鶴見de古楽 6月12日(水)国枝俊太郎 「笛の旅」vol.7

A4_web (2)のサムネイル

<本日の公演に寄せて>  国枝俊太郎

鶴見de古楽の「笛の旅」公演も7回目となりました。作品ごとに様々な楽器を使用して「それぞれ独特の音色を持つ楽器でたくさんの音楽をお楽しみいただき、ヨーロッパ諸国巡りでもしているような気分を味わっていただきたい」という趣旨で企画しています。というわけで、主役は「特定の作曲家」でもなく「演奏者」でもなく、ステージ上に登場する「楽器たち」です!

バロック時代には国ごと地域ごとに様々なスタイルの楽器が使われていて、それは音楽作品のキャラクターにも反映されていることがわかります。楽器の選択に関しては、それぞれの作品の魅力を発揮させるべく、チェンバロの岡田さんとのリハーサルを通じ、慎重に楽器選びを行いました。私自身、「楽器から多くの事を学んでいって、それを演奏に反映させたい」というスタンスで活動をし続けてきました。

今回はG管のフレンチ・フラジオレット、E.Tertonのソプラノリコーダーによるコピー、Bressanのヴォイスフルートによるコピー、J.G.Sattlerのトラヴェルソ(1740年頃にライプツィヒで作られたオリジナル)など、個性的な音色を持った楽器が多数登場いたします。また、「お楽しみコーナー」も行いますので、そこでもどんな楽器が登場するか、どうぞご期待ください!ご来場いただきました皆様にとりまして、本日のコンサートを通じて少しでも何かを感じていただけましたら幸いに思います。