されたら、さらに違う音色が聴こえてびっくりしました。奏者によって音は変わるものなのですね。土居さんの深く内省的な音、寺村さんの華やかで艶やかな音、どちらも素晴らしいと思いました。贅沢な演奏会でした。

音楽の演奏会そのものが、何十年ぶりでした。やはり、生の演奏を聴くのは素晴らしいと思いました。クラッシック音楽は詳しくありませんが、古楽は好みに合うようで、これまでCDで聴いていました。今月でサラリーマン卒業、今後の趣味のひとつとしてヴィアガレリアの演奏会を楽しみにしています。

金曜日は興味深い演奏会を楽しませて頂きました。2台の音色を深く楽しめるプログラムだったと思います。奏者の個性も楽しめました。

バロックはあまり器楽曲は詳しくありません。今回も初めて聴く曲も多く、ジャーマンチェンバロというものも初めて知りました。強くて豊かな音色のチェンバロでとても良かったです。またチェンバロデュオは初めて聴きましたが企画が素晴らしいですね。曲や楽器などの説明も興味深く読ませて頂きました。またホールは古楽向きでとてもよいですね。

2台チェンバロ演奏、とても楽しませてもらいました。バッハ、見事でした。何よりお二人の息のぴったりあった演奏、2台のチェンバロによる重層的な音の響き、感激しました。個人的には、スペインものが嬉しかったです。アルベニスのセビリアも楽しめましたし、カベソンの小品ももっと他にも聞きたかったなという感じです。2台のチェンバロで巡るイタリア、フランス、スペイン、ドイツの旅、素敵な企画でした。

土居さん、寺村さん、岡田さん、ならびにスタッフの皆さん、このような困難な社会状況での開催は本当に大変だったと思います。本当にお疲れさまでした。2台チェンバロの演奏をコンサートで聴くのは初めてでしたが、とても華やかで、それぞれのチェンバロの個性の違いを感じることができましたし、国によって曲の雰囲気ががらりと変わるところも楽しむことができました。特に昔ギターを弾いていたこともあって、アルベニスのセビーリャは楽しみにしていましたので、聴けて良かったです。バッハのコンチェルトは圧巻でした。お二人の息の合った見事な演奏で、一瞬どちらが弾いているのかわからなくなるくらい、メロディーの受け渡しが自然で、特にフーガは気がついたら演奏者が変わっているので目が泳ぐようでした。

2台の楽器の異なる音色が楽しかったです。ソロのお二人も、合奏もお国ぶりを感じる素晴らしい企画でもありました。この時期に予想しなかったアンコールも心温まりました。

自身もバッハの音楽は大変好きですし、プログラム最後の曲の演奏は確かにすばらしかったと思います。併せて、今回の演奏会で最も感心させられたのは、プログラミングそのものです。 アルベニス以外は16~18世紀のチェンバロ音楽のみで構成されていましたが、あれだけの多様性が効果的にアピールされていたのは、やはり「プログラミングの妙」と「演奏者の方の音楽性」であると思います。ホールのサイズもあるかとは思いますが、チェンバロも良く「鳴って」いたと思います。 きっと楽器も良い楽器だったのだと推察します。

 

11/12 「国枝俊太郎 笛の旅 Vol.3」に寄せられた声

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バッハ次男は出だしが尺八のようでした(^o^) 今回はホール後方の席に座ってみましたが良かったです。クープランに始まりアーベルに至る(年代としてはフローベルガーが一番お兄さんですね)旅と、フラジョレット、リコーダー、トラヴェルソやチェンバロ等、楽器そのもののまさに「笛の旅」でしたね。

私には不安定な音色自体がとても面白く感じられました。トラヴェルソは憧れの楽器で、あいまいな音色を魅力に思っています。解説もすべて面白く聞きました。今回は、フローベルガーの曲に惹かれ(はじめて聴く曲と思うのですが)とくに低音を美しいと思いました。

『笛の旅』も3回目ともなると、初回からの視聴組としては恒例行事になりつつあると思います。「今回は何をやらかすのか?」(ミスが起こるという意味では無い)を楽しみにしています。今回何と言ってもメインであり注目していたのはエマヌエル・バッハ。MCでも触れられていたけど、これは中村忠さん抜きには語れない曲でもありますね。当たり前ですが、バリバリの本気モード‼️聴いているこちらも緊張しました。テンポや間の取り方はとても共感し、吹き終わった時の表情も鬼気迫っていました!

一昨日は、久しぶりの「笛」の音色に、心が和みました。「笛」と言っても、此処迄各種古楽器に凝ったコンサートは珍しいかと思います。特に、フルートをリコーダーに置き換えてみたり、ガンバが名手の音楽家の曲をフルートで演奏したりとか、いやはや、こういう風にも聴けるのね?と言うのは、新たな経験でした。有難うございました。

楽しい時間をありがとうございました。皆さん、国枝さんの解説の軽妙さと演奏の本格的なところのギャップが大好きになられたようで、「あれだけ、難しそうな笛を国枝さんなりに吹きこなすには、一筋縄ではいかないですよねぇ。」wwwなどと、絶賛していらっしゃいました。もう一人の友人は、今回がシリーズ最後と聴いて「国枝さんの演奏会、全部聴きたかったぁ。」と、残念がっていました。

毎回素敵なアレンジをありがとうございます。楽器の解説や素性をとても興味深く聞かせて頂きました。木管楽器があんなに長寿で17-18世紀のものが今でも現役とは思いもしませんでした。

さまざまな笛と、セレクトされた曲を聴くことができ、なんてぜいたくな時間だったことでしょう!とても楽しい時間を過ごすことができました。生演奏を聴くことの幸せをかみしめた時間でもありました。いろんな笛を操る国枝さんならではの演奏会かなと思います。次回も楽しみにしております。

ホールの響きも素晴らしく大変良い演奏会でした。岡田さんの貴重なチェンバロの響きは楽しかったです。最後のアーベルのソナタは良い作品ですね。国枝さんの演奏も楽しめま、私はトラベルソを演奏するので早速ペトルッチで検索してみました。

非常に贅沢な時間をいただきました。会場の音響は本当に素晴らしく、前回のこの会場の演奏会もそうでしたが、楽器の音色と音量バランスが大変良くて、他の会場で聴けなくなるのではと思うくらいで、サルビアホールの音は美しいです。演奏も充実感に満たされ、幸せな気持ちになりました。国枝さんの楽器とプログラムに対する思い入れが伝わってきて、また、柴田さんを思い出しながらしみじみと聴かせていただきました。龍之介さんのソロも、織り込まれた表現と豊かな音色を堪能しました。

