
2021年ドイツ・マクデブルク開催のテレマン国際古楽コンクールで第2位および聴衆賞を受賞したリコーダー奏者:井上玲が、2年ぶりに「鶴見de古楽」のサルビアホールに戻り、リサイタルを開催する運びとなりました。全国各所でリコーダーの魅力を伝える演奏を披露し、昨年は紀尾井ホールが開催する初めてのリコーダー演奏会に出演するなど活躍の幅を広げる中、今回はいつもの共演者:チェンバリスト上羽剛史と共にルネサンスから盛期バロックに至る西欧各地の名曲をお楽しみ頂きます。
<出演者より>
3回目を迎える「鶴見de古楽」リサイタル。今回は「メランコリー」をテーマに据えました。
この言葉は、現代では「もの哀しい」「愁いのある」という意味で使われることが多いですが、16〜17世紀にはメランコリー=憂鬱質は天才や貴人に特有のもので、彼らの芸術性や創造性の根源として、文学・絵画・音楽などの諸芸術で盛んに題材とされました。
リコーダーとチェンバロのダイアローグやモノローグで、メランコリーを湛えたルネサンス〜バロック時代の音楽に浸るひとときをお届けできればと思います。