縦笛リコーダーと、横笛フラウト・トラヴェルソ。古楽を代表する異なる音色と響きの二種類の笛は、時代の推移と楽想のありようの変化をそのままに物語りますが、それぞれその笛が3本集まる編成の妙で、トリオ･ソナタ、コンソート、ポリフォニーと、様々な音楽のありようを聴かせる多重世界に誘います。リコーダーもフラウト･トラヴェルソもいずれの楽器もステージで演奏をこなす吉澤徹さん、国枝俊太郎さん、中島恵美さんの3人組が結成した「縦横夢人」は、そんな笛3本が万華鏡のように広がり煌めく不思議な魅力を伝えるグループ。プログラムのラインナップも、ルネサンスからバロック盛期、後期、そして現代へと、まるでその響きと音色のヴァラエティーをそのままステージに花咲かせるかのような素敵な音楽の花束です。どうぞ、素敵なワンダーランドへお越しください。