今回も古楽器のフルートの力強く温かい音色の演奏会を有難うございました❣️

素晴らしい演奏会の企画をありがとうございました。国枝さん、岡田さん、おふたりのお人柄が表れているような素敵な演奏でした。横浜在住者として、コロナ禍で都内まで演奏会に足を運ぶリスクを考えると、鶴見まで電車一本で質の高い演奏を拝聴できるのは個人的にありがたいです。来場数の影響⁈もあるかもしれませんでしたが、その分、贅沢な響きに包まれて楽しいひと時でした。

トラヴェルソは、バッハで使用のプレストンと、アーベル使用のクローネで随分音色やキャラクターが違うなと思い、驚きました。クローネの響きが好きでした。プレストンは尺八のイメージが近いかもしれませんね。楽器の特色の違いが興味深かったです。柴田さんのチェンバロは、低音がとてもよく鳴り響いていてホールの箱の大きさに音が負けていませんでしたし良かったです。

前回に増して各楽器の個性が感じられる面白いコンサートでした。それこそ、生演奏でしか感じられない音色の味わい、貴重な経験をさせていただきました。あまり古楽は聴かない連れでしたが、帰りの車で「すごく良かった、面白かった」と何度も言っておりました。

今回も古楽器のフルートの力強く温かい音色の演奏会を有難うございました❣️

素晴らしかったです‼チェンバロの音を聴いたとき、生の音を浴びる快感を感じました。様々な笛の音に癒されました。

コロナの後のコンサートは、状況がそうさせるのか、今までよりもどこか緊張感がありますね。演奏家の方の切なる想いが、音と表現で伝わってきます。聴く側にとっても、今まで以上に密度の濃い時間であるように思えます。

エマヌエル・バッハの無伴奏ソナタの冒頭は和笛のようでした。国枝さんは、この曲をこう表現するんだ、、と新鮮な気持ちで拝聴しました。私は鍵盤楽器は弾けないのですが、フローベルガーの組曲も素晴らしかったです。フルート吹きとしては、普段あまりお名前を伺わない作曲家ですが、チェンバロの音色がホールに静かに響いて、とても美しかった。

10/27「コンセールで綴るフレンチ・バロック」演奏会に寄せられた声

感激!フランス音楽の雰囲気を堪能させていただきまさした。フラヴェの曲にも、フルートを吹いているものにとってとても新鮮に感じていました。

素晴らしい時間をありがとうございました。特に今の時期に、生の演奏を聴くこと、ましてや古楽の楽器の演奏を聴けることは、本当に貴重なことです。サルビアホールの素晴らしさにも、感激。

3つの楽器がどれも主張し過ぎず抜群のバランスですばらしい演奏だったと思います。心地よい響きに包まれて幸せなひとときでした。チェンバロの高音も美しかったです!

国枝さんやガンバの小澤さんの指使いまでよく見えて曲を聴きながら凝視してしまいました。個人的にはクープランもいいですが私はドラヴィーニュが好きです。トラヴェルソのおおらかな響きにも癒やされました。

最前列で堪能させて頂きました。プログラムの曲はもちろんですが、アンコール曲もとっても良かったです!

フレンチバロックの瀟洒な雰囲気に浸れた素晴らしい夕べでした。耳に優しく美しく、、とっても素敵なコンサートでした。

なかなかのプログラムで中身も充実でしたね国枝さんは寄り添った気遣いにいつも感心します。それにしても柴田さんのチェンバロ、素晴らしいですね。クープラン、一層引きたちました。

気兼ねなく心地良く、どの演奏も優雅な絵の中にいるような気分に浸れました。曲の終わり方、笛とガンバの響きあいが特に素晴らしかったです。

笛の響きはとても魅力的でした。フラジオレットという楽器の名ははじめてききました。

心地良く優雅なひと時をありがとうございました。重なりあった音色、独奏、どちらもそれぞれ味わうことが出来、満足でした。中でも笛の澄んだ柔らかな音色が印象的で、 あら!今度の笛はどんな音かしら!とワクワク感もあり楽しませて頂きました。

フランスバロックの優雅な感じで、良い演奏を聴かせていただきました。50席限定で贅沢させて頂いた感じです。 ありがとうございました。

楽しいひと時でした、コンセールは愉悦に満ちて、大いに癒されました。古楽に接する久しぶりの絶好の機会でした。知らない消極にも触発されることが多々ありました。

 

9/11 ムジカレセルヴァータ「テレマン=パリ・カルテット」に寄せられた声

困難な中での開催、ありがとうございました。上品ながらアグレッシブ、多彩な音色、他では聴くことが出来ないような味わいであると感じ入りました。観客側も心の中では熱狂的な感動ぶりであったのではと思います。

久しぶりのライブを堪能させて頂きました。テレマン、アップテンポで素敵で、バロックのイメージが少し変わりました。

1730年のハンブルク四重奏曲はきちんと意識して聴くのは今回初めてでしたが、スリリングな部分がたくさんあり演奏者は大変だと思いますが、聴いている方にとってはとても楽しい曲ですね!バロックチェロの素朴な音がホールに響き渡り、バイオリン、チェロ、チェンバロがそっと寄り添い、それは心地の良いひとときでした。

コンサートとても良かったです。最後の曲なんかスリルがないと面白くないですよね。良かったです。国枝さんの笛もいい音だったし、皆さんブラボーでした。

とても楽しめました。サルビアの響き、良いですよね。吹いても聴いても気持ちいいです。PPの繊細な響きも隅々まで聴こえるのがいいですね。

フルートに偏った聴き方をしてしまった感がありますが、心地よい響きに浸った一時でした。このような時節にご苦労の運営だと思われますが、このようなコンサートがつづいて行くことを切に願っています。

レセルヴァータのテレマン四重奏には私がバロック音楽を好きな理由の全てが詰まっていました❗️ 対位法が織りなす音のタペストリー、古楽器のいぶし銀の響き、楽しい会話のような楽器間の掛け合い、これでもかと溢れ出す美しい旋律の数々‥ 贅沢過ぎます🎵🎵

現代のフルート本当に木管楽器だった事も分かりましたし、あの至近距離で室内楽の演奏を聴けるのも貴重な体験でした。眼を開いて見えるものと眼を瞑り聴こえて来る音で音像の位置が違うのも新鮮でした。同伴した友人も古楽器の演奏間近で聴くのは初めての様で喜んでました。

「難曲」とのお言葉がありましたがプロの方にもスリリングな曲なのですね。それでもそうと思わせず爽やかな印象を残されたのはさすがと思います。また、ムレという作曲家は初めて知ったのですが(超有名なRondeauの作曲者さんなのですね)、面白い曲だと思いました。

ほんとうに久しぶりに生の演奏を聞く機会をいただき、「そこで音が出ている」ことだけでも感激でした。皆さんひとりひとりの演奏のすばらしさと息の合った間合いがよかった。古楽器ゆえになのかもしれませんが、音色がとても柔らかく響いて気持ちのよい一時を過ごせました。

