
〜 ボローニャからローマへ、拡がるバロック音楽の息吹 ~
17世紀後半、イタリア北部ボローニャで花開いた器楽の芸術は、やがてローマへと舞台を移し、枢機卿ピエトロ・オットボーニのもと「アッカデミア・デル・アルカディア」の文化的土壌に育まれながら、豊かな音の結晶を生み出しました。
このコンサートでは、ボローニャの「アッカデミア・フィラルモニカ」に集った音楽家たち——トレッリ、コレッリ、ボーニらの系譜をたどりつつ、彼らが築いた音楽がやがてヨーロッパ各地へと伝播していく、その“源流”の時代を、ヴァイオリン、チェロ、チェンバロ、3台の楽器で描き出します。知られざる名匠たちの作品に息づく、バロック音楽の「若き力とその広がり」をともに旅しましょう