小生はジャズも含めて生演奏を聴くのは半年振りでしたが、やはり音楽は生に限りますね。前半2曲を聞き逃してしまったのですが、最終演目の盛り上がりでの一体感と、アンコール曲の踊りたくなるようなリズムが素敵でした。

きょうも、素晴らしい、楽しい演奏会をありがとうございました

テレマンの今回の曲は、はじめて聴くものでした。もう一度きいてみたいと思いました。ムレも初めて聞く名前、面白かったです。ブラヴェもとてもよかったです。

なんとか、伺えてよかったです。いろいろ、勉強になる点もあり、よかったです。

やはり演奏する方々のステージ上での音のやりとりを目の前で堪能させていただけてよかった! 感無量でございました。あのチェロ ホント大変! でも素敵でした

2020/1/24 宇田川日和リサイタルに寄せられた声

最初はかなり緊張している様子で、思わず頑張れ💪と声援を送ってしまいましたが、後半、特に締めのリストとアンコール曲は最高でした。

宇田川さんの演奏は若々しい感性と堂々とした風格が共存する個性的なもので、ベヒシュタインのピアノの音色とも相性が良く、うっとりと聞き惚れてしまいました。

ベヒシュタインを使用しての素晴らしい演奏で感動致しました。特にリストのバラードは素晴らしく、今後の益々の御活躍を大いに期待しております!

音楽性、将来性を感じ、ペダリングが素晴らしいと思い、音に透明感がありました。ベートーヴェンの31番、32番もぜひ弾いてください。

リストの演奏が印象強く、心が温まる素敵な演奏でした!

大変素晴らしい感動的なリサイタルを最前列で体感させていただき、とてもハッピーな夕べを過ごさせていただきました。今後の益々の宇田川さんのご活躍を心からお祈り申し上げます。

いつもはチェンバロで聴いているバッハをピアノで聴くととても新鮮な感覚で、宇田川さんはチェンバロも弾かれるそうですがどうやって弾き分けていらっしゃるのでしょうか。全曲バッハをピアノで‥ というコンサートもいつか聴いてみたいです。

変更はあったものの、大変意欲的なプログラムでしたし、演奏も前向きで力強かった。
初々しく好ましい雰囲気で始まり、後半に向かうに従い、音も角が取れてまろやかに
なり、深みが増した印象。演奏者の素直な性格が現れていて、こちらも心が洗われるような演奏会だった.

宇田川さんの初々しさは、とても新鮮です。また、後半のリストは、ストイックで宗教的精神を持つ作曲家の苦悩が十分表現されていました。Bechsteinのピアノも重厚で心に迫るものがあります。

ベヒシュタインの持っている音色をとても良く引き出していたと感じます。力みのない自然な音楽で豊かな響き、これから更に磨いていってほしいと思います。素晴らしい音楽性です。初めに「リラックスして聴いてください」と言った意味が演奏が終わった瞬間にわかる演奏でした。ベヒシュタインのピアノから発せられる音色にうっとりします。

何と言ってもリストは素晴らしかった。作曲家の精神、魂の躍動を直接体感しているような圧巻の演奏でした。あの若さにしてこの迫力は凄いことです‥ 5年後、10年後どんなことになっているのか‥ 末恐ろしい(笑)ほどの才能を感じました。

余韻の残る繊細な演奏でした。アンコールの月の光もすばらしかったです。

初めて聴くことのできる曲が多かったのもとても楽しく聴けました。

クラシックに詳しくない私でも心に残る素敵な音楽でした!

バラエティーに富んだ選曲で時を忘れる楽しさでした。曲目の中でバッハは少し唐突なのでは‥と思っていたのですが、各曲の流れの中でピリッと山椒のようなアクセントとなっていました。

卓越した技術でした。

宇田川さんのリサイタルを聴くのは初めてでしたが、聴いてよかったと思う大変素敵な演奏でした。ベートーヴェンの30番は変化する曲調にわくわくしました。

眼を閉じて聴いたら、素敵な音色に包まれた気がしました。

宇田川さんご本人の声を届けてくれてよかった。

構築力、音の艶や芳醇さ、リズムの弾力、音色の多彩さ、どれをとっても以前の演奏を上回る素晴らしい表現で、どの曲も魅力的な表現でした。

凄い演奏でした、ぜひまたリサイタルをひらいてほしい。どの曲の演奏も完成度が高く、素晴らしい。特にバッハとリストが良かった。

宇田川さんのピアノとベヒシュタインのピアノの相性がとても良いと思いました。本当に美音です。音楽性、卓越した技術に将来性、ぜひまた聴かせて頂きたいと思います。

とても迫力のある演奏で、カッコよかったです。特にバッハのトッカータ、左手が唸っていてすごかったです。

とても音楽的で美しかったです。リストが印象強く、そしてドビュッシーが一番良かったです。

リストの印象が強く、雄大な自然が目に浮かぶような素敵なピアノに心が洗われました。

ゴツイ腹に応える音でした、これからもぜひ追いかけてみたいと思いました。リストのペトラルカはすがすがしい心地になりました。

ドビュッシーはとても幻想的で良く、リストは穏やかさの中にはげしさもあり、心地よい音色でした。最後のドビュッシーの月の光もとても良かったです。

どの曲も素敵でした、グラナドスに、リストのバラードが特に印象的でした。

音楽性、技術、将来性ともにすばらしく、親しみを持てる人柄のうえに、スキルがすばらしい。リストは壮大で圧巻な演奏だった。

サロンが暑かった。ベートーヴェンの時代は大ホールではなく、このようなサロンでピアノ演奏を聴いていたと思うので、贅沢な感じでした。

2019/6/20 岡田龍之介チェンバロ・ソロ・リサイタルに寄せられた声

前半のマルシャンのサラバンドがとても印象的でした。和音の変化で遠近感を感じ、フレンチの華やかさと美しさの奥行きある素朴な歌が聞こえました。クープランの選曲は、特徴がはっきりした曲ばかりで、とても楽しく聴きました。氏の音楽は、感情に左右されず、根本に様式感がはっきりと表現され、なかなか聴けない演奏なのでぜひどんどん演奏を聴きたいです。

年代的にも内容も非常に幅の広い選曲で、チェンバロの持つ様々な魅力を堪能することが出来ました。チェンバロに対する固定的なイメージが崩れて、これまで知らなかった新しい楽器を聴いているような気がしました。

久しぶりに、そして生のチェンバロの音色を間近かで聴くことで、眠っていた脳の部位が刺激を受けたようで、とても気持が良い時間を過ごすことができました。そのお蔭なのか昨晩は熟睡できました。

とても繊細な響きの上に歌が流れて美しかったです。

フローベルガーとクープランが気に入りました。特にクープランは思い入れがあるとのことだけに、至福の時間を味わえました。これは前から思っていましたが、クープランの音楽に内蔵されている、クープラン独自のリズム感が演奏者のリズム感と合っているようです。ここで言うリズム感は狭義のそれではなく、その作曲家の持っている音楽の流れと重なっていますから、演奏家と作曲家の幸運な出会いのようなものです。

初めてのチェンバロの生の演奏に魅了されました。

実に清廉な響きがして、心が奪われました。こういう音がするんだと認識改めました。
演奏者のお人柄、そのもののような演奏だったと思います。

マルシャンは静かなチェンバロの音色に躍動感あふれるリズムを与えて、とても爽やかに心に入ってきました。クープランの神秘なバリケードは、低音の繰り返しの中に複雑な旋律が見え隠れして面白いでした。

前半で、いいな、誰の曲?というのばかり。みんな知らない曲なので、途中に「次は・・・」と入れてくれると良かったです。バッハはピアノでも合いそうと思った後、アンコールの曲はこれぞチェンバロ!という曲で味わいました。

氏の温厚で誠実な人柄の滲み出る演奏だった。清けさの中に「戦ってきた時間」をも垣間見えた気がします。音楽を続けることの困難さを乗り越えてある、今の氏の演奏に励まされた気がしました、ありがとうございました。

タッチは時に繊細、時に力強く空気を震わせていました。会場の特性とも合って会場全体が共鳴しているようで感動しました!ほんとうにアッという間の2時間、もっともっと聴いていたかったです。

初めてチェンバロの演奏を生で聴かせて頂いてから 随分とたちますが花岡先生と共演されていた氏の演奏が当時、とても新鮮でした。今回はたっぷりと ひそやかであったり 力強くもあるチェンバロの音色を心地良く堪能できました。

一音も聞き逃さないように気持ちを研ぎ澄まして聴きました、その音の美しさにただただ感動です!ヴァージナル曲、もっと聴きたいです。

別ホールのコンサートでチラシを拝見し伺いました。本当に素晴らしいコンサートで、このように幸せな時間を頂き感謝しています。昔とかわらぬ暖かな人柄の音楽が伝わってきました。

チェンバロの実物を初めて見ましたが、間近で見せて頂けるともっとうれしいです。

チェンバロという楽器について、少しご説明があったら一層良かったかなと思います。聞きかじりの知識しかないので、プロの方からお話が聞きたかったです。ペダルが一切ないので演奏は非常に難しいと思いますし、音色を変えるストップ?のようなものの機能や効果もよく知らないもので。

曲の解説をもう少し聴きたかった。

連れ合いがクープランがとても素晴らしかったと言っていました。岡田さんのご説明で「まるで万華鏡のよう」という表現がありましたが、そう思って聴いていたら本当にキラキラと輝く宝石のようでうっとりした。

なつかしく、ほっとする、やさしい岡田サウンド、心地よく心に沁みました、ありがとうございます。

チェンバロ・ソロ・リサイタルは20年くらい前だったので、とても楽しめました。

本当に素敵な演奏で感動しました、涙のパヴァーヌがとてもすきなので嬉しかったです。

とても素敵なチェンバロの音に、心癒されました。

優雅な音色にうっとり致しました、贅沢なひとときを過ごさせてもらいました。

時代的にも音楽的にもチェンバロって、こんなに幅の広い楽器だったんだ、と再認識させられました。

 

フランス音楽の旅 トリオ・シュタムティッシュ演奏会に寄せられた声

知らない曲もあり面白かった

クラリネットバスーンピアノの個々の音色が際立つトリオの響きと、そこにオーボエが加わることで4つの音色が溶け合ったまろやかなカルテットの響きの対比がとても印象的なコンサートでした。

馴染みの無い曲ばかりだったが、とても楽しいひとときを過ごさせてもらいありがたい。

鶴見駅は都心からもとても便利な場所なので、次回からは会社帰りでも余裕だと思います。

フランス六人組音楽、楽しみました。ありがとうございました アンコール曲も親しめよかったです。

素人の耳にも馴染む音色で、技術的にもたいへんお上手とお見受けしました。アンコールにムーランルージュが演奏されましたが、知っている曲は安心感がありますね。

とても好感度の高いトリオで、個人的に自分がオケでやる時も、もっと管の音をよく聴きながら演奏しようと思わせてくれました。

楽しい音楽会をありがとう。とにかく、おしゃれな演奏会でしたね。オーポエ、クラリネット、ファゴット、友人の中でも、おしゃれな人しかやってませんでした。

フランス音楽の旅の終着点はとてもさわやかな風を感じる場所でした。クラリネット・ファゴット・ピアノでのトリオは初めてでしたが、絶妙のバランスがすばらしく、19年続けている力を感じましたし、それは輝かしい響きのオーボエが加わり豪華なアンサンブルでした。

シリーズの企画が本当にすばらしいと実感しました。次のロシア音楽の旅もとても楽しみ。

一つの曲の中で複数の楽器の個性豊かな囁きを同時に聴いたような感じというのでしょうか、調和しているのにそれぞれの個性が際立っているような、そんな独白劇のような面白さがありました。とても新鮮で楽しかったです。ロシアも期待しています!

ピアノの音が響き過ぎてしまうのでは?と少々心配でしたが、ピアニストがその辺を配慮して弾いていたこともあり問題なく、よく管楽器とバランスしてまろやかな音に聴こえました。

クラリネット、オーボエ等の管楽器のコンサートは初めてなので新鮮だった。なかなか知った曲がないので、音色を楽しんだという感じだったが、最後のムーランルージュは感動した。

木管楽器(オーボエ、クラリネット、バスーン)とピアノの共演が当方にとって非常に新鮮で正直あっという間の2時間でした。特にバスーンの音色がお気に入りです。

ガンバ・トリオ プリズム演奏会 に寄せられた声

とても繊細で豊かで美しい響きで、まるで500年前のイギリスやフランスへタイムトリップしたような感覚になりました。子弟で本当に息の合ったすばらしい演奏でした。

素晴らしかったです!!    響きに聴き入りました。   とっても素敵な音でした。

響きが素敵! 教会に合っている、音響もいい。楽器の説明もあり、分かりやすかった。

選曲、構成、お話、演奏、そして会場の雰囲気と音響もすべてが相乗効果で、素晴らしいコンサートてした。同じように聞こえがちな対位法の曲を、あらかじめ作曲家による違いを示唆していたことで、より耳を澄ませられたと思います。

ヴィオールの音色がすきなのです。何か遠い日の追憶のように不思議と心に沁み入るものがありますね。

ルネッサンスの対位法からバロックへ発展していく過程もガンバの音を聴きながら楽しむことができました。

プログラミング、演奏全てがとてもクォリティの高い内容で素晴らしかったです

とても貴重な体験で、ガンバの音色はとても柔らかくふくよかでうっとりしますが、高い技術を持った演奏家の方々が合奏の様々な可能性を披露くださり、この楽器に対する認識が大きく変わりました。少しもっさりとした古臭い音・演奏のイメージがありましたが、何と瑞々しく、表現力に富んだ演奏なのでしょう!

特に低音の響きが魅力的でした。弦の数が多いせいか、複雑な音で、深い味わいに魅了されました。

会場の大きな箱とそれぞれの楽器の小さな箱の響きあいは、とにかく素晴らしかったです。

無音環境にされたことで教会の響きが一層高まったと思います。

前半は曲が短くアンサンブルも地味な印象で こういう音楽なんだと興味深い経験でした。後半はバロックの雰囲気が有って、すっかり馴染んで聴いていました。生の演奏はいいですね。音の空間の中に浸る幸せですね。

全ての曲が心地よくあっという間の90分でした。曲ごとにトレブル、テナー、バスと楽器を変え同時に音階記号の異なる譜面を演奏することはとてもハードルが高いと思いました。演奏家の皆さんと聴衆の皆さんの緊張が一つになった空気感をいつまでも楽しんでいたいと思っておりました。

低音~高温までの響きに癒されました。

複数の音の重なりが、とても豊かな音色を生み出して、心の奥に染みとおる思いがしました。

「プリズム」公演、本当に素晴らしいですね。ガンバ・コンソートの生は今まで何度も聴いてきましたが、3声ばかりというのは初めてでした。

フレンチは雰囲気も一変して会場の空気もフンワリと、クープランのコンセールはやはりガンバ・デュオで聴くと格別ですね。

プリズムの音が大好きです! いろいろなジャンルの曲をたくさん聞けました。

ルネサンスからバロック期にかけ、バラエティーに富んだ選曲で、そういう意味でも全く 飽きることなく、アッという間の2時間でした。

同一種類の楽器だけによるアンサンブルが良かった。各楽器に平等な役割があり、編曲の方法を学べる。

フランス音楽の旅第四回 加藤さんvs坂野さん に寄せられた声

 

素晴らしい!難曲の数々を、情熱的に!丸ごとアンコールできたら、と。

加藤さんのヴァイオリンの上手さに正直驚きました。イザイの左手ピィッチカートも見事で庄司紗矢香、渡辺玲子がアンコールで使う超絶技巧、加藤さんも負けておらず素晴らしかったです。

加藤さんは卓越した技巧をお持ちで、特にイザイにおいてそれが発揮されていました、また一方、ピアニストの表現力も驚くほどすばらしかった。

ヴァイオリンの有している力強さを存分に引き出したような迫力ある演奏だった。

ありがとうございました。疲れた心の奥まで澄んだ音色が染み通って、生き返った心地です。

ヴァイオリンの端正な音楽作りは、洗練されたボウイングと美しい音色で聞き手を魅了し、ピアノもヴァイオリンをよくフォローしながら出るべきところではなかなか主張していて、でもよくコントロールされていて雑なところが無く、メリハリのある表現で見事でした。

セザールフランクのバイオリンソナタは。一言で言えば神性を感じました、感覚的直感的に。加藤さんも坂野さんも何かが乗り移った様な演奏で、演奏が終わりにこやかに挨拶をされた時は、あぁ人間に帰ったとほっとしました。

加藤さんのバイオリンはすばらしいです!繊細な音が特に美しく、イザイは本当に感動しました。遠くを見るメガネを忘れたため間近の2列目におりましたので、完璧なテクニックを視覚でも楽しませていただきました。

昨日は実に楽しいコンサートでした。フランス近現代のレパートリーは大好きですが、生で聴く機会をなかなか持てなかっただけに、今回は収穫がたくさんありました。演奏者お二人で決めたプログラムも筋が通った素晴らしい物でしたし、お二人のアンサンブルも息がピッタリでしたね。

最近、ワーグナー、ベルディ等の“重厚長大”系を聴いておりましたが、今回の演奏会をきっかけにかつて集めていた旋律の美しい室内楽もLP(!)を整理して聴いていきたいと思っています。

バイオリンとピアノの音量バランスがもう少し調整できればさらに良かった

加藤さんのバイオリンは音がグイグイと前に出てきてソリストとしての才能を感じました。

イザイの特徴でもある超絶技巧を完璧に弾き込まれ迫力ある素晴らしい演奏でした。

大変インパクトある演奏会でした。期待に違わず最初から最後まで凄い演奏でした。普通あいだに1曲はお腹に優しい?曲を入れたくなるもんですが、今日のは凄いでしたね?

3曲めの無伴奏の演奏は難解でしたが、生で見て聞くことにより、その技巧と音色の美しさに格別なものを感じました.そして徐々に盛り上がり、最後の演目では心を打たれるヴァイオリンとピアノの協奏を楽しむことが出来ました。

フランク得意の循環形式の代表曲として、美しい主旋律がソナタ全体に展開され感動的なエンディングを楽しみました。

ピアノの坂野さんには驚きました!タッチの繊細さといい、アンサンブルを形作るバランス感覚といい、どれをとっても抜群でした。

いつにも増してユニークでパワーあふれた企画でおもしろかった、「敷居の低い 尖った演奏会」でした。 リラックスするつもりが、元気になってしまった。

本当に何から何まで素晴らしいコンサートだったと思います。楽器も鳴っていたし、正に唄うようなメロディー。いゃあ、本当に良かったです。

フランス近現代の曲は音に彩どりがあっていいですね?

素晴らしかったです、プーランクの歯切れの良さと深い音に圧倒され、フランクは今月からvn.レッスンでトライするのですが、今回演奏にとても感動しました。ブラヴォー!

パリで音楽を学ばれたのが伝わってきます、難曲揃いなのに本当に素晴らしい!

生の演奏の迫力を感じることができました。

 

 

 

フランス音楽の旅第三回に寄せられた声

フランス18世紀の器楽の様々な側面を味わい尽くせた、贅沢なプログラム、堪能いたしました。

本当に素晴らしいコンサートでした。あれだけ楽器の数が多く、それぞれの演奏家の方のレベルが高いので、ハーモニーが素晴らしいです。

聞きごたえがありました。やはり木管が入った6人のアンサンブルだと音に厚みがありますね。バロックの音は、柔らかくて心地よいのですが、ここぞというところでのパンチ力がイマイチで何となく平板な感じがしていましたが、昨日はすごく深みを感じました。

トラヴェルソとオーボエの音が、あれほど弦楽器やチェンバロに合うとは思っていませんでした。同時に、トラヴェルソとオーボエ同士も、音色やフレージングが合っていて、これはお二人の技の卓越でしょうか。

前半の2本のバイオリンのトリオソナタは自分でも勉強してみたい曲になりました。櫻井さんのヴィオールと岡田さんのチェンバロの曲も美しいアンサンブルでしたね。間違いなく今までで一番盛り沢山な記憶に残る演奏会だったと思います。

演劇趣向はとても素敵でした。ナレーターも本当に感じがでていてお上手でした。

今回の演奏会は、いつもにもまして、感銘深いものでした。アンサンブルがとても密で、お互いがお互いを知り尽くしているようでした。小野さんは今回急遽の出演だったでしょうか。曲を消化したうえで、アンサンブルを仕上げている小野さんの経験値のたしかさを感じました。

バロック・オーボエは正確で確りした音を出すのが難しい楽器なのだろうと想像しました。川村さんの説明も、なるほど時代と共に強く正確に音がでるように工夫されていったのだな、ということがよく判りました。

バロックオーボエの方の解説では、今と昔の楽器の構造の違いを、興味深くお聞きしました。ホールが大きくなっていくことにより、楽器が改造されていくのは、ヴァイオリンを含めてどの楽器も同じなのだろう、ということが分かりました。

バロックオーボエはベルリン古楽アカデミーの演奏を聴いたことがありますが、何とも素朴で素直な音色ですね!ほとんどリコーダーでキーもなくハーモニクスを駆使して音域をカバーしているとは神業のようだと思いました。

後半部分に関しては、原曲のスタイルで鑑賞できる大変貴重で得難い時間だったので、私はとても良い試みだったと思います。(他では体験すること自体が難しいです。)ただ、古楽器には頻繁なチューニングが必要になることを知らないと、もしかしたら、途中のチューニングに違和感を覚えた人がいるかもしれません。

岡田さんと櫻井さんのデュオがみごとでした。櫻井さんの、延ばした音に入ってくる、チェンバロのアルペジオの美しさや、櫻井さんのボーイングのアタックを助ける拍節感など、アンサンブルのお手本のようでした。選曲や練習が大変だと思いますが、いつかお二人のデュオのみのプログラムの演奏会も、聞いてみたいと思います。

ガンバの演奏は、とても良い響きで、ずっと聴いていたいような気持ちになりました。

後半のリュリ賛は短いナレーションが入り劇場の雰囲気を盛り上げ、すばらしい器楽オペラになっていたと思います。

クープランのリュリ賛があんな大作だと思わなかったので、全体の流れとして鑑賞しておらず、ちょっと後悔です。この曲は、一曲一曲のモチーフをしっかり把握してないと、良さがわからなくなってしまうように感じました。

後半の曲目は、演奏は素晴らしかったです! 曲目毎に表情が違って、でもやはり全部根っこ同じで、、、(素晴らしい)というのが私レベルの素人感想です。

バロック音楽は好きなので、宮廷にタイムスリップしたような気持ちで、楽しませて頂きました。ナレーションのおかげでストーリーも分かりましたし、リュリがアポロンに讃えられている図や美しいミューズたちのバロック絵画(らしきもの)も頭に浮かんできて、面白かったです。

バロック音楽の一端を垣間見る非常に有意義な時間でした。

岡田さんの通奏低音は、曲によってあれだけ響きをコントロールできるのはさすがでした!

後半の一曲一本勝負については、素人の当方にとってナレーションが入り、状況に応じた演奏になり非常に集中して聞き入ることができました。

私達は最後列から2列目の演奏者さん達の出入口近くにおりましたが、どの楽器の音もかなり大きく聞こえました。あの教会は後方または壁の近くが響きが良いのかもしれません。

司会のMCは半分も聞き取れませんでした。声は少しくぐもっていて、マイクのエコーがそれを増幅するので、ますます聞こえにくくなります。あれくらいの広さのホールならマイクは不要で、あの教会で何度かMCや解説を聞きましたが、マイクはなしでも後ろの方の席で全部よく聞こえました。

昨日は面白かったです! 演奏家皆さんの演奏レベルがそれぞれとても高い事を改めて思いました。ガンバとチェンバロだけの曲目は、お二人とも力量があるなあ、と感心しました。

後半のインタヴュ-は、整理してくれればとても聞きたい内容でしたが、時間が3分の1で、マイク含め音響を変えていたら良かったです。

 

鶴見de古楽 髙橋弘治 無伴奏チェロ組曲 vol.1 に寄せられた声

バロックチェロには、あまり良い印象がありませんでした。持っていた有名なチェリストのものが、たまたまかもしれませんが無味乾燥な演奏とカラカラの音色、高橋さんの演奏は、バロック楽器だからという教条的な演奏ではなく、とても暖かい音楽性が支えていた演奏でした。

高橋さん、とてもよかったです。楽器を演奏する者としては、演奏家の緊張感はとても好感が持てます。曲が進むにつれて、弓を持つ手首が柔らかく、伸びやかになられたように思います。そして、チェロの箱?をならしていましたね。会場も鳴っていました。最後のサラバンド、素敵でした。

鶴見のホールは初めてだったのですが、素晴らしい音響ですね。バロック等室内楽にはちょうど良いサイズで、だからこそ楽器の微妙なタッチまで非常に鮮明に聴こえました。残響もちょうどよい感じですね。

目の前で見ていても、どうやって弾いているのか分からないくらい凄い技術で、高橋さんの才能に驚くばかりです。最後にホッと溜め息をついておられたのが印象的でした!

高橋氏の演奏は、硬質で明快な音色であり大変好感を覚えました。日本人の精神性により解釈された演奏であるが故に、非常に受け入れやすい。

4番のプレリュードは、それだけで一つの宇宙的な曲で、あれっと思うフレーズを挟みながらめまぐるしく転調・転調・また転調の末、EsDurの最初のテーマに戻った時の感動は、ブルックナーの長大な交響曲の最後の最後にムクムクと一楽章のテーマが蘇る、それに似た感動がある名曲です。高橋さんの演奏は、それを感じさせてくれたのは素晴らしかったと思います。大変な難曲ですが。

初めて生で、バロックチェロのソロを聴きました。バッハはバロックチェロで聴くと、あの時代にタイムスリップしたような感覚にとらわれます。モダン楽器での演奏とはずいぶん違う印象ですね。荒削りなところがより力強く心に響きます。

ソロであれだけ集中した演奏は、大変だろうと思いました。

思わぬ収穫?がバッハ以外の曲で、全く知らない作曲家でしたが、ボッケリーニなどと比べても曲の独創性が高く、意外な展開があり大いに楽しめました。

第二回フランス音楽の旅・クラヴサンデュオに寄せられた声

2台チェンバロとってもゴージャスでした!ジャーマンタイプの音色はプラチナの光、フレミッシュは金色の光のようでした。プログラム選曲も素晴らしく、これ以上なく素敵なコンサートでした。最後のラモーのシャコンヌとアンコール、素晴らしかったです!!!

これからも良い音楽を是非おきかせください。ダングルベールの曲は難曲ではないですか?すばらしかったです。

岡田龍之介氏編のラモー・デュオ! 好企画でした。

本当に、贅沢なコンサートでした♪

17世紀から18世紀にかけてのヨーロッパの雰囲気が伝わってきました。特に最後のアンコールの後半テンポがぐっとあがっても二人の息がピタリあっているあたりさすがという感じです。

落ち着いたとても良い会場と思いました。

ウィア・ガレリアの演奏会に伺い出してから古楽器、特にチェンバロが大好きになりましたので、昨晩の企画は素晴らしかったです。柔らかい低層音とやや軽い感じの有る高音域のハーモニーはとても素敵でした。

ピアノと違う、多層的(?表現しにくいのですが。。。)な響きを満喫しました。

とてもすばらしい演奏会でした。私の中で毎回楽しみになっています。特にチェンバロ2台の曲では何とも言えないすばらしい響きを感じました。

同じチェンバロでもあんなに音色と響きが違うものなのですね。共鳴すると更に深みがまして、とても楽しく聴かせて頂きました。

なかなか製作者と演奏家のお話を聞ける機会はないので、面白かったです。

演奏会では、演奏者と司会者の解説があるので興味深くきくことができ、理解が深まります。ジャーマンの柔らかい優しい調和のとれた響きが心地良かったです。照明を落とした教会でのコンサートは、厳かでとても素敵でした。

時代が下るにつれて曲も複雑になっていき、面白い。

圧巻でした!!

二人の息がピッタリでGood !!

チェンバロの魅力がわかる演奏でした。選曲がバラエティに富んでいて、それぞれ楽しむことができました。チェンバロに対して持っていたイメージが変わりました。とても楽しかったです!

すべて満足しました。

国枝俊太郎 ヨーロッパお国巡り「笛の旅」に寄せられた声

サルビアホールで聴くのは初めてでしたが、音響がよく、バロックや室内楽の演奏にはうってつけと感じました。

会場は平行面をできるだけ避ける作りになっていて、且つ天井が高いのでなかなか凄いと思いました。広さも室内楽には最適ではないでしょうか?やはり天井がここまで高いと倍音の響きが心地良い感じです。

とても素敵な時間を過ごすことが出来ました。゛演奏会をシリーズで楽しむ。゛企画で、演奏を聴かせていただくばかりでなく、楽器について、そして、それに纏わる歴史も学ぶことができます

楽器に対する愛情が伝わり演奏とは奏者と楽器の共同オペレーションであると感じました。楽器も生き物であり、200歳以上の楽器に文字通り息を吹き込むのも目の当たりにしました。全身で音以上のものを感じることが何度もあり木管とは官能的な楽器であると体感しました。

木管楽器なのに金属製が多いなか、今回は本来の姿を三拍子揃って聴くことが出来て良かったです。象牙はビックリでしたが。

確かに大手町から鶴見方面は、移動に時間がかかりますが、魅力あるプログラムに対してはフットワークも軽くなるかと思います。

「演奏家」「ホール」「お客様」の3要素がそろった気もちの良い演奏会でした。

鶴見はちょっと遠いかと思いましたが、素晴らしい演奏でした。

4種類の基準音が記載されていたので、まさかチェンバロを変更しながら・・なんていう事はなく、リコーダーが幾種類もあるという事でした。

チェンバロやフルートが奏でるバロックに耳を傾けていると、このような精神性の高い音楽を生んだその時代的背景はどんなものだったのか、一方、近代・現代の音楽にも今を生きる人間の精神性が反映している筈だが、後世、歴史はどのようにそれを評価するのだろうかなどと、思いを巡らしていました。

帰りも演奏会の話で盛り上がりながら帰宅しました。 最後の象牙が現代のフルートに近かったなど話しておりました。

奏者のお人柄、司会者や、チェンバロ伴奏者から伝わる安心感、安定感が知的好奇心を高揚させるのではないでしょうか。会場もいいです。駐車場もあり良かったです。鶴見de古楽いいんじゃないですか。

笛の奏者のテクニックもさることながら、チェンバロ奏者の円熟味が増したというか、すごみが増したようにも感じました。

第一回 フランス音楽の旅 に寄せられた声

本当に素晴らしい音楽会だった。演出も楽しく、説明もあり、音楽も充実していて、素晴らしかった。それぞれのソロも大変質が高く感嘆した。

フランス音楽の旅1回目は今までの記録を更新するような、本当にすばらしい演奏会でした。

音楽を思い浮かべながら仕事しています。

またまた素晴らしいコンサートを有難うございました。

大変素晴らしい演奏会でした。リュート・テオルボ等初めてでしたが、大変聴き易くこれまでにも増して良かったと思います。アゴスティーニさんや中丸さんの様な特別企画ものを除くと、正直音楽的にはこれまでの中で最も好きなものでした。

演奏会素晴らしかったです、普段絶対聞けない音楽ばかりで、しばし宮廷の中にいるような心地よい時間を過ごせました。

歌、リュート、チェンバロ、ガンバ、バロックバイオリン、色々な組み合わせで演奏して頂いたので最後まで全く飽きる事なく楽しく聴くことが出来ました。マレの結石手術の曲では声を出して笑ってしまいました‥

曲自体は初めて聴くものばかりでしたが、昼間の気ぜわしさを忘れさせてくれる心地よい曲調とテンポに浸って気持ちのリセットが出来ました。かっちりとしたドイツ、自由奔放なイタリアとは違う優美でちょっと遊び心を感じさせるところにフランスらしさを感じたのも、興味深いことでした。

古の良き時代(貴族だったらですけど・・・)のサロンの雰囲気を堪能できる貴重な時間です。

とにかく森川さんの歌が素晴らしかったです!柔らかく上品で、うっとりしました‥

ソプラノが入って、あれだけの編成が聴けるというのは素晴らしいです。また次回も楽しみにしています。リュートは大好きな楽器なので、今回じっくり聴けて大満足!

テオルボを生で聴いたのは初めてでしたが、とても良い音!楽器の説明をして頂いたのも大変興味深かったです。最後の曲、テオルボを含め全員での合奏は迫力ありました!

全楽器+歌唱の百花繚乱は迫力が有りとても聴き応えがありました。

バロック音楽を教会でやるのは規模的にも音響的にも最適な気がします。リュートのような少し音が小さい楽器も含め、楽器一つ一つの音がとても良く聴こえ、残響もちょうど良いと思います。

中丸まどか 無伴奏ヴァイオリン演奏会に寄せられた皆様の声

バッハと同時代に作製された楽器で、当時を色々と想像しながら聴いていたが、特にシャコンヌには圧倒された。

バッハは圧巻でした!何かに取り憑かれたように演奏され、間近に聴けて最高だった。中世の街を彷徨っているようなイメージを持った。

コラールパルティータは心に沁みる曲で物語を追体験しているような感覚だった。

中丸さんの演奏は渾身の出来栄えであり、引き込まれて聞いていた。本人が解説で表現した“人生が詰まった15分”は、至言です。

バロックバイオリンというジャンルは初めてだったが 特に最後の曲は素敵で、感激で思わず涙がこぼれそうになった。コンサートホールでオーケストラを聴くのとは違った音のシャワーだった。

あれだけ間近かに演奏が聴けたのは初めて、また私にとっては無伴奏バイオリンを生で聴いたのも初めての経験だった。迫力・リアル感が凄かった。

バッハでは体が雷に打たれたように硬直してしまい、ただバッハだからではなく、中丸さんの演奏だからと思う、得難い経験だった。

至近距離で生のヴァイオリンが聴けて、大変新鮮な気持ちになった。バッハは圧巻だった。

解説も曲の背景が聴け、より楽しめた。ヴェストホフの曲が良かった。

あれだけ近くで生のバイオリン演奏が聴ける機会はまず無いと思う。その迫力と音色に酔いしれた。特に後半のバッハは超絶技巧がすごく、いったいどうやって弾いているのかわかなかった。

とても迫力があり、音楽の不思議に魅了さた。若い頃の思い出に耽ったり、ちょっと齧った中世の西欧宮廷社会や教会風景を思い浮かべながら堪能した。

 

イタリア音楽の旅 最終回に寄せられたお客さまの声

パイジェッロやチマローザなど知られていないが素敵な時代感を伝える曲が聴け、全体のプログラム構成が、思っていたよりもはるかに良かった。

かわいらしい教会でのコンサートで、とてもほっこりした気分を堪能、トラヴェルソの演奏も、息の合ったアンサンブルもとても良かったが、特にビオラの音がすばらしく、思わず聴きほれてしまった。

楽しかったあ!

ジャズコンボと、音域・リズムの分担やモチベーションの掛け合いなど共通点も多くて、大人数のオケよりも各奏者の個性が見えて面白かった

教会は非常にAt Home な雰囲気で、十分楽しめた。その雰囲気の中で「魔笛」がとても印象に残った。

国枝さんのトラヴェルソの演奏の中でも、近年一番良かったのでは?

国枝さんのフルート演奏に心を打たれました。彼の解説がとてユーモアに冨みとても興味深く、膨よかな音をかつ正確に出すのは本当にむつかしいのだろうと納得しながら聴きました

コンサートホールと違い、教会のひんやりとした環境で、フルートの意気込みが直に伝わる熱演に向き合えて聴けたのはいかにもクラシック音楽を聴くのにふさわしかった。

「魔笛」の心温まる演出が素晴らしかった。 常套曲のフルート四重奏がこんなに新鮮に聴けたのには驚いた。

 

 

2017年9月 ヴィヴァルディ四季公演 (9/22, 24, 29)

                            今回フェデリコ・アゴスティー二さんを招きしてお届けした「四季」を含むオール・ヴィヴァルディ・プログラムの三公演は、各会場で大きな反響を呼び、同氏の素晴らしい演奏に数多くの賛辞が寄せられました。ご自宅に戻られたアゴスティーニさんからも、喜びのコメントが寄せられました。「アンサンブルと共に過ごした素晴らしい時間を一種懐かしさと共に思い返し、聴衆の皆さんが我々の演奏を大変良く受け止めて頂けたことを幸せに思います。」

Thinking back with a sense of nostalgy to the wonderful days passed with the ensemble, am very happy to  learn that the audiences received our performances very well.

皆様よりお寄せいただいた声を紹介させて頂きます。                           ・ブラボー! 至福のひとときだった                             ・素晴らしかった、(表現も)とてもこまやかだった                        ・凄くよかった、感動した                                    ・近くで演奏家の表情・感情の動きを見ることができ感動した                    ・感激のアンサンブルだった                                   ・戸塚で質の高い演奏会があることを知った                      ・とても嬉しく、生アゴスティー二さんに感動しています                ・アゴスティー二さんのまろやかで芳醇、華やかな音色が素敵でした              ・清らかで透明感ある音が素晴らしかった                        ・音がつややかで素晴らしい演奏だった                        ・素晴らしい名演奏をありがとう!                               ・久しぶりの室内オーケストラのコンサートを十分楽しめた                   ・7月に来日したイ・ムジチ合奏団の四季より遥かに良かった!                    ・アゴスティー二さんのパッションがほとばしる演奏だった、チェンバロも熱を帯びているように感じられた

 

2017/05/18 公演
70ミニッツコンサート第二回 at 戸塚区民文化センター

  1. プレトークについて
    「知らないことが聴けた」
    「面白かった」
    「前説、資料に写真・要点がありわかりやすかった・良かった・勉強になった」
    「時代背景など、もっと説明多くて良い」
    16~17世紀オペラについて知識がえられ楽しみが増えた」
  2. プログラムと演奏について
    「知らない曲が多いが親しみやすかった」
    「演奏が気に入った」
    「知人友人に紹介したい」
    「バロック音楽に興味を持った」
    「知らない曲があり楽しめた」
    「アヴェマリアorペーリorカッチーニorストロッツィ等、素晴らしかった
    「チェロのソロが珍しくとてもよかった
    「こういう音楽の旅の企画は大好き。是非フランス音楽の旅も」
    「ビブラートのかからない声がホールによく響きとてもよかった」
    「楽器の音色がとてもよかった」
    「様々な形態の演奏が楽しめた」
    「入場料が安すぎる」
    古楽はあまりしられていないので、入門的なプログラムは楽しみだ」
  3. その他舞台・照明・受付・会場について
    「響きの素晴らしい綺麗なホール」

2017/04/21 公演
イタリア音楽の旅 第二回 at イタリア文化会館

  1. プレトークについて

    面白かった
    知らないことが聴けた
    「ちょうど良かった」
    「短かった」

  2. プログラムと演奏について

    知らない曲が多かったが親しみやすかった
    演奏が気に入った
    バロック音楽に興味を持った」
    知人・友人に紹介したいと思った」
    次回も楽しみだ」
    演奏の種類が多いがコンパクトな構成で楽しめた
    オペラ草創期の音楽が聴けて楽しかった
    この時代の歌曲・器楽をまた取り上げてほしい

  3. 受付・照明・舞台・アナウンス・音響

    「会場の響きが良かった」
    快適だった
    席の照明はもう少し暗くて良い

2017/02/24 公演
イタリア音楽の旅 第一回 at イタリア文化会館

  1. プレトークについて

    文化背景の解説がより音楽を理解するのに楽しめた

  2. プログラムと演奏について

    「親しみやすかった」
    「面白かった」
    知らない曲も多く聞いてみたいと思った」
    合奏者4人の息が合って素晴らしい
    ヴァイオリンは、素晴らしかった」
    「音色がとてもよかった」

  3. 楽器について

    「説明があるのはよかった」
    実際に近くで見ることができ興味深かった
    ヴァイオリンの変貌がわかり面白かった

  4. その他舞台・照明・受付・会場について

    演奏中の客席が暗いので、プログラムが読める程度にしてほしかった」
    音響が良く、響きを楽しめた
    全体にとても楽しめた